第12話

ミミと穴に入った先

階段でもドアでも何でも良かったのだが

うさぎなら穴のほうがそれっぽい

それだけの理由なのだが


代行者

砂の肩書きだが

本人曰くいつもいつも尻拭いさせられてる


観察者

千の目サウザンドアイ

破壊神

大気の嵐エアハリケーン

保存者

永久凍土

殺戮の使途

大津波ダイタルウエーブ

死を告げる者

砂嵐


飯砂

砂食い

砂漠とは生命に必要な水と栄養の無くなった土

命の残滓それを集め吸収して

分析し過去にあったことや物の再現

リサイクルが主な役割

曰く本人は創造ではなく偽者

現実では無く似非現実

エセリアルとはその造語で

反物質である

エーテルを使った擬似生命体

見たり分析したり滅ぼすよりは

ましな仕事

数ある呼び名で

ましな名であると

本人は考えている


代行するうえでの権利に

宝玉の中での時間の干渉

影響を及ぼさない亜空間

研究施設もその一つ


この中にはこの世界の

ありとあらゆる植物の種子

分析した生体情報

有機物や無機物のサンプル

最悪一度滅んだ物も

復元できるように作った物だ


箱と呼ばれる物の中に居るのは

砂とミミ


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