第5話 古の赤き門
ヴァーミリオンは焦った素振りもなく現れた者を観察していた
見たところターゲットで無いっぽいのは明白で
眩しくてよく見えないものの
何やら白っぽい透けるような素材の
外装一枚にしかみえないっていうかぁ
ほとんど露出してローブと言うよりわぁ
ネグリジュって感じねぇ。。。
さっきの間合い?明らかにおかしぃんですけどぉ
魔道具か・・ スキルかなぁ
『あれ なんだろぅ。。。
もうすこしぃ 様子見・・・ かなぁ』
「じゃんじゃん行くぅよぉ~」
「2セット召還 長蛇 長蛇」
一列十六騎一点突破
見ている物が居たなら
はぁ?脳筋かよ、意味わかんねぇ
などと言われそうな作戦だが
そ の た め に借りてきたの
という事なので
大丈夫・・・な はず
たぶん・・・きっと
気お取りなおして盤上の駒を進める
ちなみに百騎の強さはエセリアル生物の中でも上級になり
使い捨ての幻影武器みたいなもの
シャドーナイトの亜種で
すべてがパラディンクラス相当
単騎でオーク等の大型の妖精族を葬れる能力があり
数の暴力で竜種すら倒せるかもしれないという
今度は一振りと言う訳にはいかず
武器同士の打つ会う音が響き渡るが次々に倒されていく
まるで魔力が返還されるように黒い塊が
次々にヴァーミリオンに吸い込まれていき
打ち合いが終わるころには変化が起きていた
銀色の蛇がどこからとも無く
10を超える数集まっていた
1っ歩も動かないかぁ
じゃ守護者かなんかかな
盤の中央に駒を置き魔力を注ぐと
駒が8つに増えたので右回りに配置していく
「鬼門開放、開門、休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門」
箱を囲むように銀の蛇達が這いずり回り
赫赫所定の位置に着くと赤く輝く八芒星が浮かび上がり
まず柱が姿を現し赤い光が収まると門が姿を現した
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