第11話、追憶

数カ月前。


アルクは、エルフの村を滅ぼした魔王に復讐する為、王国に訪れた。


しかし、異種族が多い王国とはいえ、それは集団で行動している異種族。


エルフがたった一人王国をうろついていれば、皆ヒソヒソと噂をたてる。


アルクは、王国に来ても一人ぼっちだった。





「あんたエルフ?もしかして、魔術とか使える?

俺、超仲間募集中なんだけど一緒に闘ってくれない?」


そんなとき、道端でいきなり勧誘してきたコーイチ。

彼は服装も顔立ちもここの人間とは違っていた。


彼が言うには、記憶喪失で気づいたらこの王国に居たらしい。

そして、闘えば何かを思い出す気がするらしく、仲間を募集していたらしい。


一人のコーイチに親近感を覚え、私はコーイチの仲間になった。




この後、マオとリーサとも出会い私達は4人になった。


4人は様々な冒険の旅に出た。


あるときは、砂漠を歩き、暑さに耐えれなくなった4人が水の奪い合いをした。



またあるときは、ゴーレムやゴブリンの群れに追われ4人が逃げ回ったこと。



そして、妖精を助けたときは妖精達と踊り、見たこともない料理をごちそうになったこと。



辛いこと、ケンカしたこともあったけど、この4人に会えてから私は笑うことが出来た。



だって、一人じゃないのだから‥

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片瀬浩一は魔王を倒してない。 尾上遊星 @sanjouposuka

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