自然と共に生きる者達(7/8)
中心に組まれた木の土台に
「
そう言ってテヴォは自身も料理の
料理を食べる者、炎の周りで
「どうぞ」
「あ、ああ。ありがとう」
器用に料理の皿を
本当にこの
「ここの
そう言ってレイと同じように
「……嘘でしょ」
炎の赤に照らされていながらも、その顔色が明らかに青ざめているのが分かった。
ディナが口に入れたのはおそらくこの集落に入った直後に目撃したもの。
「なんだ姉ちゃん、虫は
料理を押しやりつつ、セラの隣に腰を下ろす一人の
「
そう言って二、三個むんずと
「それにしても、姉ちゃん人間の中でもかなり美人だろ?俺はそういうとこ分かるんだ。姉ちゃんがいるなら俺は“勇者特区”に行ってもいい」
「あんたは乳とケツがデカけりゃ顔なんて二の次だろ!」
「違ぇねぇ!」
ディナとのやりとりを見るに、どうやら最初に出会った警備の
「――そんな理由で、命を
別段深く考えた発言ではなかった。なんとなしに口から
「たいした理由じゃねぇってか?そうでもねぇさ!俺は人間ともっと仲良くしてぇとずっと思ってたのさ。せっかく同じ言葉を理解して、話し合いができるんだ。仲良くしなきゃ
その言葉を聞いたセラはとても大きな
大陸全土に信者を持つローティス教の教皇が魔族を保護している。そう聞いた時はとても驚いた。ユウ以外にも魔族と親しくしようと思っている者がいたのかと。そして今回は、魔族の中にも人間と親しくしたいと思っている者がいることに驚いた。自分の中の、人間と魔族は憎しみ合うものであるという常識が次々と
ユウが現れたことで、知らなかったものがどんどん姿を現していった。見えなかったものが見えるようになっていく。この世界は、セラが思っていた以上に温かな感情で
「ばーか。なぁにが
半眼のディナの視線を受けて、
釣られるようにセラも
「村の
そういって
「虫を食べる人はちょっと……」
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