結ばれた手と手(2/3)
魔族を保護する、というのは言葉にするほど簡単なことではない。
国家としてそのようなことをするとなれば
とは言っても、
その結果生まれたのが、“
収容地区、つまりそれは罪人を収容し、強制的に労働させる
まず小鬼族達の移動が行われた。王都から
果たして、小鬼族達はそこにいた。
人を襲うことをせず、森の木の実と
一カ月。決して短い期間ではない。その期間の間、彼女らはレイとの約束を守った。例えそれ以外に生き残る道がなかったからだとしても、その
小鬼族達が連れて行かれたのはローダ
とはいっても、鉱山での
魔族と共に働かされると聞いていた罪人達の
まず問題の魔族達だが、よく人間の
その短刀が不要になるのはそう遠くない話なのかもしれない。
そして労働
つまり罪人達は魔族と
もっとも、それは実際に“勇者特区”に収容されている者達のみが知っていることだ。対外的には魔族と鉱山で働かされる恐ろしい収容所を勇者が作ったともっぱらの
しかし切れ者のケイネスの思惑に反する事態も起こった。それは鉱山の
このローダ鉱山は
廃坑になった原因は資源の
代表的な特徴は魔力に反応して光と熱を発すること。魔力そのものも
だが完全な手作業になるにしてもその手間
スライムを通常の武器で
それを
相変わらずローダ鉱山の坑道内には多くのスライムが
体当たりさえしてこないのであれば、
坑道に満ちた魔力で満腹になったが故にスライムは体当たりしてこない、と考えることもできるが、それならば廃坑になどならなかったはず。この完全に無害になったスライムの様子は彼らの生態が変わったとしか思えない状態だった。
鉱山での労働が
しかしユウは、この“勇者特区”が魔族との和解への大きな一歩になると信じていた。だからこそ長期的目線でのその開墾だった。
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