第15話暗躍その3
《調薬スキルのレベルが上がりました》
さてと、レベル上げはこのくらいでいいですかね?
あれから2日間ずっと調薬スキルのレベル上げをしていましたが、そろそろヤガン・ファミリーを潰しに行きましょうかね? 約束もしたことですし。
「では行ってきますね」
「ふぁい……」
挨拶をすると前歯のない店主が見送ってくれます。一度挨拶すら返さず目も合わせない日があったので、前歯抜いたんですよね。とても可哀想です。
とにもかくにも出発です、まずは路地裏の奥を目指しましょう。
▼▼▼▼▼▼▼
さて、調薬スキルのレベル上げの途中に来たムーンライト・ファミリーの使いの方によると、ここの角を曲がって真っ直ぐ行った先にヤガン・ファミリーの本部があるらしいですね。
「あっと、すみません」
曲がり角で危うく人とぶつかるところでした。もうすぐ敵地ですし気を付けないといけませんね。
「待ちな嬢ちゃん、ここから先は一般人立ち入り禁止だ」
「そうなんですか? それは面倒臭いですね……」
うーん、どうしましょうね? サクッと殺っちゃいますか?
「どうしても通りたいってんなら……へへっ、わかるだろ? 」
「あ、もう面倒臭いので殺りましょう」
「あ? なんだ──」
手始めに手足を切り落として達磨にします、そのまま騒がれる前に口に調薬スキルで作成した火薬玉を詰め込みます。
ポーションを掛けて止血もしておきましょう、途中で死なれては面白くありません。
「〜〜〜っ!? 」
身を捩って無駄な抵抗をする彼を担ぎ上げ、そのまま助走を付けてヤガン・ファミリー本部まで投擲スキルで投げ飛ばします。
そのまま彼は放物線を描いて飛んでいき──
ドガッ───ン!!!
──建物の窓を突き破ったところで爆発四散しましたね、見れば蜂の巣をつついたような騒ぎです……当たり前ですね。
この混乱に乗じ強行突破します。後ろを振り返っていた門番2人の首を落として門を蹴破り、前庭を駆け抜け途中すれ違った人は──さーちあんどですとろい、です。
「お邪魔しまーす」
玄関を火薬玉の投擲でぶち抜きそのまま突入、目の前に広がる光景は大きな階段があるエントランスホールのようですね?
色んなところからワラワラ人が湧いて出てきますが関係ありません。ムーンライト・ファミリーの人から渡された見取り図の通りにボス部屋目指して突き進みます。
「この女っ! 止まれ! 」
「舐めた真似してくれやがったな?! 」
槍を突き込まれますがそれを半身になって躱し、むしろ槍を掴んで引き寄せます。
「っ! 」
そのまま喉に刃を捩じ込み殺し、飛んできた矢の盾にします。
「死ねっ! 」
振るわれる長剣をクルリと躱し、手首を掴んで握り潰します。
「がぁっ?!! 」
相手が武器を手放したので、それを掴み上階にいる弓使いへ投擲、頭を貫きます。
そのまま隙だらけの元長剣使いの首を落として蹴り飛ばし、後方にいた魔術師にシュートです。
「がっ! 」
怯んだところで一気に接近し喉を掻き切ります。
「囲め! こいつただもんじゃねぇぞ! 」
「ムーンライトの手先か?! 」
あっているような? 違うような? まぁ返事の代わりに仲間の死体を投擲でプレゼントです。
避けるにしても迎撃するにしても一動作必要ですからね、その際に接近しておきます。
「舐めやがっ──」
叫ぶ大男の口に短剣を突き入れ上顎から後頭部まで貫き、そのまま引き摺って盾にしつつ階段を駆け上がっていきます。
その際に大男が持っていた斧を投擲し、一番離れた所に居た女性──恐らく神官職──の頭をカチ割っておきます。
「く、来るなぁ! 」
錯乱した弓使いたちが散発的に放ってくる矢を大男の死体で防ぎ、突っ込んでくる槍使いの股間を蹴り上げ前のめりになったところで人中を穿ち、倒れたところで頭を踏み砕き、同時に左右から挟み撃ちにせんと刃を降るってきた短剣使いたちの攻撃を跳ねて躱し、空中で大男の死体を弓使いへ投擲し、空いた両手を短剣使いの片方の肩に乗せ、持っていた短剣を横から首に差し込み、肩に乗せた手を軸に回転──捻じ斬ります。
そのまま重力に引かれるように落下し、もう1人の短剣使いの頭に刃を差し込んで捻ってから抜きます。
「化け物……」
「ヒィッ! 」
………………そんな目で私を見ないでくれませんか?
「イライラするんですよ……」
「『っ! 』」
彼らではもう『遊び』ません、殺します。
硬直した1人の目に指を突き入れ脳まで穿ちます、そのまま床に叩きつけ潰しておきましょう。
「に、逃げろぉ! 」
「わぁっ!! 」
「逃がしませんよ」
三田さんの光魔術の《聖壁》で退路を塞ぎ、影山さん達の闇魔術の《影縫い》で足を縫い止め、麻布さんの風魔術の《風刃》で喉を裂いて、私が山田さん──短剣──を振るい敵を殲滅していく。
数分もする頃にはエントランスホールには肉塊と鉄の臭いがする液体しかありません。
「……さっさと済ませてしまいますか」
用が済んだのでその場を後にし、このファミリーのボスが居るであろう部屋へ向かいます。
▼▼▼▼▼▼▼
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます