第7話地下墳墓探索その2

あれからしばらく進み、宝箱なんかも見つけましたが、不審なくらいにモンスターに遭遇しません。パーティを組める最大人数が従魔や召喚獣含めて6枠なので、あと4体のモンスターをテイムしたいところですから出てきてくれないと困るのですが……。


『​──! ​──!』


「? どうしましたか山田さん?」


なにやら山田さんの様子がおかしいですね? 何かあったのかと思ったら​──


「​──そういうことですかっ!」


足元の影からいきなり攻撃を受けました、危ないじゃないですか! 怒ったところでしょうがありませんけど、とりあえず敵の確認です。


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種族:シャドウLv.7

状態:普通


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お目当てのモンスターその2でしたので溜飲をいくらか下げましょう。

それよりも確か山田さんは暗視スキルを持ってましたね、だから逸早く気づけたのでしょう。


「さて、この暗いところでは厄介な敵ですから山田さんが頼りですよ」


『​──!』


了承するように柄が震えそのまま身体が引っ張られます。それには逆らわず、むしろ引っ張られる方へ渾身の突きを放ちます。


『ヴゥッ!』


ビンゴですね。そのまま周りに松明を転がし、他の影と遮断して閉じ込めます。


「さてと、早く諦めてくれるといいんですけどね? 」


そのままゆっくりとシャドウに近づき、松明で滅多打ちにします。これでもかというくらい滅多打ちにします。

やがて動かなくなったところで《テイム》を発動します……成功ですね、山田さんよりも楽でした。


「さてと、ステータス確認です」


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名前:未定

種族:シャドウLv.7

状態:普通

スキル欄

『影潜りLv.3』『影移動Lv.2』『隠密Lv.1』『暗視Lv.3』『不意打ちLv.1』『闇魔術Lv.4』『魔術強化Lv.2』『精神状態異常無効Lv.-』

称号欄

レーナの従魔:レーナの従魔となった証。主人から受けるバフの効果が上昇


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「……とりあえずあなたの名前は影山さんで」


『ヴゥッ?! 』


「さ、影山さん早く私の影に潜ってください」


『ヴゥゥ……』


本当に渋々と言った感じで私の影に潜ってくれました。彼には私が近接で戦ってる間に魔術を撃って援護してもらいましょう。


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名前:影山さん

種族:シャドウLv.7

状態:憑依


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おや? 私の影に潜る事も憑依の一種なんですね? ……どうやらプレイヤーのHPなどとは共有はされないようですが、気配察知などのスキルでは捉えきれないようですね。高レベルの看破を持っていたらわかりませんが……。


まぁそれはともかく、今のところ順調と言っていいですね。探索は大分奥まで来ましたし、既にお目当てのモンスターを2体テイムしましたし、この調子でガンガン行きましょう!


「さぁ、再開ですよ山田さん、影山さん」


『『……』』


申し訳程度に柄が震え、影が揺れましたね……まぁいいです、とにかく先を進みましょう。

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