考える前に動くと、大抵後悔する。

『ひぃいいいいい!』

『は、話がちが――』

『なんだよこい――つばっ!』



鎧袖一触とはこういうことを言うのだろうか?


ただ近づき、殴る。


ただそれだけの動作を高速で繰り返すだけで、敵がどんどん減っていく。


この世界にやってきて強化された肉体の本領を発揮したのだから当然だろう。


僕の転生特典、その真の能力は――心臓の鼓動が早くなるほど、僕は不条理に強くなること。



もっとも個人的にわかりやすいのは、意識の超加速。


プロのスポーツ選手とか、ほんの一瞬に世界がスローモーションに見えるというが、僕の場合はこれが簡単に引き起こせる。


そして、そんなゆっくりな世界でも、僕は自由に普段と同じように体を動かせる。


僕個人としては普段通りに動いているつもりなのだが、傍目から見ると僕が超高速移動しているように見えているのだ。


そして世界が高速になっている間は、元々常人離れしていた僕の身体能力は、そこからさらに信じられないほど飛躍的に上昇する。


痛覚とかは鈍くなり、イフリートの炎も熱いと感じる前に手を振るうだけで風圧で消し飛ばせる。


ライオットの攻撃も、ゆっくりと迫ってくるだけで簡単にさばけるし、受けてもゆっくり押されている程度にしか感じない。


加速する前に攻撃を受ければ危ないだろうが、緊張状態になると心拍数は急激に跳ね上がるから、よっぽど上手く不意打ちしない限りは僕はすぐに意識が加速する。


まさにチート能力


ラスボスに相応しい力だろう。


名前はまだ決まってないが……まぁ、名乗るわけでもないから別にいいか。



「ふぅ……よし、いつものペースに戻った」



ザコを蹴散らしながら自分の加速具合を確認してそう呟く。


つい先ほどは生で魔法少女二人の姿を確認して普段よりかなりテンションが上がって必要以上に加速してしまったが、今は平常通り。


この加速、凄く便利なのだが使い過ぎると物凄く疲れる。


具体的に言うと、筋肉痛が半端ない。


使い始めた当初は本当にきつかった。


今じゃ慣れたものだが、それでも許容値を超えた加速をし続けると筋肉痛になるし、さらに酷使すると骨折する。


そういう大怪我をした時にも心拍数も上がって、強化された自然治癒が働くのだが……そこまで行ったら流石にしばらくは動けなくなるのがこの能力の唯一の弱点といえるだろう。


能力の割にデメリットは少なく見えるけど……たぶん寿命的なものがゴリゴリ削れているんだろうなぁ~っと思う。


僕は魔法少女以外はライトだがオタクの端くれ。


こういった能力には何かしらデメリットがセットと考える方が自然だろう。



――まぁ、僕と魔法少女のラストバトルの演出するまで体が持てば十分なんだけどね。



そんなことを考えながら、僕は先ほど外に出た時と反対方向に来た。


まだ外には怪人や異形が残っているが………



『――わぁあああああ!』


「ちっ……すでに中に入ってたか」



流石にこの数を止めきれない。


中から聞こえてきた悲鳴を元に、僕はその方向へと一直線に突っ込む。





外で怪人や異形が突如出現したその直後――パロンはすぐに異常を感知した。



(萌香、ネビュラシオが出てきたポム!)


「えっ……!」



まだ泣いている子どもがたくさんいて、それをあやしているところでのその報せに、萌香は理解が追い付かずに頭が真っ白になった。



(今、蒼と風花が対応してるポムけど、数が多すぎるポム。


急いで外に――っ! すぐ近くに転移してきた奴がいるポム!)


「そんな――」



いきなり目まぐるしく変わる状況についていかず、通信魔法であるにも関わらず声を出してしまった。


その直後、迷子センターのドアが勢いよく破壊され、ドアが反対方向の壁まで吹き飛ぶ。



「――エナジー、ここは濃いなぁ……!」



扉から入ってきたのは爬虫類を連想させる頭部を持つ怪人だ。


手足があるのでトカゲかと思ったが、分類はヘビの要素を人につけたような怪人だろう。


長い舌がシュルシュルと口から出ており、太い尻尾が床を叩く度、炸裂したような音を発する。


間違いなく、ネビュラシオンの怪人だ。


その異形の出現に泣き止んでいた子供たちが再び泣き出す。



「な、なんですかあなたは! 警察呼びますよ!」



迷子センターの係員がそう怒鳴る。



「――エナジーが少ない奴に用は無い」



そういって怪人が尻尾を振るい、萌香は咄嗟に動いて係員を押し倒す。


その瞬間、頭上を勢いよく何かが過ぎ去っていった。


直後に床が勢いよく破壊され、子供用にマットが敷かれていた床に大きな穴が開く。


怪人の尻尾が振るわれたのだろう。当たれば確実に致命傷だった。



「あ……え……」



陥没した床を見て、自分が今その一撃を頭に受けそうになったのだと理解して硬直する係員



「ふしゅるるるる……ほう、なんだ、エナジー出るじゃないか」



係員から恐怖の感情を感じ取ったのか、口角を上げる怪人


正体を隠すために変身は控えていた萌香だが、もう四の五の言ってられない――そう思った直後、起き上がる前に怪人の尻尾が萌香の首に巻き付いた。



「が、あ……!」



首にがっしりと巻き付いた尻尾でそのまま持ち上げられ、首が完全にしまって呼吸がまともにできなくなる。



「おねえちゃん!」

「わあああああああああ!」

「おかあさーーーーん!!」



子どもたちはその光景を見て泣き出すが、むしろそれこそがこの怪人の目的。



「ああ、なんておいう新鮮なエナジー……!


ゲイザーもクソだが……カイザーも、何をびくつくのか?


旧人類などこうして搾取すれば十分。滅びれば次の世界に行けば済む話だろうに」



なんとも身勝手なことを言う怪人だったが、萌香は今は意識が遠のきだして反論が出来ない。



(萌香!)



パロンはもう限界だと判断し、即座に魔法を使おうとした。


――その直後だ。


壁が破壊され、黒いヘルメットに黒い衣装――ネビュラシオンの最下級の人型隊員の支給服を身にまとった人物が姿を現した。


何が起きたのか、理解される前に、その人物は拳を握る。



「――死ね」



風が吹いた。それも強烈な風だ。


かと思えば、破壊された壁とは反対方向の壁が真っ赤に染まる。


先ほどまでいたヘビの怪人は、萌香の首に巻き付いていた尻尾を残してすべてが消失した。



(……ありえない)



パロンは語尾も忘れて、唖然とした通信を送ってきた。


今は鞄から顔を出し、魔法を使おうとした直後だったのだろう。



(まったく、見えなかった……それどころか……魔力すら感じない。


特異体質だとしても限度がある。


――こんなのいくらなんでも、ありえない)



ただただ唖然とするパロン。


一方で萌香はそのまま倒れそうになったが、そこに現れた男――彼女の仲間からは下僕と呼ばれていた男が優しく抱き留めた。


首に巻き付いていた怪人の尻尾はそのまま落ちる。



「けほっ……こほっ…………あ、あなたは……?」


「……無理に喋るな」



声はとても低い。


しかし、それでもその声はとても聞き覚えがあるような気がして、その身にまとう雰囲気も、つい先ほど体感したものによく似ていた。



「…………先輩?」


「っ」



思わずそう呼んでしまうと、ヘルメットの奥で男が息を呑んだのが分かった。



「……意識が朦朧としているようだな。


しばらく休んでろ。


近くにまだ同類がいるようだしな」



声をさらに低くして、ゆっくりと萌香をその場に寝かせる。



「……あ、あなたは一体……?」



係員の女性がそう問いかけると、男は立ち上がって迷子センターから出ていこうとしながら振り返りもせず答えた。



「どうでもいいから、子どもたちをこの部屋から出すなよ」



そう言い残して、彼はその場から消えた。


高速で移動したのだろう。


そして萌香は呼吸を整えながらゆっくりと起き上がる。



「大丈夫?」


「おねえちゃん!」



係員や子どもたちが萌香に駆け寄ってきたが、萌香は呆然と男が出ていった壊れた扉の方を見るのだった。





あかん、バレた。


確信は持たれなかったとしても確実に怪しまれる。



「ぎゃあああああああああ!!」



それに、外で魔法少女二人に接触したのも良くなかった。


あの二人は僕を監視していたわけで、そんな場所で僕が現れたらもう正体を教えているようなものだ。



「ひ、ひぃいいいいいいいい!」



テンション爆上げだったところだった僕は冷静になり、今はテンションがだだ下がりだ。


一方で心拍数は不安と焦りで高まっているので加速状態は問題ない。


問題ないが……!



「お前らの……お前らのせいでぇええええええええええええええええええええええええ!!」



もはや僕のモブとして魔法少女たちを観察することが出来なくなった。


この怒り、どこにぶつければいいんだ!!


当然、怪人である!


周囲の風圧による被害を考慮し、速度を抑えた拳を連続で怪人に叩き込む。


もう何体潰したか数えてないが……気配もだいぶ少なく――おっと、先ほど迷子を保護した場所に一体隠れてるな。



「そこか」


「ひ、や、やめ、ごめんなさい総――」



今更許してもらおうなんて虫のいいことはしない。


僕はすでにカイザーを倒した時に多くを見逃してやったんだ。


その機会を捨てたこいつらに掛ける情けはもうない。



「……これで終わりか」



周囲を見回すと怪人の気配は感じない。


魔力を直接感じるわけではないのだが、僕の場合は奴らの発する独特な臭い、妙な脈動とかそういうので判断できる。


今この場にいるのはただの人間ばかりだ。


そして……そんなただの人間たちは遠巻きに僕のことを見ている。


これ以上ここにいても何もないし……もうこの場で菊池斗真として戻ってくるか、もしくはもう開き直ってこのまま帰るか悩みどころだな。


ひとまず人気の無い所に移動して考えよう。


そう思って歩き出したその直後――僕の真正面に二人の少女が現れる。



「……はぁ……まぁ、そりゃ黙って帰してもらえるわけないか」



外の敵を殲滅し終えたのだろう。


青と緑の魔法少女が息を切らしながら僕の前に現れた。



「はぁ……はぁ……!


も――ん、んんっ! ……他の人への被害は?」



一応僕のことを味方だとは思っていないのか、日向萌香の名前を出そうとした皆瀬蒼はわざわざ言い直した。



「こちらの知る範囲で人的被害は出ていない。


あの妙なマスコットと一緒にいる少女も、危ない所ではあったが無事ぞ」



僕の言葉に安堵しつつ、こちらが日向萌香=魔法少女と認識していることを警戒しているようだ。


普段の彼女たちは認識阻害の魔法の力で、ネビュラシオンの幹部たちからすらもその正体を隠し通しているのだからな。


例外なのは、僕みたいな魔法が利かない存在だろう。


……っていうか、正体を隠す気なら顔隠すべきだろうと思うが……いや、やっぱなし。


魔法少女は覆面ヒーローではないのだから無し。


許可できても目元を隠すくらいまでで……いや、やっぱり素顔がいい。



「あの、助けていただきありがとうございます」



皆瀬蒼が僕を警戒する一方で、小緑風花はあっさりと僕にお礼を言って頭まで下げた。


先ほどの僕の戦闘力を見ればそんな一連の動作すら致命的な隙になるとは考えないのか? いや、考えないんだろうな。


もちろん今は攻撃するつもりはないが……やばいな、完全に味方認定されちゃってるよ僕。


もうモブどころかラスボスムーブすら危うい。


あああああああ、どうしようか、どうしたものか、どうすればいいのだろうか?


これでは僕の大願のすべてが台無しになってしまうじゃないか……!


と、とにかくそういう認識を正さねば!



「勘違いするな。


こちらの都合で動いただけで、助けたわけじゃない」



あかんって! あかんよこれは! 完全にツンデレじゃないかこれじゃ!


これはこの場は逃れられてもあと数回登場したら味方になるパターンに乗っちゃってるよ!


ラスボス計画がまさかのところで危機を迎えているその状況で、さらにこの場へと近づいて来る足音を感知した。



「二人とも!」



ピンク色の、この世界で初めて目にした魔法少女――変身した日向萌香がその場に登場した。


ああああああ、そりゃ来るよね。来るよねそりゃ! 黙って休んでるような子じゃないものね君は!



「萌香!」



そして結局隠す気ないよね皆瀬蒼。


皆瀬蒼はやってきた日向萌香を即効で抱きしめて出迎える。



「よかった、無事だったんですね先輩」


「うん、あの人に助けてもらってなんとか」



小緑風花の言葉に、日向萌香は普通に助ける。


この子たち、魔法であとでどうにでもできるという意識からぼろが出やすくなってないかな?


今は一般人が周囲にいる状況で今も遠巻きにこちらを見ているのに――――って、待て、この臭い……!



「その場から離れろ!!」



僕は咄嗟に叫んだが、魔法少女たちは驚くだけでその場から動かない。


――くそ、仕方ない。



「――はぁあああああああああああ!」



高速で彼女たちの前に移動し、そして即行で突き飛ばす。


でもできるだけ手加減し、かつ、ちょうどクッションになる家具寝具コーナーの方向を狙う。


小緑風花がソファーで、抱き合っていた日向萌香と皆瀬蒼がベッドの方に飛ばしたのは他意はない。無いったら無い。


魔法少女の百合ベッドインとか、全然まったく、これっぽっちも狙ってないったら無い。そんなこと僕はまったく狙ってないんだからねっ!



――などと脳内でセルフツンデレをしていた時、魔法少女たちを突きぼたした腕が粘性の高い液体に包まれた。


ちょっと肌がピリッとしたが、即座に腕を引き抜いて距離を取る。



「どういうことだ、これは?」



ダメージは無いが、僕の袖は肘から先が溶けてなくなっており、グローブもない。


強烈な酸で、普通の人間だったら今の数秒で肌が重度の火傷を負ったみたいな状態になっていただろう。



「お前の出番は今日は無かったはずだ。


なぜ、勝手に……ここで、それも僕の目の前で人を襲う?」



先ほどまで魔法少女たちが立っていた場所に突如現れた存在――超巨大スライム。


そして当然、単なるスライムじゃないのは僕は知っている。



「――答えろ、グラトニー!!」



この世界において……いや、僕の生涯において唯一相棒と言える存在。


スライムの変異種であり、現ネビュラシオンの四天王のグラトニーが今、僕の前に現れた。



「――――」



一方で、グラトニーは何も答えず、それどころか……その体から無数の触手をはやして僕の方に迫ってきた。



「なっ――お前、ふざけんな!!」



思わずそう怒鳴りながら僕は拳を振るう。


迫る触手は風圧で払おうとしたが――そのせいでさんが飛び散り周囲の床や壁を溶かす。



「きゃああああ!」

「あ、あつ、あちい!!」



近くでこちらを見ていた野次馬に、酸の飛沫が飛び散り悲鳴が聞こえる。



「しまっ――おい魔法少女! 野次馬を避難させろ!」


「え、魔法少女……あ、私たち?


わかりました!!」



突き飛ばした魔法少女たちは突然のグラトニーの登場に呆けていたようだが、すぐに反応して動き出す。


野次馬は魔法少女たちに任せるとして……!



「おいグラトニー、お前、僕がわからないのか!!」



何故こいつがここで、勝手にこんなことをしているのか……?


しかし、こんなことをしている一方で本気を出していないのも気になる。


こいつが本気の酸を使えば、僕の肌だって溶かせるはずなのだ。まぁ、数秒で治るけど。


いやでも、直撃すれば服が溶けるわけで…………それはこの場で一番困るわけで……!



「おいグラトニー、攻撃を止めろ!!」



今も触手攻撃が続いており、周囲に野次馬が完全に立ち去るまで回避に徹する。


しかし、流石はグラトニー、こちらの行動パターンを呼んでいてちょくちょく攻撃が掠ってスーツが溶ける。


男の衣装が溶けるとか誰得!?


魔法少女の衣装が溶けるなら大歓喜だけどさ、男が溶けても気持ち悪いだけでしょうが!!


まだヘルメットが無事なのは幸いだが、このままではヘルメットをかぶった全裸の変態が完成してしまう。


そうなれば社会的に死ぬ。もともと社会的な地位があったわけではないが、死ぬ。精神的にも死ぬ。


こうなればちょっと無理して加速するしか……


そんな思考をしていた時、よりにもよってな声が再び聞こえてきた。



「おかあさーーーーーーーーん! おかーさーーーーーーん!!」



「っ、の、ガキぃ……!!」



あのタイガとかいうガキが、よりにもよってこのタイミングでこちらに向かっていた。


おい、泣きべそかいて俯いてないで前を見ろ! 今僕とデッカイスライムがいるでしょうが!



「だ、だめ、そっちは駄目ぇ!!」



日向萌香が気付いたようですぐにタイガの保護に向かう。



「――――」


「グラトニー、お前、馬鹿やめろ!!」



しかしグラトニーも動く。


よりにもよって、触手ではなく強力な酸をそのままタイガに向かって大量に噴射したのだ。


――だめだ、この酸は魔法少女たちが本気で防がなければ彼女たちを傷つける。


服が溶けるとか、そんなちゃちなものじゃない。


肌が焼け爛れるし、最悪――死ぬ。



「――ざっけんなぁああああああああああああああ!!」



意識が過去最高に加速する。カイザーを倒した時以上に加速で、僕はグラトニーの噴出させた酸の前に立つ。





なんであの子がここに……!



私はは内心でそう叫びながら未だに泣きじゃくるタイガ君の元へと急ぐ。


突然現れた巨大なスライム……今までスライムは何度も見たことはあったけど、あんな巨大なのは初めて見た。


そんなスライムがいる方向に、なぜか迷子センターにいたはずのタイガ君が向かってしまっている。


その子に向かってスライムはおそらく強力な酸を放った。


このままではあの子が死んでしまう。


そう思って急いで駆け出したけど……駄目、私じゃ間に合わない……!



「――ざっけんなぁああああああああああああああ!!」



だけど、菊池先輩は私ではとうてい出せないような速度でタイガ君の前に出てきた。


そしてその拳を振るうと、風花ちゃんの魔法よりも強力な風が吹いて酸を吹き飛ばした。


その風でタイガ君が転んでしまったけど、無事だ。



「よかった、先輩、ありが――――え……」



どうにかタイガ君を抱きしめて保護した――その直後、私は顔を上げ、信じられない光景を目にした。



「は……あ、え……なんだよ、これ?」



ヘルメット越しで少しくぐもったような先輩の戸惑った声。


場違いに間の抜けた声だった。


だって、先輩は今、私の目の前で――その体をスライムの触手で無数に貫かれていたのだから。



「――い、いやぁああああああああああああああああああああああ!!」



絹を裂くような、そんな悲鳴が、自分の口から出たものだとその瞬間に私は気が付けなかった。

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