クール系男嫌いな後輩から監視されちゃった件
■
魔法少女たちから監視を受けているという現状、早急な対応に加え、敗北イベントの準備を急ぐことにした。
ひとまず昨日の内に、フォラスとの対策は整った。
当然、朝のランニングも対策は万全。
しかし、朝のランニングでは日向萌香も、皆瀬蒼も、そして登校時には小緑風花も僕に接触はしてこなかった。
もしや僕の予想と反してまた高坂茜が接触にくるのか?
そう思って教室の中では少し緊張したが、魔法の監視すらなく、たまにこちらを見るが目が合ったと思うとすぐに視線を逸らす。
どうやら彼女の方が僕ではないと見切りをつけたのだろう。
つけたのだろうが……目が合ったとき顔が赤くなったのがちょっと気になる。
僕みたいにモブの告白をそこまで真剣に気にするとかどんだけいい子なんだよ!
天使か! いや、魔法少女か!
となると次に接触してくるのは上司……いや、柴野奈月か?
……絶対に暴力手段取ってくるから、防御力下げておかないとな。
普通の人間なら大怪我するようなこともネビュラシオン時代はよくやられてたからなぁ……まぁ、そんな状態でも僕って絶対に死なないんだけどね。
僕を気絶させるのと殺す方法の差って、天と地ほどあると思うんだよね。自分の頑丈さの底がまだまだ見えない。
これでラストバトルを華麗に演出できるのだろうか?
……まぁ、それは今後の魔法少女たちの強化イベントをどこかで仕組んでいくのと、ガーディアンズの支援を期待させてもらうとしようか。
なんか基地の内部にこれまで滅ぼされた世界の遺産的なものがたくさんあったし、探せばその中に魔法少女たちの力を高めてくれるアイテムもあるでしょ。
「さて……」
なんて色々と考えていたら一日の授業が終わってしまった。
……結局、柴野奈月も接触してこなかった。
あれぇ?
もしかしてもう昨日の一件で僕は違うと判断された?
「斗真、今日もバイトか?」
「まぁね」
クラスメイトとそう話しながら、僕は帰り支度を整える。
その間にも高坂茜は僕の方を監視するような動作も魔法も使ってこない。
少なくとも高坂茜はもう警戒しなくても良さそうだ。
そう思いながら、玄関の方へと向かう。
この学校の玄関は中高共通で、僕と同じように部活に入っていない生徒たちが下校をしようとしている。
……む?
知っている足音がするな。
このリズムの歩幅に音の大きさ……間違いない、皆瀬蒼だ。
※シンプルに気持ち悪っ!
しかし妙だ。
いつも彼女たちは部活と称して天文部の部室で魔法少女のミーティング……というか、ガーディアンズからの定期報告を聞いてるはずだし……何より、皆瀬蒼は百合系女子だ。
彼女の恋する日向萌香の足音が近くに無いのはいくらなんでもおかしい。
……ということは尾行か?
僕がバイトしているという情報は既に高坂茜経由でバレているだろうし……僕がその時間にネビュラシオンでの活動をしている事実がバレたら流石に困るな。
うん、ちゃんと昨日の内に対策しといてよかったな。
玄関を普通に出て、校門を超えてからポケットからスマホを取り出す。
そして登録名では「バイト先」となっているところに電話を掛ける。
『――どうした?』
出た相手はフォラスだ。
「あ、もしもし店長、さっきのメールの件なんですけど」
『……対象と人数は?』
「やっぱり青系を一色追加したほうがいいと思うんですよね」
現在進行形で、わざわざ魔法まで使用して皆瀬蒼は僕の後をつけている。
盗聴を考慮して、元々フォラスとは符丁を用意しておいたが……まさか昨日の今日で使うことになるとはね。
『了解した。
偽装店舗の方に連絡しておく』
「はい、ではお疲れ様でーす」
話は着いた。
ひとまずは怪しまれないように偽装店舗の方へと向かう。
……フォラスのほうに任せている店はぶっちゃけ成人男性向けなので、僕がバイトしているようにふるまうには別の店が必要だった。
僕の家に向かう方角で、家と学校の中間あたり、住宅街の端にひっそりとたたずむ喫茶店。
ここがフォラスの用意した店だ。
といっても、もともとあった喫茶店を流用しただけだ。
会社を定年退職したおじいさんが、趣味で始めた喫茶店であり、儲けは度返しだという。
そこをフォラスの魔法の力で催眠術に掛けて、符丁を使うことで自由に動く傀儡にしたてあげたのだ。
……皆瀬蒼はまだついてきているな。
魔法であいかわらず姿を消しているようだが、ここは我慢。
「こんににちは」
「ああ、菊池君、今日も頼むよ」
事前にフォラスに連絡したので、すでに店長であるおじいさんは催眠状態だった。
それを確認し、店の奥に設置されている更衣室にて、新品のワイシャツとエプロンに着替える。
その間、ずっと魔法による監視を受けていたが、ここで恥ずかしがっていては本当にバレてしまうので我慢。
むしろ魔法少女から見られているなんて興奮する。
下を脱いだトランクスを晒した瞬間に、魔法の気配が消えた。
なるほど、そう言えば彼女は男嫌いだったな。
男の下着姿など見たくない、と。
魔法少女的にそういうところは好感が持てる。
これで帰ったなら手間は無いのだが……いや、まだいるな。
僕の嗅覚が、店内に皆瀬蒼の存在をしっかりと捉えている。
……うむ、今の僕は単なるモブから店員にジョブチェンジした。
疑われないようにするのは当然だが、今はさらに、店員として全力でもてなさせてもらおうじゃないか。
■
皆瀬蒼は、学校から出てからこの喫茶店「とれんと」に来るまで菊池斗真のことを尾行していたが、今のところ怪しい点は見受けられなかったが……
(朝のランニングの時も、萌香の話ではいつも通り。
パロンも、途中で菊池斗真がかなり早いペースで家に帰るところを確認している。
だけどやっぱり、あれだけの運動能力があるのに部活に入っていないというのは妙)
単に尾行するだけでは尻尾が掴めないと判断し、蒼は意を決して魔法を解除して喫茶店「トレント」に入店する。
「いらっしゃいませ」
カウンターでは柔和な雰囲気のおじいさんが出迎えてくれた。
「お好きな席にどうぞ」
店内は自分以外は誰もおらず、閑散としていた。
ひとまず店全体を見渡せる端の位置に座る。
壁の厚さもいざとなれば魔法で破壊できるので逃走の問題にはならないと判断して席に座った。
「――お冷です」
「っ」
すっと、無音で自分の前に差し出された氷の入ったグラスを見て蒼はビクッと肩を跳ね上げた。
目線を上げると、ここまで尾行してきた菊池斗真が柔和な営業スマイルを浮かべて立っていたのだ。
基本的に他者への警戒心が強い蒼は、他人が近づけばすぐに気づく。
だが、この菊池斗真は声を掛けられるまで蒼が気付けないほど気配を消して接近してきたのだ。
その事実に蒼は激しく動揺したが、それを悟られまいとポーカーフェイスを維持する。
「こちらメニューになります。
決まりましたらそちらのベルをご利用ください」
テーブルに備え付けられているベルを指さしてそう頭を下げる菊池斗真
(何か探りを入れないと)
「あの、このお店初めてなんですけど、おすすめはありませんか?」
基本的に親しくない相手に話しかけるのは億劫な気分になる蒼であるが、今は大事な探りだと割り切って話しかける。
このお店でバイトしているのが本当なら、これくらいの質問は難なく答えられるだろうと。
「そうですね、店長のおすすめはブレンドですね。
店長が自分で選んで焙煎したコーヒーは香りがとても楽しめます。
カフェオレやカプチーノは女性人気もありますが……個人的におススメなのはアイスですかね。
水出しコーヒーで苦みは少な目で、ミルク無しでもスッキリとして飲みやすいです」
「ふぅん……」
まぁ及第点だろう、と蒼は判断する。
もっともこの程度のリサーチは魔法の力が使えるネビュラシオンならばできて当然のことなので疑いの気持ちは未だに消えないのだが……
「じゃあ、アイス一つ。
あとパンケーキ」
「はい、かしこまりました」
恭しく頭を下げ、カウンターにいるマスターにオーダーを通す菊池斗真
特に不審な点は見えないが……店内を見渡して、外から見えるように張られたとある張り紙を見つけた。
「――あの、いいですか?」
「はい、追加ですか?」
手を上げて呼ぶと、すぐに菊池斗真がやってきた。
まぁ、今の店には客は自分だけなので当然かとも思う。
「あの、店員さんって、うちの学校の高等部の人ですよね?」
「ええ、そうですけど」
「うちってバイト結構厳しいみたいですけど、どうやって許可を取ったんですか?」
自分もバイトをしたいので、アドバイスが欲しいという体での質問。
大して菊池斗真の回答は……
「あー、厳しいって言っても別に原則禁止とまではいかないからね。
普段の学業もまじめにやってて、申告書に社会経験のためとか、具体的なバイト経験をこのように役立てたいって感じで書くと通りがいいよ」
「へぇ……」
個人的な話をずけずけと聞いてくるのは少なからず相手に不快感を与えるものだが、菊池斗真は嫌な顔を見せない。
むしろ嬉々としているようにも見えて、蒼としては不可解さを覚えた。
しかしそこから話題を広げられそうにもないので、少し強引に蒼は話題を切り出す。
「ところで先輩、私のこと、覚えてますか?」
「え……」
意外そうな顔をした菊池斗真。
この話題は予想外だったらしい。
「毎朝、会いますよね。ランニングで一旦休憩する自販機のところで。
覚えてないんですか?」
「あー、いや、まぁ……覚えてるよ。
ただ、ちょっと話しかけられるとは思ってなかったから驚いて」
「毎朝すっごく頑張って走ってるなーって思ってたんですけど……部活とかしないんですか?」
「いや、別にランニングは健康のために始めたらなんか嵌っちゃってね。趣味の一環だよ」
「へぇ、でももったいないですね。こんなところでバイトするなんて」
「こんなところって……いやでも、いいところだよ。
学校からの帰り道にあるし、お給料もそこまで悪くはないし」
「時給540円」
「え?」
「そこに書いてありますけど……これって高いんですか?
学校近所のコンビニの方がもっと高かった気がしますけど」
窓から外側へと張られた手書きの紙
今は光で透けてなんて書かれているのが見える。
そこにはバイト募集の内容が書かれているのだが、時給は確かに540円と書いてあった。
菊池斗真がバイトを始めたのはお金が欲しいからであって、そんな人間がこんな激安のバイトをしているというのは妙な話だった。
「あ、あー……えっと、まぁ……お金は欲しかったんだけどね、両親からの口利きでここしか駄目だって言われちゃってさ……あはははは」
理由としては無難で、不自然さはそこまでない。
だが、明らかに菊池斗真が動揺したことを蒼は見逃さなかった。
「あの」「斗真くん、できたよー」
さらに追及しようとした時、カウンターのおじいさんから呼び出された。
「あ、はーい」
菊池斗真は素早い動きでその場から離れ、そしてすぐにアイスコーヒーとパンケーキを運んできて恭しく頭を下げる。
「パンケーキはどうぞ温かいうちに」
「あ、ちょっと」
呼び止めようとしたが、その前に菊池斗真は下がっていく。
さらに悪いことに悪いことに別の客がやってきた。
「いらっしゃいませ。
空いてる席にどうぞ」
菊池斗真は新たにやってきた客に接客を始めてしまった。
立場はどうあれ、今は向こうは真面目にバイトをしている以上、これ以上無理に聞き出すのは難しいと判断する。
そう思った蒼は、出されたパンケーキを切り分けて一口食べて……
「……おいしい」
さらに菊池斗真おすすめのアイスコーヒーも飲んでみて……
「のみやすい」
意外と味覚の好みは一緒なのだろうかと思う蒼なのであった。
■
バイト自体は上手く行ったと思う……思うが……駄目だな、怪しさを完全に消し切れていない。
やはり、もっと決定的な、僕とゲイザーは別存在だという偽装を見せつけないとこの監視は終わらないのだろう。
二時間ほどの接客を終えて、徒歩で家に向かいながら魔法を使って姿を消しながら背後から尾行を続ける皆瀬蒼の存在を感じながら僕は内心でため息をついた。
魔法少女と適切な距離で触れ合えるのは本当に幸せなのだが……この状況が続けばいつか必ずボロが出る。
ここは……深夜にでもネビュラシオンの方に言って作戦を詰めた方が良いか。
そろそろ生存のためのエナジーも心もとなくなってくるし。
などと考えながら、歩道を歩いていくと、反対側の歩道で子供たちがサッカーしているのが見えたので、なんとなく足を止めた。
「……懐かしいな」
あの公園は、僕も小さい頃に遊んだものだ。
あの頃は幼馴染が一緒にいたし……僕は当時も今の陰キャ気味で、友達は少ない方だったが、幼馴染は人気者で、今じゃもう僕とは全然違うグループで楽しくやっていることだろう。
……まぁ、もう関係ないか。
僕が助けた幼馴染と、この世界の幼馴染は全くの別人だ。
だから一方的に相手にこっちの気持ちを押し付ける気はないし、疎遠みたいだからわざわざ仲良くしようとする必要もない。
「とっとと帰ろ……」
――そんなセンチメンタルなことを考えていたからだろう。
「あ、ばか蹴り過ぎだって!」
「道路の方行ったぞー!」
――思考が遅れた。
クラクションが突如鳴り響く。
「――あ」
道路の方には、公園でサッカーをしていたはずの子供がボールを抱えて立ちすくんでいた。
そして、今その子供に向かって、猛スピードの車が突っ込んでくる。
あの日の焼きまわしのような光景に、思考するより早く体が動く。
動いてしまった。
地面を強く蹴り、即座にボールを抱えた子供を歩道の方へと押し退ける。
そして眼前に迫る車。
――まずい、これはまずい!
いや、別にこの程度のことじゃ僕は全然死なないけど、これ、どう対応するのが正解なんだ!?
① そのまま牽かれる。気絶するほど痛いだろうけど、普通に生きてる。
あかん、頑丈すぎて普通にゲイザーだってバレる!
② 持ち前の怪力で車を止めるor回避する。
これも駄目。身体能力高すぎてごまかしが利かない!
③ スタントマンみたいに上手く衝撃を逃す感じに牽かれる。
これが一番無難か!? えっと、たしか足をしっかりあげてジャンプするのがコツだったか?
良く知らんが、もうこうなればぶっつけ本番でやるしかない!
どうせ失敗しても成功したって体で誤魔化すしかねぇ!!
そう覚悟して、迫る車にタイミングを合わせてジャンプしようとしたのだが……
――ぼふんっ
「え?」
突如僕の目の前に、巨大なフワフワなクッションらしきものが出現した。
そしてクッションが大きく揺れたかと思うと、霧のように消えてしまった。
呆然とする僕は、同じく呆然とした表情の車の運転手と目が合った。
……今のは……もしかして……魔法?
周囲を見回しながら気配を探る。
……近くにいる。
しかし……これはひとまず無理に探すべきではないな。
「君、大丈夫?」
ひとまず先ほど僕が押し退けた子供の方を見た。
子供の方も、何が起きたのわからないという表情でポカンと尻餅をついていた。
……魔法少女の手間を掛けさせてしまったのは非常に申し訳ないが……二重の意味で救われたな、これは。
内心でそう安堵しながら、皆瀬蒼が急いでこの場から去っていくの気配を僕は黙認するのであった。
■
<蒼:ごめんなさい>
<蒼:証拠を探すどころか人前で魔法使っちゃった>
夜、今日の成果の報告をチャットにて報告する。
<パロン:しかたないぽむ>
<パロン:めのまえでひとをみすてるようなことは、こちらものぞまないぽむ>
報告相手は魔法少女たちの指令役であるパロン
手はモコモコしていてスマホはまともに使えないので、普段一緒にいる萌香にアプリを操作してもらって音声入力を使っているのだろう。
主に語尾での誤変換を防ぐために敢えて変換設定をオフにしているらしい。
<萌香:みんな無事だったならそれが一番だよ>
<風花:よかったです>
<茜:流石は蒼ね>
<奈月:よかた>
スマホの入力が未だに不得手な奈月のことはひとまずスルーして、今回の菊池斗真のことについて蒼は入力する。
<蒼:運動能力は人間離れしてると思う>
<蒼:子供を突き飛ばしたときの瞬発力とか普通じゃない>
<蒼:個人的にはあの戦闘員である可能性は高い>
<萌香:でも、今日は普通にバイトしてたんだよね?>
<蒼:魔法を向こうも使える以上、その辺りを誤魔化すことはいくらでもできる>
<蒼:お店の人や常連客を狙って催眠術を使ったみたいなことにする、とか>
<蒼:でも>
<萌香:でも?>
数秒ほど間が空き、蒼は続けて入力はする。
<蒼:当初思っていたほど、悪意のある人物ではないと判断する>
<蒼:車に牽かれるのに他人を庇えるのは、自分本位の人にはできることじゃないから>
■
ネビュラシオン地球支部基地・作戦会議室
「ということで……決行は明後日の土曜日にしようか」
「ふむ、いいだろう」
「ようやくか……!」
僕の言葉にイフリートは満足げに頷き、ライオットも牙を剥き出しにして拳を握る。
「作戦の目的、忘れないでよ。
あんまりたくさん人を殺すと、後々厄介だからね。折角の土地から人が避難したんじゃ折角の下準備が台無しだよ」
「わかっている。我々の相手は一般人ではないのだろ。むしろそちらの方が性に合っている」
「はっ……言っとくがチマチマした手加減なんざする気はねぇぞ」
「向こうが殺意を見せたなら構わないよ。
殺そうとしてるのに殺されるのは嫌だとか、そんなふざけたことは僕だって認めない」
「……だが、いいのか、あまりに狂暴な振る舞いをすると前の世界の二の舞になるぞ」
心配そうなフォラスの発言に、僕は首を横に振った。
「だからちゃんと手加減するのさ。
地球側には、ちゃんと希望が残っているように演出する。
その辺りはちゃんとわかってるよね、ライオットくん?」
僕がそう訊ねると、ライオットは見るからに不機嫌そうに顔をしかめた。
「はっ……エナジー集めのためだろ、わかってる」
「まぁ頼むよ。
イフリートじゃ絶対に手加減しない、というかできないもん」
「うむ」
「いや、うむじゃなくて…………まぁ、とにかく、一回の戦いで一気に相手を追い詰めすぎると暴走するから、適度に痛めつけて適度に反撃させてあげるんだよ。
前の世界のデータ見たけど、方法が違うだけで効率重視に相手を追い詰めてるのは同じだった。
今回はその辺りのバランスを気を付けるってことで。
だから、やり過ぎてると判断したら僕が直々に止めるから、そのつもりでね」
にこやかに僕がそう言うと、イフリートは笑みを浮かべ、ライオットは殺意を込めた目で僕を睨む。
おっと、これはガチでやり合う感じかな?
……まぁ、それはそれで楽しむとするか。
さぁ、それじゃあ…………地球人類敗北イベントの幕開けと行こうか!
……え、魔法少女の敗北イベント?
いや、そんな新生ネビュラシオンの大事な初戦でやるわけないじゃないか。
馬鹿じゃないの。(真顔)
―――――
※今回の結果
――菊池斗真 疑惑度up
「ざまぁみろ!」
対象
――皆瀬蒼 疑惑度up 好感度up
「え」
――日向萌香 疑惑度stay 好感度up
――小緑風花 疑惑度stay 好感度up
――高坂茜 疑惑度stay 好感度up(微)
――柴野奈月 疑惑度stay 好感度up(微)
「……え(白目)」
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