第11話

 村の各地で悲鳴があがり、何かが壊れる音がする。黒い魔物の軍勢が村を、人を飲み込んでいく。そして、俺の目の前には圧倒的で抗えない死が佇んでいた。


「グルルルル」


 まず、黒いのだ。全身は黒く、まさに闇。体からは黒い霧のような物が出ている。大きさは俺の一・五倍ほどか? 象を直接見たことはないが。恐らくこれぐらいの大きさであろう。


 フェンリル。この世界では最強と呼ばれる狼の魔物だ。上位の竜ですら殺してしまい、長く生きたものは最上位竜と渡り合う。人里に現れれば天災と呼ぶに等しい被害を与える。


 だが、話に聞くフェンリルと、このフェンリルは違う。まず、毛の色が黒い。通常は、生まれたときから死ぬまで灰色であるらしい。そして、こんな黒い霧を身体からは出さない。何より、フェンリルは単独で行動する。こんな魔物の軍勢と行動を共にしないはずだ。


 不審な点がいくつもある今の状況。だが明らかなのは俺が危機的状況ということだ。


 左腕には親父がこないだ買ってきてくれた鉄の盾がある。だが、フェンリル相手に鉄の盾は心許ない。なにより、フェンリルは速い。いくら化け物染みて速く動く師匠達に鍛えられても。これは荷が重すぎる。


 それでも俺はユニークスキルの強盾があればなんとかなるか? と、思案してしまう。あの成人の儀式から五ヶ月、親父から盾の訓練を受けて大分さまになってきて、親父の全力の一撃を防ぎきった。


 フェンリルの力がいかほどかは知らないが、防げるかもしれない。僅かな可能性でも賭けなければ、骸を晒すだけなのだ。


 俺は奴を見据え、盾を構える。すると、黒いフェンリルの姿が消えた。一瞬の硬直、左から死の気配を感じて咄嗟に盾を左へ向ける。


 ガインと金属音が響き、奴の爪が盾に当たるり、少しばかり後ずさる。俺はギリギリで防げたことを感じ、安堵したと同時に、漆黒の目と俺の目が合う。


 ……闇、暗い闇が広がっていた。何故か吸い込まれる感覚を覚える。さらに奥深くを覗くと『……見つけた……やっと見つけた……』と声が聞こえた。


 これ以上は何か不味い! 直感による危険信号を感じ、目を離す。次の瞬間、背中から悪寒が走る。そのままの向きで前に転がる。


 爪が何かを引っ掻く音が聞こえると、俺のいた場所は抉れていた。今の一瞬で俺の後ろに回られた。それを理解すると、俺は諦めようかと思った。これは無理だ。奇跡的に二回防げた。でも次は無理だ。状況を維持することさえ出来ない。


 あいつが勇者に奪われ、レスターとジェシカも王都にいった。俺の与えられたスキルはこの強盾と体術だけ。村は壊滅的だ。もう、駄目だ。


 フェンリルは俺が観念したのを感じたのか。ゆっくり近寄ってくる。そして、右の前脚を上げ俺に振り下ろしてきた。俺はそれを受けいれるつもりだった。しかし、身体に衝撃が走る。


「馬鹿野郎!! まだ諦めんな!!」


 親父が俺をタックルで死の爪から救出してくれたのだ。


「アルヴィン! 大丈夫?!」


 お袋が駆けつけてくれた。これはいける。親父とお袋、二人がいてくれれば、フェンリルを倒すことは出来ずとも生き残れるかもしれない。


「ごめん、二人共。諦めかけてた」


「ばーか諦めんにはお前はまだ若い。もちっと年食ったら諦めんのを覚えたらいい」


 親父がとても頼もしい。家の中じゃいつもお袋に怒られてんのにな。


「そうよアルヴィン。私達が付いてるんだからね」


「ありがとう……」


 俺は生き残れると思った次の瞬間。

 ドゴォォォ、と何かの爆発音が響き、村の真ん中から黒い火柱が上がる。ここからある程度離れているはずなのに、熱気を感じるほどの火力。


「……そうか……これはアークス教の…………アルヴィン、お前は避難所にいけ。そこに生き残った人が何人かいる。お前は一緒に避難しろ」


「っ! 何いってんだよ! 俺も残る!」


 俺達の会話の間にも、フェンリルは襲い掛かってくるも親父が槍で受け流す。


「ウォールプリズン!!」


 お袋が魔術を唱える。半透明な壁がフェンリルを囲む。身動きを封じるがフェンリルが暴れ、ヒビが入る。


「早くいきなさい!! 黒炎が来たらここはぐちゃぐちゃになる!! あなたは足手まといよ!!」


「っ!」


「アルヴィン! イフリムの街で落ち合おう! 生き残った人達は守り切れ! 絶対諦めるな!!」


「あなにしか頼めない! お願い!」


「……分かった! 必ず……イフリムの街で会おう!」


「おう! これぐらい余裕だ! いけっ!」


「くっ!」


 俺は二人の背中を見つめ避難所へと走り出す。二人との約束を果たすため。





「ふがっ! …………なんだ夢か」


 窓から日が差し始める。俺は大鍋屋のいつもの部屋で目が覚めた。窓を開け、時計塔を見ると午前五時過ぎ。……ちっ、あいつに会ったせいで嫌な夢を見た。


「最近は全然見てなかったのにな…………少し早いが起きるか」


 俺は起きて軽装に着替えると、一階に降りていき、洗面所へと向かう。途中食欲をそそる香りが鼻を刺激する。宿屋の主人とベスタちゃんが朝食の準備をしているのだろう。


 洗面所へ着くと、歯を磨き、顔を洗い、髪を整える。そして、バッシュが居る部屋へと向かった。


 バッシュは俺と同じ三階に泊まっている。俺の部屋を過ぎ、更に一つ部屋を過ぎるとバッシュの部屋へ着き、コンコンとドアをノックし。


「バッシュ、まだ寝てるか?」


 部屋の中にいるバッシュへ呼び掛けと、ガチャっとドアノブが回り開かれる。


 そこには白いキャミソールと白い短パンを履いた黒髪の美女、ヴェラが居た。さらけ出されている肌は白く美しい。まさに一つの絵である。


 どうやら昨日はお楽しみだったのだろう。バッシュ……いや、俺みたいな童貞はバッシュさんと呼ばなければな。

 よかったねヴェラ、念願のバッシュさんとお楽しみ出来て。……格差社会ってつらいな。


「……おはようアルヴィンさん、何かよう?」


 ヴェラは寝起きで機嫌が悪いのかな? なんか素っ気ない。……それにしても目に毒だな。俺には刺激が強い。この光景も、この雰囲気もね。


 あっヤバい。俺は危険を感じて明後日の方向を向く。だってねぇ、あっちを向かないとムクムクとねぇ、俺のアルヴィンJr.が呼んだかい? ってねぇ、ピクリしちゃうのよ。


 鋼の精神で俺は押さえ付けた。親友の女に反応したら申し訳が立たない気がして。


「あら? どうしたの、何かあるの?」


「いやっ、頼むから服を着てくれ」


「うん? あぁ、ウブね~~」


 おばさん臭い言葉を吐きながら、ヴェラが部屋に戻っていき、ドアを閉める。チラッと奥を見るとバッシュがだらしなく上半身裸で寝てる。くそうらやましい。


 暫くすると服を着たヴェラがドアを開けてきた。


「で? どうしたの?」


「いや、バッシュに朝食どうかなって」


「あぁ、そういうことね。じゃ、今起こすわね」


 そういうとヴェラはゆっくりベッドに近づいて、四つん這いで乗り、静かにバッシュの耳へ顔を近づけると……ハムッと聞こえた。


「どわぁぁくぁwせdrftgyふじこlp!!!」


 バッシュが酷い悲鳴をあげて飛び起きた。リア充の起こしかたは生々しいね。


 それからバッシュとヴェラが着替えて部屋から出てきたので、大鍋屋の食堂に向かい、朝食を食べている。ヴェラは大鍋屋の客ではないので金を払っていた。


「なんでヴェラが俺の部屋にいるんだよ……」


「一緒に宿に帰ったじゃないですか。夜はあんなに激しかったのに」


「嘘だ、ありえない……」


 バッシュは起きて早々、責任を取る気がないのか言い逃れしている。これがイケメンのやり口か、どんだけの女泣かせてきたんだこいつ。


「バッシュよ、親友として言わせて貰うが責任はきっちりと取るべきだぞ。パーティー内でギスギスしたくない」


「いや、待ってくれ! 本当にそんな覚えがないんだよ! 確かにヴェラに送ってもらったのは覚えているが、宿屋の前で別れたはずだ!」


 こいつ、ちょっと評価を改めないといけないか? こんなクズだとは思わなかった。


「上半身裸で寝てたらもはや事後だろうが。いい加減認めろ」


「俺は上半身は脱いで寝るんだよ!」


 ヤバい、ヴェラが可哀想になってきた。まさかヴェラもこんな無責任な奴とは思わなかったろうな。


「はぁ……ヴェラ、バッシュの太ももにある奴、言いふらしていいぞ」


「うぉい! お前やめろ!」


「太もも?」


 ……あれ? ヴェラさん? さすがに致したらあれは見えるよね。おっきなくまさんマークのホクロが。


「ヴェラ? もしかしてだけど? なんにもなかった?」


「……ちっ!」


 ヴェラが悔しそうな顔して舌打ちした。

 どうやら彼女は架空の既成事実を作ってバッシュを丸め込もうとしたらしい。女ってこわい。


「アルヴィンは今日はどうするんだ?」


 昨日の夜、俺達バッシュ組で話し合って今日は休日にしてきた。ポーションの買い出しがあるからだ。

 ポーションは店によって品質が異なる。粗悪な物を買わないように、じっくり回るために。


「とりあえず肝心のポーションを買いにく。そのあとにローガンさんのとこでこの盾を鑑定して貰うよ」


「ダンジョンでのドロップだからな、とりあえず付与されてる効果は確認したいよな。でも、その材質何なんだろうな?」


「オリハルコンだとは思うんだよな。明らかにミスリルより重いし」


 この世界のミスリルは軽い。俺は今までミスリルの盾を好んで使っていた理由の一つだ。あと、丈夫だしね。


「まぁ、お前の防御力が上がればパーティーの生存力もあがる。あてにしてるぞ」


 俺のユニークスキル、強盾は盾の強度が上がるだけではなく、内包スキルがある。この内包スキルは装備してる盾の強度によって、スキルで発生した鎖などの強度が上がっていくので今回のドロップはとても嬉しい。ただ、取り回しが難しくなったのと若干重くなってしまったが。


 前使っていたラウンドシールドは取り回し易く、軽かった。だが今回手に入ったカイトシールドは大きい。俺が中腰になるとスッポリ入るほどだ。


「期待しとけ! ………金が無いからって売れとか言うなよ?」


「言わねぇよ。命あっての物種だ。お前こそキャバクラに使い過ぎて売るなよ?」


「ほざけ、そんな馬鹿しない。」


「アルヴィンさん、キャバクラいくなら色街いったら?そろそろ、その初心を卒業したらいいんじゃないですか?」


「いやだね。そういうのはお互い心が通じあってないと俺はいやなんだよ。」


「じゃ、一生無理かもしれないですね。」


 ひどい!朝からヴェラさんが俺のメンタルガリガリ削る!非モテいじめて楽しいか!


「俺にはフェルトちゃんがいる。もう少しでデートにいけるかもな」


「ギャバ嬢の常套手段じゃないですか? ……それ」


「いんや、俺とフェルトちゃんは心が通じあってるんだ!」


「ハイハイ」


 こいつ、信じてないな。見てろよ!俺はフェルトちゃんとゴールインするんだ!!


「あっ、あとギルドにいって魔物の情報を見とくよ」


 ギルドには魔物の特性が書いてある本が大量に保存されている。冒険者の生還率を上げるためだ。

 俺は暇があればその本を見て知識を深めておく。盾しかない俺が必要な知識をみんなに広めるためだ。


「了解。俺はちょっくら墓参りいってくるかな」


 バッシュが所属していた以前のパーティーは全滅している。その中にバッシュの恋人も居たらしい。よく、墓参りにいき、暗い顔をしている。


 一年半ほどではまだ心の傷は癒えきらないのだろう。もし、ヴェラがバッシュを支えてくれれば大分よくなるだろうな。朝の件は如何なものかと思うけど。


「じゃ、私は矢の補充にいって、リズとマルサスに合流して買い物して回りますか」


 各々予定を話して、朝食を食べ終えて別々に行動を開始する。

 俺はポーションを売っている薬屋を何件か回り、品質の良さそうな物を買った。そして。


「お邪魔します」


 とある武器屋に来ていた。ここはローガンさん夫婦が経営する武器屋だ。奥さんのジリアンさんが武器や防具を作り、ローガンさんが術式を刻印して効果を付与をする。


 イフリムでもこの店はトップクラスの技術力で、以前使っていた盾を作ってくれたのもこの店だ。そして、俺の両親の行き付けで親友でもある。


 店内には何人か冒険者が見える。みな真剣な表情で、吟味しているな。命を預けるのだ、値段と相談もあるが、出きるだけ妥協はしたくないのだろう。


「久しぶり、ローガンさん」


「おう! アル坊! よく来たな! 元気そうで何よりだよ。何か食ってくか? ……ん? その盾は何だ?」


 ローガンさんはモヒカンみたいな髪型で厳つい笑顔をしながら大きな声で歓迎をし、直ぐに盾に気づいて聞いてきた。


 この街に避難してきた俺を世話してくれたのはローガンさんとジリアンさんだ。俺の恩人で、第二の両親みたいになっている。


「ありがとう、後で頂くよ。実はダンジョンでドロップしたんだ、この盾。見てもらいたくて持ってきた。あと、前の盾は有望な奴にあげちゃった」


「おお! おめでとう、早速見てやろう。何、お前が認めたやつなら構わん」


「お願い。多分オリハルコンだと思うんだけど」


 ローガンさんに盾を渡す。彼は高位鑑定のスキルを持っている。通常の鑑定スキルは物の名前、効果、人物のスキル位しか見れないが、高位鑑定はさらに詳細が見れる。ちなみに高位鑑定スキルを持っている人間は鑑定持ちの中で千人に一人と言われている。


「アル、これはオリハルコンじゃないぞ。……アダマンタイトだ。名前は聖印せいいんの盾だ」


「はっ? マジで? ヤバくない」


 アダマンタイト。別名、神の石。現状発見されている鉱石の中で最も硬く、人の手では加工出来ない。ミスリル、オリハルコンも硬いために加工が難しく、特殊な魔術で作ったさらに特殊な液体を垂らして加工していく。


 だが、アダマンタイトだけは違う。この鉱石の特徴として魔力を弾く。特殊な液体も意味を成さないために加工する方法が無いのだ。


「ああ、マジで。ヤバいもん手にいれたな。こんなんダンジョン踏破報酬じゃないと手に入らんぞ。絶対に言いふらすなよ、命を狙われるかも知れんぞ」


 聞く話しによると、ダンジョン踏破の報酬はスキルだけではなく、アイテムも貰えるらしい。ただ踏破した人間自体少ないため噂程度だが。


 やばいな、こんなん持ってるのバレたら騒ぎになる。いろいろと厄介事に巻き込まれるかも。……でも丁度いい。もし、あの野郎の炎を防げるなら、俺の目的には必要になるかもな。


「あぁ、流石にヤバ過ぎる。ポーチに入れとくよ。効果は?」


「耳近づけろ、効果がヤバい」


 俺はローガンさんに耳を近づけるが、正直やだ。むさいオッサンに顔を近づけたくない。そんな事口に出したらげんこつが降るから言わないけど。


「まず状態異常無効。毒、麻痺、精神汚染、幻覚、全部無視できる。そして、自然治癒だな。持ってるだけでケガを徐々に回復して、魔力を消費して効果を早めることが出きる。あとは敵意誘引、盾に魔力を込めて対象を見ると使用者に敵意を引き付ける。ヤバいぞ、盾役には打ってつけだな」


「付与三つとかヤバいっすね。ヤバ過ぎてヤバいしか言ってない。ヤバいがゲシタルト崩壊する……」


「お前のパーティーメンバーにも言わないほうがいいな。絶対揉める。お前のポーチと含めると絶対命狙われるぞ」


「肝に命じとく。これ、お代」


 俺はカウンターに銀貨一枚を置くが、直ぐにローガンさんは俺に突っ返してきた。


「バカっ! 息子から金取れるか! それで美味いもん食え」


「ローガンさん……ありがとう……」


 朝にあの夢を見たからか、ちょっと涙が出そうになる。毎回俺の事を息子と呼んでくれるこの夫婦にどれだけ助けられたか。


「ほら、奥にいって菓子でもくっていけ」


「ごちそうになるよ。そういえば。ロゼッタは?」


「いつも通り引きこもってる。まぁ、あいつも辛いんだろう」


 この夫婦にはロゼッタと呼ばれる十五歳の娘がいる。こっちに来てからは俺も妹のように可愛がっていたんだが。十四歳になってから引きこもってしまった。


 どうやらユニークスキルがあったらしく、その影響で人の心が聞こえるようになったらしい。自分を見てる人間の声が聞こえるので、人前に出なくなった。


 何故か、俺の声だけは聞こえないらしいため、俺は特に避けられている。多分俺の声だけ聞こえなくて気味が悪いのだろう。ひどいよね、あんなに可愛がってたのに。


「そっか……お邪魔するよ」


 俺はお菓子を食べて武器屋を後にする。ジリアンさんは仕事に集中していたので声はかけず、ロゼッタにはドア越しに近況を報告した。そした、ギルドに向かう最中にある女性にあった。


「あれ? ……リーゼちゃん」


「あっ! アルヴィンさんこんにちは!」


「買い物かい?」


「いえっ、今からお仕事を探しに」


 彼女はリーゼちゃん「桃園の憩い」の店員だ。フェルトちゃんに会えない時は彼女に接客してもらっていた。


「リーゼちゃんあそこ辞めたの?」


「いぇ、昨日潰れたんです。フェルトが魅了スキルでお客様を騙していたのが判明して」


「えっ?」


 俺は頭が真っ白になった。

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