「私は、今でも結城さんが好きです。でも、火山兄妹が……」

私は葉山さんに話した。

私が結城さんをまだ好きなのを。

「まぁ、あいつらは結城が広瀬さんと付き合うのめちゃくちゃ反対してたからな。気にしなくていいんじゃないか？」

「ダメです!!気にしないだなんでそんな事したら、またみんなに迷惑がかかります！」

私はそう叫んだ。

「また？それどういう意味？」

「えっと……」

「広瀬さん？」

「火山兄妹に言われたんです！私と結城さんは釣り合わないって」

「釣り合う釣り合わないは気にしなくていいじゃないのか？」

「私だって、彼らが釣り合わないって言うだけならほっときますよ！

けど、彼らはこう言ってきたんですよ！

自分から結城さんの前から消えろって、もし結城さんにこの事がバレたらみんなが……」

「みんなって、広瀬さんのいたグループの？」

「はい。もしバレたら、みんなが何されるかわかりません!!」

「何を恐れてるの？」

「結城さんと付き合い始めた時、私のいたグループのみんなが襲われた事あるんです……」

私は、莉音ちゃんたちが襲われた時のことを話す。

「!?まさか……」

「その犯人は火山兄妹たちだったんです！その時に言われたんです！私が結城さんと別れたら襲わないって……。だから、私は自分の想いよりは私は友人を取りました」

「――わかったよ、結城には黙っておくよ」

葉山さんはそう約束してくれた。

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