第5話 未知の生物と部族


 研究施設からバイクで飛び出しドローンのナビに従って森の中を走行していると研究所で聞いた原種生物とそれ以外の新たな未知の生物がちらちらとバイクの駆動音を警戒してか背を低くして姿を見せ、ドローンは原種生物の説明は悠長にするものの未知の生物に関してはどれも情報不足として処理して流しておりマキナはドローンに未知の生物等に関して質問してみたところ…生物の情報はマキナやその地域での情報を細かくファイリングすることが可能で生物名も好きに編集が可能という任務を行っている上での特権だと返答しマキナは目に映る見たことのない未知の生物たちに適当な名前を付けて走行しているとドローンは何かにと警告するとマキナは自然に走行しつつバイクを止め周囲に警戒してみると木陰から小さな子豚が飛び出してきた。



「んん?小さな追跡者はこの子豚か?どう考えても脅威には見えないがもしかして壊れたのか?」

「脅威、接近接近…近くから敵意を察知…武器を所持危険危険。」

ドローンの警戒警報が響くも周りには動物や他の生物といった接近してくる気配はなく再び子豚を見た次の瞬間のことである…空を裂き1本の鋭い槍上のモノが子豚の胴と地面を串刺し立つと続いてソレを投げたのであろう滅びる前にいた部族のような恰好をした人?のようなのが木々の間から飛び出してきた。



「そこのお前!!この辺りじゃ見たことない奴だな!!まさかコボルト族の新しい子分か!?そうと分かれば先手必勝ッ!!エルフ族の一番槍であるわたしの一撃受けてみろ!!!」

「ドローン、情報の追加だ目の前にいる耳が長くて元気なのがエルフ族でまだ出てきていないがコボルト族の追加をよろしく。」

「了解、生物ファイル追加完了…エルフ族耳が長い子豚を食べる…コボルト族…情報不明…」

悠長になぜかで語るエルフ族は声と体系的に女であり敵対関係なのだろうかコボルト族に対して嫌悪した風な言い回しにマキナはコボルト族は見たことも聞いたこともなく知らないと答えるとエルフはこの辺りにいてコボルト族もエルフ族も知らないヤツはいるはずがないとにされてしまいただちに排除すると言って子豚を背に乗せ得物をこちらへ向け話し合いでどうにかならないものかと考えるも敵意のある相手を説得できるはずもないと気を失わせて情報を聞き出そうとバイクを降りた途端…ドローンはさらに巨大な生物が迫っている警告を響かせるも間に合わずエルフの背にあるブタを目掛けて先ほどまで大きなサンショウオのような生物がエルフを突き倒し噛みつこうとしていた。



「ぐぅぅぅぁッ!!こんな…時に……に襲われるなんて~~ぬめぬめして気持ち悪い~~~ううん、そんなことよりこのままじゃわたしガバリにぬめぬめにされて食べられちゃう……今日がわたしの命日なのかな…村長にみんな…先にいなくなるわたしを…許してェ。」

「仕方ねぇエルフだ…ドローン、情報追加はまたあとだ。」

ぬめぬめの液体で濡れるエルフにガバリの牙がすぐそこまで来たときマキナは弾丸をガバリの足に見舞うとその足は軽く吹き飛びエルフの頭付近に転がりその光景と痛みからガバリはやっと自分の足が潰されたことを知り攻撃をエルフからマキナに変え牙を剥くと…すぐには突っ込まずグルルと鳴き声を低く響かせるとガバリの体がスゥ…っと消えて見えなくなりこの場を去ったのかと思いきや急に何かに吹っ飛ばされた。



「あぁ~なるほどな…ドローンが警告してたのに察知できなかったのはコレってことか…見えないアドバンテージは状況によっては強いが初手で俺を殺せなかったのは痛いな。」

「あのコボルトの部下…どうして私を助けようとしてるの?敵じゃないの??

でも…助かったよぉ~~はぁ…」

「ドローン、サポートすサポートす…マキナこのバイザーを使うといい。」

マキナを狙ったガバリの吐息が今もなお聞こえるこの状況でドローンはマキナにバイザーを射出しバイザーを受け取ったマキナは攻撃される可能性を考慮しつつすぐさま装着すると見えないはずのガバリの姿が見えたがバイザーがとらえた姿は攻撃を仕掛けてきている姿に回避を行い間一髪のところで避けるとドローンはさらにサポートすと言って装衣の状況に合わせての扱い方としてそのうちの1つである機能ステルスモードを伝えた。



「このスーツにもステルスモードがあるのか!!

だったらこの殺し合いは終わりだな…それじゃ消えるぞ。」

マキナはバイザーによって姿の見えるガバリに向かい目の前でステルスモードに入ると自分の仕掛けた透明化能力を自分が受けるとは思ってもおらずマキナが逃げたのだと単純に考えエルフを食べて住処に戻ろうと近づき鋭い牙がエルフを襲う瞬間…ガバリの脳天に銃弾が炸裂し脳内を吹き飛ばす最後の最後にマキナは呟いた。



「ケモノであろうとなんだろうと俺に牙を剥けたその代償はてめぇの命すべてで償いな。」

息絶えたガバリはエルフの隣にゴロンと崩れ落ち同じように倒れ目を回しているエルフをどうしたものかと考えたが…ひとまずドローンにこれまでの情報を入力しそのあと食材としてオオヌマガバリはのかどうかやエネルギー方面での活用をも兼ねて吹き飛んだ足を火にかけエルフの意識が戻るのを待つことにした。

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