第12話 独りと二人


私はまた一人の旅に戻った。


孤児院を出た日のあの寂しさや心細さが一瞬心に宿る。


だけどもう独りじゃない。腰に携えた剣はリアムだ。


この剣を持っている限り私たちは二人である。


私は鞘を撫で、一歩また一歩と歩き始めた。


玉を全て揃い終えたその旅の末が一体なんなのか分からずにいた。


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