第29話 烏
「羽兎ちゃんだー。やっほー」
「やっほー、ではありません。凉萌様を最期までお守りできないだなんて」
「それは羽兎ちゃんもでしょー?」
「屈辱です」
「ふふ、オレはたぶん地獄逝きなんだけどさぁ」
「なんですか。わたしも行き先なら地獄でしょうよ」
「羽兎ちゃんと同じ地獄に逝けたらいいなぁ」
「はあ? 何故ですか」
「凉萌ちゃんとは来世で幸せになるから、今は羽兎ちゃんで我慢してあげる」
「それはそれは。余計なお世話ですね」
「ふふ、ねぇ、羽兎ちゃん」
「はあ、なんですか」
「凉萌ちゃん、幸せになって欲しいね」
「当然です」
王室特務部隊通称【烏】 雪片月灯 @nisemonoai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます