第8話 言葉に注意
「ねえ健人? ほ、本屋さん以外にも、もう少しい色んなお店見に行かないかな……?」
本を買ってショッピングモールの出入口に向かって歩いていると、そんな事を言い出す理衣亜。俺は、困惑してる。そりゃあそうだろ? 早く帰って買ったばっかりの本を読みたいのに何でこんな事を言い出したか分からない。
「い、いや早く帰って本を読みたいんだが……」
「え、折角来たんだよ!? も、もう帰っちゃうの!? 本はいつでも読めるでしょ?」
確かに本は、いつでも読めるって言ったら読めるけど続きがやっと読める嬉しさで早く読みたいこの気持ち理衣亜には分からないのか。
「って言っても理衣亜も本を買いに見に来ただけなんだろ? 特に見るもの無かったんじゃないか?」
「あれだよ! 親睦会が土曜日にあるでしょ!? 洋服とか新しく買おうかなって! 健人も親睦会出るよね!? 健人も買わない?」
「いや、洋服は絶対見に行かないからな!? それに俺はまだ親睦会出るか決めてないし別に洋服を買う必要性無い」
「親睦会出ないの? そ、それより洋服は絶対見ないって何で!?」
何でって当たり前だろ。理衣亜はもう忘れてるのか、悠里も連れて洋服を見に行った時に俺は外で待ってるって言ってから、待っていたが1つの店で何時間いるんだよってぐらい待たせたんだぞ!?
今から見に行ったら間違いなく夜になる、待ってるだけで、ラノベ読み終わる時間を俺に待っとけって言うのか、その間俺に何をしとけって言うんだよ!?
「いや、悠里と3人で出かけた時の事忘れたのか? その時の昼食の時間を覚えてないのか? 14時過ぎだぞ!? 今から見たら何時になると思ってるんだよ!?」
「え? 今が16時前だからその時で言ったら19時前だよ?」
「そ、そうだな。正解だけど……じゃなくてだな!?」
理衣亜は本気で言ってるのか、 俺の考え方がおかしくなったのか!? 自分で何を言いたいか訳が分からなくなってきた。
「え? 私、足し算間違えた!? 11時過ぎに着いてそれからだよね!?」
本当に何で理衣亜はこんな時だけ残念頭なんだよ! 合ってる、合ってるんだけど違うんだよ!
「い、嫌それは本当に合ってるんだけどな? そうじゃなくてな?」
「……?」
「はあ……分かった、ただし1つの店に30分だけだからな!? 店に入っても2つのお店だけだからな!?」
「ほんと!? わかった!」
理衣亜が何が言いたいか分からないと言うような顔しながら小首を傾げた。
俺も、もう何を言いたいか訳が分からなくなったし、溜息を吐きつつ条件を出しつつ一緒に行くことを了承した。
それから俺達は、お店を探し始めたがダメだった。俺の言葉がダメだった。俺の考えもダメだった。
その店舗の外近くに飾ってある洋服を色々見だしたり、可愛い洋服無いかなと言って店の外から少し見える所の洋服を見たり始めた。確かに店には入ってないし、外から見てるが違うだろ!?
それを理衣亜に指摘したらしたで「健人の言う通り30分も居ないしお店にも入ってないよ? 何かダメなの?」と言われては俺はぐうの音も出なかった。それからも色々見て回るも理衣亜は洋服を買わなかった。
「なあ理衣亜? 俺そろそろお腹空いたから帰りたいんだが」
「そうだね! ちょっと空いたね。どうする? バーガーショップに行く?」
時刻は18時過ぎ流石に腹が減った。理衣亜もお腹そろそろ空いただろ? だから帰らないか見たいな感じで、言ってみたんだが俺の話を聞いてるか!? 帰ろうって言ってるんだぞ俺は、何でバーガーショップに行く何て聞いてくるんだ!?
「い、いや流石に夕食作ってるだろうし帰って食べないか?」
「え!? 健人に夕食あるの!? 何で!?」
「はい? そりゃあ、あるに決まってんだろ!? 俺が何でだって聞きたいわ!」
「えっ? だって私がお母さんに連絡する時一緒に悠里ちゃんにも連絡して健人とご飯食べて帰るからって言ったからだよ? 悠里ちゃんもわかった! っておばさんに言っとくって言ってたよ? スマホ貸すし連絡してみる?」
ほ、本当に理衣亜は何をしてんだよ! どうゆう事だよ! 絶対無いからな俺のご飯、俺の母さんがこれを聞いて作るわけがない。前にも同じことがあったから分かる。わざわざ確認するまでもない。
ご飯が俺は食べたいんだけど、理衣亜が久しぶりにポテトを食べたいって事でそのままバーガーショップに行き夕食? を食べてから家に帰ることになった。
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