人と神

絶望に陥り、光を探すとき、人は神に祈る。


けれど、神は全ての人を救おうとはしない。




堪え難い絶望を見せつけられた人は、神を呪う。


いくら呪っても、何の謝罪も返ってはこないのに。





神は、言葉を持たない。

感情を持たない。




それでも。

人はまた、神に向かい祈らずにいられない。



光を求めて。

何度でも。





——やがてその人は、自分自身の中にこそ自分を導く光があることを知る。






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