第9話 九条さんの女子力

「光雲くん!懸賞本買ってきたわよ」


「今度はなにがほしいの?九条さん?」


「そうね。今回は光雲くんの欲しいものでいいわよ」


「それなら無難にアマゾソギフト券とかにするかー」


「それなら私も使えるわね。それにしましょ」


「はーい。じゃあクロスワードやっとくよ」


「今日は九条流料理をするわよ」


「あー。この前買ってきたやつね」


「光雲くんは何が食べたいの?」


「俺はカレーかな」


「カレーなら材料あるから出来るわよ」


「んじゃあカレーで」


「分かったわカレーね」


「俺は肉多めがいいなー」


「分かったわよ。作るわ」


「とんとんとん…さくさくさく」


「一通り切り終えてあとはこれにルーを入れてとっ…」


「光雲くんあと15分くらいで出来るわよ」


「おぉー!なんかいい匂いするー」


「ちゃんと私だってやれば出来るんだから」


「九条さんが料理するのって年一回あるかないかだよね」


「出来るけど面倒なのよ…」


「ふーん。そーゆーものか」


「一人暮らしの時はどうしてたの?」


「初めは自炊とかもしてたけどあとはコンビニ弁当ばっかりだったわ」


「なんか一人暮らしのほうがお金かからないっていうけど?」


「コンビニ弁当食べてたら変わらないわね」


「だよねー」


「もうカレー出来たんじゃない?」


「そうね…様子みてくるわ」


「カレー…出来てるわ…」


「(初めて作ったとは言えないわね)」


「光雲くん!カレー出来たわよ」


「おぉー美味そう」


「頂きますっと」


「もぐもぐ…九条さんなんかワカメ入ってない?」


「ワカメってカレーにいれないの?私の実家入ってたわよ」


「いや普通入れないと思うよ…」


「そんな失敗作みたいな目でみないでよ!」


「いやいや美味しいけどさ…九条さんカレー作るの初めて?」


「そ、そんなことないわ。一人暮らしの時作ってたわ」


「ふーんそっか」


「それでクロスワード終わったの?」


「あー。終わったよ。アマゾソギフト券3万円分にしといた」


「九条さんバイト行く時出してきてよ」


「わかったわ。当たるといいわね」


こうして初めてのカレーを作り終えた

九条さんであった

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