第7話 九条さんと女の子の日


「九条さんー!ゲームしよ!」


「はぁぁ…今日はやめとくわ」


「どしたの九条さん?」


「今日はその…女の子の日なのよ…」


「あー。いつものあれだね。大丈夫?」


「んー。薬は飲んだけど生理痛ひどいのよね」


「確か九条さんのやつって病院で貰ってるやつだよね?」


「そうよ…市販薬よりは効くはずなんだけど…」


「なんかヨーグルトとか食べやすいもの買ってこようか?まだお金残ってるし」


「お願いしてもいいかしら…ごめんね光雲くん…」


「俺は男だからよく分からないけど…辛いってネットで見たから」


「またネット情報なのね…まぁいいわ…今日はバイト病欠ってことにしてるし寝たいわ…」


「なにが食べたい??」


「ナインイレブンのプリンかな」


「わかった!それ含めていろいろ買ってくるよ!」


光雲くん帰宅…


「九条さん!大丈夫ー?買ってきたよ」


「ありがとう。光雲くん…何買ってきてくれたの?」


「モンスターエナジーと栄養ドリンクの女性向けのやつとプリンとかいろいろ…」


「モンスターは要らないわね…光雲くん飲んでいいわよ…栄養ドリンクは頂くわ」


「九条さん元気ないね…」


「男の子っていいわね。こーゆーのないから」


「ラブコメでは避けれない道だからね」


「今のところ読者さん?からの意見はないの?」


「ないみたいだよ。それより休んで九条さん。」


「何も食べられない時は栄養ドリンクいいわね」


「やっぱこーゆー時って食欲もないの?」


「そうね。人によりけりだけど私は食欲無くなるわ」


「そうなのか…」


「腰とか痛いしホントに辛いのよ」


「そっか。俺は男で良かった…」


「たまには甘えさせてよ光雲くん」


「まぁ俺が歳下で甘えずらいんだろ?今日くらいいいよ。」


「じゃあ光雲くんロフトきて」


「んー。わかった」


「一緒に寝てくれる?」


「眠くないけどまぁ寝ながら話すくらいなら」


「それでいいわ。」


「俺らってもう出会って1年か…」


「そうね。ちょうどあの日から1年って訳でもないけどもう1年は経ってるわね」


「だよなー。なにも変わらないけど」


「光雲くんって学歴はどこまでなの?」


「唐突だな。高卒だよ」


「じゃあ大学は行ってないの?」


「いや行ってたけど1年で退学してる」


「それって大学中退って言えるわよ」


「そんな立派なもんじゃないし高卒でいいよ」


「成績が悪かったの?」


「いやこう見えて3番目だったよ上から」


「じゃあなんでやめちゃったの?」


「やりたいことがここじゃ出来ないって思ったのとなんか合わなかったんだよね」


「ふーん。そういう人もいるよね」


「まぁ親には迷惑かけたけど。早く辞めてよかったかな」


「どしてよ?」


「だって辞めてなかったら九条さんと出会えなかったし」


「なんであの時あそこにいたの?」


「これからどうしようって思ってたら雨降ってきて。そこに九条さんいたから付いていったって感じかな」


「誰でもよかった訳??」


「九条さんイライラしないで。そーゆー訳ではないんだ」


「九条さんのこと前からちょくちょく見かけてて気になってはいたんだ」


「どーして前から見てたの?」


「俺が外に出ると毎回九条さんがいた。その時は九条さんだって知らなかったけどね」


「そう…」


「だからあの時声かけてよかったと思ってるよ。」


「それで今に至るってわけね」


「そんな感じかな」


「夕飯私作れないけど光雲くんどうするの?」


「栄養ドリンク九条さんのと合わせて2本買ってきたからそれでいいかな」


「そう。また痩せるわよ」


「ひょろいって言いたいの?九条さん。俺も気にして筋トレとかしてるんだよ?」


「それは失礼したわ…今日はもう寝ましょ」


「そうだね。話してたら眠くなってきたや」



2人の出会い。そして今に至るまで

九条さんを選んだ

光雲くんの理由も明らかに。

久しぶりにゆっくり寝れた九条さんだった

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