第3話 九条さんの休日とデート

ぴんぽーん


「九条さんのお宅ですかー?」


「はい。俺。九条さんじゃないけどそうです」


今日も始まるドタバタライフ

今日は九条さんが喜ぶ??

宅配便の音がして光雲くんが受け取る

何か…ダンボール…


「九条さん九条さん!起きて!なんか知らないところから宅配便だよ!」


「んん…おはよ 光雲くん…私眠いからまだ寝るね…」


「ふーん。あ!これクロスワードのやつじゃん!第3希望ファ〇チキ1年分がいいなぁ…開けてみよ…」


「あれ?チャネル?なんだこれ?チャネルって九条さんの好きなコスメだっけ?」


「おーい九条さん!起きて!チャネルのメイクパレット当たったよ!」


「んん…まだねむ…ん?チャネル!?」


「そうだよ!第1希望の九条さんのコスメが当たったんだよー!」


「わぁ!チャネルのコスメなんて私のバイト代じゃ買えないから嬉しい!しかもメイクパレットだから全部あるじゃん!」


「めいくぱれっと?なんだかよく分からないけどいいやつなの?それ?」


「光雲くんホントこーゆーの分からないよね…チャネルくらい知ってるでしょ!」


「あー。アマゾソでたまに見る高いコスメかぁ」


「アマゾソしか見てないのね…でもそうよ!せっかくだしメイクしてデート行こうよ!私今日休みだし!」


「えぇ…九条さんさっき眠いって言ってたじゃん…それに俺もまだ眠いよ…」


「光雲くん普段外出ないんだし、そもそもこれポストに入れたの私だし!」


「名前は俺の名前だよ…なぁ寝ようよ九条さん…ファ〇チキが良かった…」


「光雲くん毎回毎回ファ〇チキ挟むわね…これもその読者さん?ってやつの意向なの?私達凄い油っこいカップルになっちゃうけど…」


「俺昼飯ラーメン一郎でもいいならデートするよ」


「ま、また油っこいものを…分かったわ!ラーメン一郎でいいからデートしよ!」


何がなんでもデートしたい九条さん

それはメイクパレットのおかげか

愛ゆえか…


「九条さん。とりあえず映画観ない?デートっぽいことって調べたら映画って出たから…」


「ネットの知識だけなのね光雲くん…いいわ。映画にしましょ。光雲くんの観たい映画でいいわよ」


「じゃあ…このスンゴイダーマンかな」


「あ!これ!若い子達の間で流行ってるって店長に聞いた!」


店長は若いバイトの会話についていく為

日々流行りを探してるらしい…


「じゃあスンゴイダーマンだな。俺ポップコーンと飲み物買ってくるけど九条さん何がいい?」


「私はバター抹茶味のポップコーンと…って光雲くんお金あるの…?現金って当たるのかしら…」


「ん?お金はほら!九条さんとの家族カードがあるから!」


「やっぱりそうだよね!!?!!結局私のお金じゃない…まぁメイクパレット当たったからいいわ…許してあげる」


レジにて


「いらっしゃいませー」


「バター抹茶味のポップコーンとメロンソーダ2つください」


「お支払いは?」


「九条さんカードで!!!!」


「お、お客様??九条さんカードってなんですか??」


「あ。すみません。クレジットカードで」


「(なんだろうこの男の子…九条さんカードって何!?) お預かりしますねー。

ポップコーンあちらでお渡し致します」


「あーい」


「光雲くんポップコーン買ってるから私がチケットを…ってどっちも私のお金じゃん!まぁいいわ。スンゴイダーマン2枚っと…」


映画上映後…


「スンゴイダーマン面白かったね!光雲くん!」


「んん…ふわぁ…寝てたわ…」


「光雲くんが観たいって言ったよね!?」


「なんかビルの上飛んでたね(テキトー」


「なんだ…観てたのね…スンゴイダーマン2も観たいわね!」


「そ、そうだね。九条さん俺腹減ったよー」


「そう言えばもうお昼ね…ラーメン一郎に行きたいんだっけ?」


「一郎ニンニクマシマシ…マシマシ…」


「こ、光雲くん??なにそれ呪文??ってか私ラーメン一郎って入ったことないんだけど…」


「まぁいいから俺に着いてきてよ九条さん」


「分かったわよ…終わったら…その…ぷ…プリ撮ろーよ」


「ん?なんか言った?」


「プリよ!プリクラ! 撮るの!」


「あぁ俺有料会員だから全部スマホで見れるようにできるよ」


「え…?なんで…?有料…?」


「うん!九条さんと撮りたいと思って!カードで支払った!」


「ま、またカード使って…まぁいいわ!私の為なら許してあげるわ」


「とりあえずラーメン一郎いこー」



ラーメン一郎到着!!!

のれんが油っこい!!


「う、うわぁ…油っこいわね…」


「九条さん何頼むの?」


「光雲くんのオススメは?」


「ニンニクマシマシヤサイマシマシだね」


「なんか呪文みたいだからそれじゃないやつで…」


「じゃあ…九条さんそんなに食べられないと思うから定番メニューの少なめにしとくよ」


「私普通に食べられるよ??少なめでいいの??」


「ラーメン一郎を知らないな九条さん…俺の1杯を見よ!」


「うわっ…油っこい…ってこれ前言ってた油っこいカップル!?また読者さんってやつなのかな?? 私のはもっと少なめよね?」


「ん?読者さん関係ないよ?それに九条さんのは子供用だよ?」


九条さんのラーメン到着!!


「うわっ…子供こんなに食べられないよ…私ラーメン一郎向いてないわ…」


ラーメン一郎完食!!

九条さんはなんとか食べました…


「油っこいわね…まぁいいわ!プリ撮りましょ!」


「おーいいね。俺プリって初めてなんだ」


「使ったことないのに有料会員!?」


「九条さんいろいろ教えてよ!とりあえずお金は…あれ…九条さんカード使えないの?」


「プリは400円なのよ。小銭なの。さっきラーメン一郎で崩れたから私が払うわ」


「へー。ゲーセンも久しぶりだなぁ…ってあれ?九条さんあの中に入っちゃったけど…行ったほうがいいかな?」


「光雲くん!もう!どこいってたの!撮影モード選ぶわよ。美白っと」


「へー。後ろのカーテンみたいなのファモリーマートの色だ」


「くだらないこと考えてないで写真撮るわよ!カメラ目線よ!」


「えーとピースっと…」


「次はこれでこれで…光雲くんこうして…」


プリ撮影終了!!


「落書き?俺の顔に落書きすんの?」


「プリってそーゆーもんよ…まぁ光雲くん初めてだし私がやるわよ」


「あ。今日の日付とか入れられるんだ…」


「そうよ!プリは日々進化してるのよ!」


「なんかこの写真の九条さん可愛いね」


「いつも可愛いわよ…これはプリの補正って言って美白になったりするのよ」


「へー。俺もなんかカッコイイような…」


「光雲くんほぼ目瞑ってるんだけど!?」


「あー俺フラッシュ苦手なんだよー」


「そーゆー問題!?1枚しかまともに撮れてないじゃない…」


「んーでもまぁ全部スマホに移せるしー」


「俺のスマホでこのQRコードを撮って…送信っと…」


「わぁ!光雲くん綺麗に映ってるし私も盛れてる!これアイコンにしよ!」


「んー?LINEだっけ?あれ九条さんしか友達居ないからなんでもいいけど…」


2人のアイコンが一緒になりました…

でも光雲くんは九条さんしか友達がいない


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