第2話 九条さんの日常


「カラオケのバイトもう4年目かぁ…私なんで大卒で就職出来なかったんだろ…」


九条さんは普光田(ふこうだ)大学を

卒業したものの就職の内定が出ずに

泣いていた…それ以来ずっとバイト暮らし

掛け持ちしてるらしいが主にカラオケ


「まず光雲くんが働けばいいのよ…歳下だからってなんでも許されるものじゃないっての…この前の懸賞のコスメ当たってるといいけど…」


その頃光雲くんは…


「お!アマゾソで頼んでた新作ゲーム来た!クロスワードも終わったし後で九条さんにナインイレブンのポストに入れてもらお」


何がなんでも外に出たくない光雲くん

であった…


一方九条さんはバイト中


「はい!フリータイムですとこの料金です!3時間利用?それならフリータイムの方がお安いですよ!」


真面目に働く九条さん


「おぉー。九条さん。いつもシフト入ってくれてありがとうね。もう4年目か。この店は九条さんがいないとダメだな!ははは!」


客が掃けて声をかけてきたのは店長である


「ま、まぁ特別に時給上げてもらってますし…店長にもお世話になってますよ!」


九条さんはコミュ力高い方である


「九条さんがシフト抜けられると客が減るんだよー…きっと九条さん目当ての客もいるんだよ!ははは!」


「店長…それは嬉しいような気持ち悪いような…私23歳なのにお客さん40代ばっかりじゃないですか…」


「九条さんのところの…えーと光雲くんだっけ?はどうしてるんだい?」


「光雲くんは今…クロスワードのお仕事をしてます!!!」


誤魔化しきれないが九条さんは

誤魔化してるつもりである


「あはは…そうなのか…九条さんは働き者だね…さてそろそろ休憩しなよ!」


「お疲れ様でーす九条休憩入ります」


九条さんの休憩タイム…それは…

アマゾソで流行ってる家の様子が見れる

カメラで光雲くんの様子を見ることである


「光雲くんまた寝てる…クロスワード終わったのかな??てか光雲くんゲームしてるか寝てるかの2択なのよね…大体寝てるしいっか」


九条さんの休憩が終わった頃

光雲くんは…


「はぁ…コスメコスメっと…第2希望は…九条さんが喜ぶかもだし遊園地チケットにしとこ」


意外に九条さん思いの光雲くんであった


そして九条さんのバイトが終わり帰宅


「光雲くんー?ただまー!クロスワード終わったー?」


「ん?終わったよ?懸賞の第2希望九条さん喜ぶかなと思って遊園地チケットにしたよ〜」


「たまにはやるじゃない!光雲くん!どっちが当たっても嬉しいわ!それで第3希望まだだけど…何にするの?」


「決まってるだろ九条さん。ファ〇チキ1年分だよ。」


「またファ〇チキ!?そんなに乱用しなくてよくない!?もう私達の会話の3割ファ〇チキじゃない!?」


「だってこの懸賞雑誌の目玉景品だろー?」


「そ、そんな…私確かに緑色のコンビニ買ったけど…恐ろしい企業戦略ね…」


「企業戦略??ファ〇チキは正義だろ。俺は九条さんとファ〇チキがあればいいの」


「地味に嬉しくない発言トップ3に入りそうな言葉ね…あ、ありがとう…嬉しいわ」


「なんだかんだ俺と九条さんって上手くいってる気がするよな。まぁ読者さん次第らしいけど…」


「いやだからその読者さんってどこにいるの!?光雲くんたまにおかしいよね!?」


これが九条さんと光雲くんの日常である




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