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2020年1月19日 11:10
より詳しく、と言う事でしたので僭越ですが、登場人物の個性に関して。一番手っ取り早いのは「これだ」と思った作家の作品を真似する、これに尽きるでしょう。真似と言ってもパクリとは異なり、自分の言葉に置き換えて描く必要はあります。カクヨムで数字を取りたいならばラノベ作家さんから、それ以外での活躍の場を目指すならば文芸文学作家さんから学び取れるはずです。個性とは例えばその人の行動原理や思考パターンでしょう。花が好き、と言った場合に鑑賞するのが好き、育てるのが好き、集めるのが好き、いろいろある訳で、その「好き」によって、後の行動が変化します。思考は、花を見た時に「綺麗」「可愛い」「嬉しい」「楽しい」など、様々な事を考えたり感じたりする訳で、当然言葉や思い描く内容に違いが出て来ます。それが性格、と呼ばれるものになる訳で。それらを登場人物ごとに明確に描き分けると、キャラ立ちしますので、読み手に強く印象付けられます。多少オーバーかな、程度でもラノベならば問題無いです。地の文について。以下、もう一息かな、と思う内心を描いた地の文から拝借します。あくまで参考事例であり、こうでなければいけない、と言う事では無いです。正解なんてのは読み手に委ねられてしまうので。A「愛優は、そう言って私から離れる。喧嘩は終わり。もう一度、一緒に過ごしたい。愛優の口からその言葉を聞けて、私は今度は嬉しさに涙を流す。」B「先輩なのに、歳上なのに、情けないな。こんな姿見せたくないな。そう思っても、込み上げる思いを、涙を、抑えられない」どちらも共通するのは「そう言って~」「そう思っても~」と、説明調の台詞が入っている事です。それが俯瞰的な感じで、のめり込めない原因でもあり、それらを排除し話し言葉で纏め上げれば更に引き込まれると考えます。A「喧嘩は終わり。もう一度一緒に過ごしたい。愛優の言葉が嬉しくて……」動作を表現する場合は。「愛優は私からそっと距離を置くと」「喧嘩は終わり~」と改行した上で書き始めれば良いかと。B「先輩なのに、歳上なのに、情けないな。こんな姿見せたくないな。涙が溢れて抑えきれないし」私は生憎センスの欠片も無いので、こんな文章程度にしか出来ませんが、感情表現は感情表現として統一する。それをする事で、感情表現部分から客観的と感じ取れる文章や、説明調な文章を排除出来ると思います。特に感情表現部分は硬い表現より、砕けた表現の方が入り易いと個人的には思っているので。感情が溢れる時に頭の中でどう考えているのか、それをシミュレートすれば説明調や客観的な言葉は出ないと思います。心が震え涙が溢れ出る、そんな状況下で「愛優は、そう言って私から離れる」などとは考えないでしょう。誰の内心を表現しているのかは、前後の文で読み手は充分理解出来ます。余計な文言を省き思いの丈を吐き出す、そんな描写が出来れば読み手は感動出来る、そう考えますので。結果としては一人称の利点を生かせていないかなと感じます。内心を描き、内にある感情の発露を可能にするのが一人称。客観的で内心を描き辛いが情景を描き易いのが三人称。三人称でも描けてしまいそうな感情表現では勿体無いなと。この「ケンカ百合」に関しては、他と比較しても良く描けていると思います。上述した部分の他にも細心の注意を払って描いて行けば、充分読み応えがあり心に残る作品に至るかと。以上、拙い説明と事例で何もかも不足していますが、多少でも参考になれば幸いです。
作者からの返信
再びのアドバイス、本当にありがとうございます。客観視し過ぎているという事だったのですね、よく理解出来ました。より感情的に、思うままにを書けばいいのですね。会話と地の文を分けて考えすぎて、説明的になっていたようです。少し意識して直してみようと思います。今回は、一度の感想だけでなく、より詳しいアドバイスまで本当にありがとうございました。
より詳しく、と言う事でしたので僭越ですが、登場人物の個性に関して。
一番手っ取り早いのは「これだ」と思った作家の作品を真似する、これに尽きるでしょう。
真似と言ってもパクリとは異なり、自分の言葉に置き換えて描く必要はあります。
カクヨムで数字を取りたいならばラノベ作家さんから、それ以外での活躍の場を目指すならば文芸文学作家さんから学び取れるはずです。
個性とは例えば
その人の行動原理や思考パターンでしょう。
花が好き、と言った場合に鑑賞するのが好き、育てるのが好き、集めるのが好き、いろいろある訳で、その「好き」によって、後の行動が変化します。
思考は、花を見た時に「綺麗」「可愛い」「嬉しい」「楽しい」など、様々な事を考えたり感じたりする訳で、当然言葉や思い描く内容に違いが出て来ます。
それが性格、と呼ばれるものになる訳で。
それらを登場人物ごとに明確に描き分けると、キャラ立ちしますので、読み手に強く印象付けられます。
多少オーバーかな、程度でもラノベならば問題無いです。
地の文について。
以下、もう一息かな、と思う内心を描いた地の文から拝借します。
あくまで参考事例であり、こうでなければいけない、と言う事では無いです。正解なんてのは読み手に委ねられてしまうので。
A「愛優は、そう言って私から離れる。喧嘩は終わり。もう一度、一緒に過ごしたい。愛優の口からその言葉を聞けて、私は今度は嬉しさに涙を流す。」
B「先輩なのに、歳上なのに、情けないな。こんな姿見せたくないな。そう思っても、込み上げる思いを、涙を、抑えられない」
どちらも共通するのは「そう言って~」「そう思っても~」と、説明調の台詞が入っている事です。
それが俯瞰的な感じで、のめり込めない原因でもあり、それらを排除し話し言葉で纏め上げれば更に引き込まれると考えます。
A「喧嘩は終わり。もう一度一緒に過ごしたい。愛優の言葉が嬉しくて……」
動作を表現する場合は。
「愛優は私からそっと距離を置くと」
「喧嘩は終わり~」と改行した上で書き始めれば良いかと。
B「先輩なのに、歳上なのに、情けないな。こんな姿見せたくないな。涙が溢れて抑えきれないし」
私は生憎センスの欠片も無いので、こんな文章程度にしか出来ませんが、感情表現は感情表現として統一する。
それをする事で、感情表現部分から客観的と感じ取れる文章や、説明調な文章を排除出来ると思います。
特に感情表現部分は硬い表現より、砕けた表現の方が入り易いと個人的には思っているので。
感情が溢れる時に頭の中でどう考えているのか、それをシミュレートすれば説明調や客観的な言葉は出ないと思います。
心が震え涙が溢れ出る、そんな状況下で「愛優は、そう言って私から離れる」などとは考えないでしょう。
誰の内心を表現しているのかは、前後の文で読み手は充分理解出来ます。
余計な文言を省き思いの丈を吐き出す、そんな描写が出来れば読み手は感動出来る、そう考えますので。
結果としては一人称の利点を生かせていないかなと感じます。
内心を描き、内にある感情の発露を可能にするのが一人称。
客観的で内心を描き辛いが情景を描き易いのが三人称。
三人称でも描けてしまいそうな感情表現では勿体無いなと。
この「ケンカ百合」に関しては、他と比較しても良く描けていると思います。
上述した部分の他にも細心の注意を払って描いて行けば、充分読み応えがあり心に残る作品に至るかと。
以上、拙い説明と事例で何もかも不足していますが、多少でも参考になれば幸いです。
作者からの返信
再びのアドバイス、本当にありがとうございます。客観視し過ぎているという事だったのですね、よく理解出来ました。
より感情的に、思うままにを書けばいいのですね。会話と地の文を分けて考えすぎて、説明的になっていたようです。少し意識して直してみようと思います。
今回は、一度の感想だけでなく、より詳しいアドバイスまで本当にありがとうございました。