第12話 見知らぬ街



「何か他に連絡はありませんか。はい、じゃあ今日の終わりの会は以上です」

 当番が言って帰りの挨拶が終わり、担任の先生が廊下に出てしまうと、教室の中は急に騒がしくなった。

 中学生活にも慣れてきた六月の初めだ。のんびり会話しながら帰宅の準備をする生徒もいるが、塾や部活に急ぐ生徒も多い。その話し声や、立ち上がった生徒が動かす机や椅子の音が響き、すでに教室内はにぎやかを通り越してうるさい。騒音状態だ。教室の前を通りかかった先生に注意される。でも教室がうるさいのはいつものことなので、誰も気にしなかった。

そしてこの日、私は特別急いでいた。

 隣のクラスにいる友達のクミと、家庭科実習で使う布を放課後一緒に買いに行こうと約束していたのだ。そのためには一度家に帰って私服に着替えて、待ち合わせのバス停に行かなければならない。

―ナツメは家があたしより遠いんだから、遅れないでね。

 約束の時に、クミは念を押した。もちろんそれは私も分かっていた。放課後の時間はそれほど長くない。布を買う店は大きなショッピングモールに入っているし、そのモールには以前から一緒に行ってみようと話していた、ネットで話題のクレープ屋もある。遅くなって布を買う時間しかなくなったら、最悪だ。

 だから私は、我ながら信じられない速さで、机からスクールバッグに必要なものを投げ込み、席を立ち、教室の後ろの戸を一番に開けて廊下に走り出た。校門を出て、いつもの通学路を全力の速足で歩き始める。

 走ったわけではないが、陸上部でもない私はすぐに息切れしてきた。

 学校に指定された通学路は、実はかなり大回りだ。学校前の道を東に歩き、大きな国道に出たら北に向かい、またしばらく歩いた後、今度は西の脇道に入り、ようやく自宅のある新興住宅地に入る。つまり、コの字型の通学路だ。

コの字型の内側は空き家の目立つ古い住宅地だった。ここを通り抜ければかなり近道になる。しかし学校からは禁止されていた。理由は危ないからだそうだ。私も通学路側から覗いたことしかないが、確かに舗装もされていない小径には人影もなく、伸び放題になった庭木や、崩れそうな廃屋も見え、なんとなく足を踏み入れるのをためらう感じではあった。日が暮れても薄暗い街灯がほんの数か所見える程度なので、少し気味が悪いと先輩が話しているのを聞いたこともある。

 でも今はまだ昼間だ。一度くらいなら大丈夫な気がした。今回だけなら。

 私は立ち止り、周囲を見渡して、まだ他の下校する生徒の姿が見えないのを確かめた。それから持っていたスクールバッグを抱え直し、急いで泥と石でできた細い小路に駆け込んだ。

 それにしても、静かだった。

 私は何となく足音を立てないように歩きながらも、何度も周囲を見渡した。

 傾いた木の塀から小路に枝を伸ばす庭木は思ったよりも大きく茂っていて、辺りは六月の午後とは思えないほど薄暗い。風も吹かず、しんとした木々に見下ろされているような圧迫感に息をつめ、周囲を見回しながら歩くうち、いつの間にか住宅地に隣接する国道を切れ間なく走っているはずの車の音も、聞こえなくなっていた。道の両側にはそれなりに小ぎれいな住宅もあるが、仕事に出ているのか声も音もせず、人の気配はまるで感じない。響くのは自分の息の音だけだ。しかし近道なのは確かだし、引き返す時間の余裕もなかった。

 音楽でも聴きながら歩こう。

 そう思って立ち止まり、スクールバッグのポケットからスマホを取り出そうとした時、ふいに真横の家の開いたままの玄関の奥から、座ってこちらをじっと見ている老人と目が合っってしまった。

 人がいた。

 私はあわてて小さく会釈し、再び歩き出す。人がいたことに驚いたが、考えてみれば住宅地なのだから当たり前のことだ。やせた、白髪を刈り上げにした、無表情の、怖そうな老人だった。学校に連絡されたらどうしようという、少し大げさな心配が頭をよぎる。この古い住宅地を通ってはいけない本当の理由は、通る生徒が騒ぐと学校に苦情がくるから、と聞いたことを思い出したのだ。この古い住宅地に住んでいるのはほとんどが高齢者世帯なので、特に騒音には敏感なのだという。

とにかくこの住宅地を歩くのは今回限りにしようと思った。そうだ。大体家庭科実習の前日なのに、まだ布を買っていない私もクミものんびりし過ぎていた。次からは早めに、土日に一緒にでかけて……

 私は、再び立ち止まった。今度は立ち止まらなければならない明白な理由があった。一直線に住宅を抜けられるとばかり思っていた道は、行き止まりだったのだ。

 うかつだった。私の家がある住宅地からもこの古い住宅地に通じる道があったので、まっすぐに通り抜けられると思い込んでいた。左右を見まわすと、少し脇道にそれたところに、また自宅の方向に続く道があるのが見えた。

 仕方ない。そこに進むほかなかった。とにかく急いでここを出たかった。

 しかし一分も歩かないうちに、再び行き止まりになった。目の前にあるのは、崩れて外壁のはがれた二階建ての廃屋と雑草とゴミで埋まった庭だ。ゴミの中から目のなくなった人形がこちらを向いていた。怖い。急いで脇道にそれて、また自宅に向かいそうな方向に歩き出した。

 ようやく直線の一本道になった。ここからもう自宅のある住宅地はそう遠くないはずだ。帰ったらすぐ準備をしないとバスに乗り遅れるかもしれない。相変わらず古い塀からは庭木が枝をのばし、小路を暗くしている。というよりずいぶん日が陰って、夜が近い気がした。でもそんなはずはない。私はまだこの古い住宅地に入って、十分も歩いていないはずだ。

 また、立ち止まった。今度は少しショックを受けた。

 道の横に開いたままの格子戸の玄関が見えて、その奥から白い開襟シャツを着たおじいさんが、無表情に私を見ていたのだ。

 さっき見た、おじいさんだ。

 あきれたことに、私は入り組んだ小路を曲がるうち逆方向に歩いていたらしい。そう言えば脇道は少しずつ曲がったり、斜め方向になったりしていた。

どうしよう。このままではクミと約束したのに完全な遅刻だ。もう会釈する余裕もなく、私は走り始める。方向を間違えないように、左右を見ながら、廃屋のある行き止まりの二つ手前の脇道で曲がり、その先で元の方向と同じ脇道を選び、また曲がった。辺りはどんどん暗くなる。息が苦しくなってきたが、私は急いで走った。本当に早くこの知らない土地のような住宅地を出たかった。

 そして私は立ち止まった。

 道の横に開いたままの、見覚えのある格子戸の玄関が見える。

 血の気が引くのが分かった。もう理由など分からない。とにかく私はまた、あの玄関の前にもどって来てしまったのだ。

 もう、ここから永遠に出られないのではないか。

 不安が心の中に滲みだす。まさかそんなはずはない。こうなったら、また学校の方に引き返して、いつもの通学路に戻ろうと思った。それで全てもと通りだ。クミとの待ち合わせには遅刻するけど、絶交まではされないだろう。大反省だ。こんないつもと違うこと、やはりしなければよかった。

 とにかく中学校は、と私は今来た道を振り返り、それから、進もうとしていた方向も見た。どちらも塀から道まで伸びた庭木が暗い影を落とし、道の向こうは既に暗く、何も見えなかった。宵闇の空を見上げる。中学校は少し坂道を登ったところにあるので、一番高い校舎の時計塔くらいは住宅地から見えるはずだが、それさえも木々に視界が遮られているせいか見つけることができない。

どうしよう。どうしよう。

だんだん緊張で呼吸が浅くなるのが分かる。

夜は、もうそこまで来ている。それなのに、一体どちらに向かえば元の通学路にもどれるのか、この奇妙な住宅地から抜け出せるのか、全然分からないのだ。

誰かに聞きたかった。そうだ、あのおじいさんに。少し怖いけど、中学校の方向くらいは教えてくれるだろう。

ところが、今度は開いたままの格子戸の奥におじいさんの姿がなかった。古びた平屋の家は暗いままだ。でも、もしかしたら家の奥にいるかもしれない。

「こんにちは……」

 家の中をのぞき小さな声で言ってみたが、しんとした廊下の奥から、返事はない。

「こんばんは」

 少し大きな声で言ってみた。こんばんは、と思わず言ってしまうほど、もう辺りは暗かった。

 やはり返事はない。

 静かだった。家の中も庭も小路も。元々ここには、もう誰も住んでいないのではないか。ひょっとしたら、あのおじいさんは、ただ廃屋の玄関先でひと休みしていただけかもしれない。しかしもう今は行ってしまって……

 そう思った途端に、全身が冷たくなるほど怖くなった。逃げ出したい。でも逃げる方向さえ、今の私には分からないのだ。せめて誰かの声を……

 そうだ、スマホ。

 私はあわててスマホを取り出した。クミのメッセージが入っていた。カピバラが怒っている顔のスタンプ。急いで電話する。

〈もー、ナツメってば。バス行っちゃったよ。どうしたの?〉

 あまりに普通にクミが話し始めたので、私はほっとして座り込みそうになった。

「ご、ごめん。道に迷っちゃって……」

 私は聞き慣れた友達の声を聞いた安心感に、座り込みそうになった。最初は、は、何それ、と不機嫌そうにしていたクミも、近道しようとしただけなのに、いくら歩いても出口が分からないこと、どこを見上げても学校の一番高い時計塔が見えないこと、そしてスマホの時計はまだ五時前なのに、あたりは夜のように真っ暗なことを説明するにつれ、黙りこんでしまった。

〈何それ。怖いんだけど……〉

 どうやら私がウソを言っているのではないと信じてくれたらしい。しかしクミもどうしたら私がここから出られるのか、いい案は思いつかないようだった。

〈ナツメの家は共働きだから、まだ家は留守だよね。じゃああたし、その住宅地に入る脇道のところまで行ってみるよ〉

「え、でも……」

 それは危険ではないか、と私は思った。クミまで迷い込んでしまったら……

 そう言おうとしたとき、いきなり背後で砂を踏む足音が聞こえた。スマホを握りしめたまま私は恐る恐る振り向き、息を詰めた。

 あのおじいさんが、暗がりでも分かる憤怒の形相で私をにらんでいた。

「何をしてる。早く隠れろと言っただろう。あのサイレンが聞こえんのか。ああ、もう間に合わん! 間に合わん!」

 いきなり怒鳴りつけられた。

 サイレン?

 混乱の中で耳を澄ますと、確かにかん高いサイレンの音が聞こえてきた。

〈ナツメ、誰がいるの? 確かにサイレンの音がするけど、何なの?〉

 スマホの向こうのクミにも聞こえているのだから、空耳ではない。

なぜ気づかなかったのだろう。これほど静かな中でこれほど大きな音が鳴り響いているのに。いったい何のためのサイレンだろう。神経を逆撫でする不快な音だ。よく聞くとサイレンに混じって、かすかに他のもっと低い音も混じっていることに気づく。ボー……というような、ゴー……というような低く唸る音が幾重にも重なって響いてくる。

 どこから?

 私はすっかり暗くなった夜空を見上げた。その向こうにまるで鳥の群れのような、幾つもの小さな黒い影が見えた。鳥と違うのは所々に光が見えることだ。

 飛行機?

 音はあっという間にバリバリと響くエンジン音に変わった。近い。轟音が落ちてくる!

〈ナツメ、危ない!〉

 クミがスマホの向こうで叫ぶ。思わず地面にふせた私の頭上をビリビリと痺れるような衝撃を残して何かの機体が飛び去り、それと同時に思ってもいなかった銃撃の音が地面をえぐった。

 銃声? 本当に銃声? どうして?

 私は地面に伏せたまま体が震え、声も出なかった。やっと飛行機の音が遠ざかり、体を起こそうとして気づく。誰かが私をかばうように、背中から覆いかぶさっていた。あのおじいさんだ。

「あ……あの、もう大丈夫です」

 そう言いながら身を起こそうとすると、背中からズルリとおじいさんの体がずれて、そのまま地面に仰向けに転がった。おじいさんは目を見開いたまま、ピクリとも動かない。

 ……死んだ?

「ぎゃあああああっ!」

 私は絶叫しながら、這っておじいさんから離れた。

〈ナツメ、どうしたの⁉〉

「お、おじいさんが……あたしをかばって……し、死んだ……」

 さっきの銃撃の音だ。どこか致命傷になるところに当たったのだろう。おじいさんの背中から地面に黒い染みが広がっている。暗くて色は分からないが、きっと血だ。

〈ねえ、でもナツメ。そんなのおかしいよ。だって学校の横にあるあの古い住宅地に入っただけでしょ。どうして戦闘機みたいな爆音や、機銃掃射みたいな音が聞こえたり、人が死んだりしなきゃならないの。おかしいよ。ねえナツメ、本当に、本当に今どこにいるの?〉

「どこって……」

 私はガクガク震えながら、あたりを見渡した。

 あれだけ静かで怖いと思っていた古い住宅地は、今では絶叫と泣き声があふれる地獄のような光景に変わっていた。夜空には爆音を立てて黒い戦闘機が飛び、その腹からは光るものが流れるように次々と地上に向かって落ちてきた。その下は火の海だ。逃げまどう人々が炎の中で黒いシルエットになって私の目の前を逃げまどい、倒れていく。火の粉や爆風が当たってきて痛い。振り返ると、おじいさんの家もまた炎に包まれていた。

「ここは……」

 焼夷弾だ! 早く消火、消火! バケツ持ってこい!

 人々が口々に叫んでいる。

 ここは……まるで、戦時中のような……今の時代からははるか遠く離れた、戦争の時代にいるような……

「おかしいよね、クミ。それは自分でも分かってるの。でも、本当に熱くて痛いんだよ。本当に出られないんだよ。さっきから違う道を選んでも選んでも、また同じ場所に出てきちゃうの。もう進行方向もどっちなのか分からなくなって」

 え、と小さくクミが呟くのが聞こえた。

〈ねえナツメ。あたしそれと少し似た話、おばあちゃんに聞いたことある〉

 クミが言い出した。

「おばあちゃん……?」

 私はほとんど上の空で聞き返した。目の前からも背後からも火の手が迫り、もう私も他の人々と同様に、逃げ場がなくなっていた。

〈あたしのおばあちゃん、すごい田舎の出身なんだけど、子供の頃、山に遊びに行ったら道に迷って日が暮れて、なぜか同じ道をぐるぐる回って、どうしても下の集落への道に出られなくなった時の話をしてくれたことがあるの〉

 同じだ。私は思わずスマホを耳に押し当てた。

〈そういう時にはね、落ち着いて目をつぶって耳を澄ますといいらしいよ。そうすると遠くから聞こえる本当の現実の声が分かるようになるって。おばあちゃんは迷った時、その言い伝えを思い出して、自分を探す集落の人たちの声を聞き取って、山を下りる正しい道を見つけることができたって言ってた〉

 ねえ、とクミは続けた。

〈だから、今あたしたちが普通にこうして通話してるということは、本当はあたしたちも意外と近い場所にいるんじゃないかな。今あたし、学校のそばの、あの脇道にもどってきたの。そう、ナツメが住宅地に入って行ったところ。だから目をつぶれば、あたしがこうして話している声も、もしかしたら直接聞こえるんじゃないかな〉

 近くに……この近くに、クミがいるかもしれない。

 しかし、もう私は目をつぶって耳を澄ます余裕などなくなっていた。あたりは全て炎に包まれていて、熱くて動けなかった。人の形をした炎の塊が目の前で転がって動かなくなる。背後で燃えていた家が崩れ落ち、倒れたおじいさんの体も燃えだした。私の服や靴にも火がついた。

 熱い、熱い、熱い!

 おじいさんがいきなり目を見開いた。皮膚を焦がしながら私に手を伸ばし、強い力で足首をつかんだ。

痛い! しかしその手の皮膚も焦げて、目の前でずるりと落ちた。

「ぎゃあああっ!」

 私は悲鳴をあげ、目をつぶった。足首が痛い。頬が熱い。痛い! 熱い!

〈ナツメ、大丈夫⁉〉

 クミが叫んでいる。どこで叫んでるの? 私はここだよ。助けて、クミ!

「ナツメ、大丈夫⁉」

 スマホではない、どこか遠くからクミの声が聞こえた。それと同時に足首をつかんでいた手の感触が薄らいだ。私は目を閉じたまま、全力で声のする方向に走り出した。もう転んでケガをしても火傷をしてもかまわなかった。

ここから逃げ出すには声のする方に走るしかないと、分かっていたのだ。


 あとでクミに聞いたところによれば、その時の私は夕暮れの薄暗い小道の向こうから、ふいに今にも死にそうな顔をして現れ、走ってきたという。私の顔や服は黒い灰のようなもので汚れ、足首には薄い手の跡も残っていたが、汚れは洗えば落ちたし、足首の手の跡も数日で消えた。

この住宅地だけでなく中学校の校区一帯が、戦争末期には空爆で炎に包まれたと知ったのは、もっと後のことだ。

あのおじいさんはどうして私にこだわったのかと時々考える。

同い年くらいの孫娘がいて、空爆の時に救おうとして……しかし、救えなかったのか……

 そして家庭科で使う布を買う時間がなくなり、家で探した地味な布で済ませるしかなかったことは、本当に、ただただクミに謝るしかない。

 ところで、私には命の恩人と言ってもいいこのクミだが、後日、どうしても私の足首をつかんだおじいさんの気持ちを知りたいと、なんと自分もあの古い住宅地に行くと言い出した。

 私は猛反対したが、クミを一人で行かせるわけにもいかず、結局半泣きになりながら彼女の上着の端をつかみ、後ろからついて行くことにした。

 再び歩いた小路は、しかしただの道だった。庭木の枝が外まで伸びてはいたが、明るい日差しもあり、その先には中学校の時計台も見えた。家々からはテレビや食器洗いの音も聞こえた。

そしてどの脇道に入っても、私たちは二度と、あの格子戸のある玄関の家に行き着くことはできなかったのだった。



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