No.6 悪役王女と誕生パーティー

本日2話目です


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「ー髪飾りは!?」

「靴の準備は」

「会場のお食事の準備はー」


「大変そうね。皆。」

「そうですね。なにせ姫様の誕生日ですから。

はい。着付け終わりました。お似合いですよ。姫様。」

「そう?少し……私には可愛いすぎるのではないかしら……。」

くるんと回ると、メリアが軽く拍手をする。

赤い髪がよく映える薔薇とリボンを特徴とした純白の可愛らしいデザインのドレスに、白い薔薇の髪飾り。ふわふわの毛は先だけ少し巻いてある。ドレスは鎖骨が出ているデザインになっているので、少し恥ずかしい。

そして青いサファイアが着いた銀色のネックレス、イヤリング。気合いを入れすぎだお父様とお母様。









「…いよいよね……はぁ、ずっと端に居ようかしら。」

まぁ、主役にそんな事は許されないのだが。


コツンコツンと皆の様子が良く見えるステージに上がり、

「皆様。本日は私の6歳の誕生日パーティーにご参加頂きまして、ありがとうございます。

今夜は、どうぞ楽しくお過ごしくださいませ。」


私が挨拶をする。噛んだり間違えたりしないこ心配だったが、周りの反応を見ると大丈夫だったようだ。

下へ降り、用意された玉座へと座る。

すると、皆がお祝いをわざわざ言いに来てくれている。一応招待された人達の地位、名前は一通り覚えさせられたので、なんなく挨拶をしていくが、自分の息子や娘を紹介するのは如何なものか。確かに王族とは仲良くしておいた方が良いのかもしれないけど……。

正直退屈だった。すると……。

「御機嫌よう姫君。誕生日おめでとうございます。今宵はご招待ありがとうございます。」

「御機嫌ようベニトアイト国王、王妃。王子殿下。今宵は私の誕生日パーティーへ来て下さり感謝致しますわ。」

来たわねレイゼルア……!女子からの黄色い歓声も上がってるし……。しかし、本当に社交界が苦手なんだな。口がピクピクしていて愛想笑いが出来ていないわ。

そんな時、レイゼルアが此方を見ている。うっわイケメン……失礼。目があったのでにこ、と愛想笑いをして見せた。

すると変な人だと思われたのか、顔を背けられてしまった。


「ところでベニトアイト国王。今宵も第2王子は来ていないのだな。」

「はい。体調が優れない様子ですからな。」

お父様とベニトアイトの国王は幼馴染、愛想笑いがいつまでたっても出来ないのか、愛想笑いがヒクヒクしている。皆は気付かないのだろうか。


……それにしても第2王子?レイゼルアには弟はいないはず。知らないわ。聞いた事ない。公式も言って無かった。どういうこと?

……まぁそれはパーティーが終わってから考えるとして、席を離れて良いと言われたから……まぁ食事ですよね。

たたっ、と小走りで食事の元へ向かう。

すると、凄く盛り付けが凝ってあるおいしそうな食事が並んでいる。とりあえずここで爆食いする訳にも行かないので、とりあえずドリンクだけ貰って近くにあった椅子に座り、

「……愛想笑いって、疲れる。」

そう呟き、ドリンクを飲んだところに、

「……なぁ。」

「!?……っゲホッ………貴方は……

レイゼルア王子殿下。」

「やめろよそう言うの。王子殿下って言いにくいだろ。俺も王女殿下って言うの面倒だし。」

「何か御用ですの?」

あくまで興味がないように、と素っ気ない態度を取る。

「いや。なんつーか……暇だし、話そうぜ。同じ歳だろ?」

ずいっとレイゼルアが顔を向ける。いや近くで見るとイケメン……ゲーム内でのレイゼルアをそのまま小さくしたみたいだな……。にしても、誰かに似ている……。

「……お言葉ですが、暇ならあちらのご令嬢とお話をした方がよろしいのでは?」

「……やだ。お前が良いの」

「どうしてですの。」

「……なんとなく?」

「他のご令嬢方の盾になさるおつもりですわね?失礼しますわ。」

「あっ、ちょっと待て!」

いやイケメンだけど……。もうなんか、もう吹っ切れたわ!どうせヒロインとくっつけるんだもの!それで、私はまったりとスローライフを送るのよ!


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無事に私の誕生日パーティーが終わり、

いつもの国に戻った。




ー因みに今年のお父様のプレゼントはお父様とお母様の写真が入ったペンダントだった。

今は部屋に飾っている。







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度々すいません。

次から学園の入学式にしようと思います( ˊᵕˋ ;)💦

なかなか恋も発展しませんし……(´×ω×`)

ご了承ください

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