No.2 悪役王女は考える


「っひとまず……、重要キャラとゲームについてまとめないと……」


私、四宮美鈴がフィファナテとして転生してから、3日がたった。

私は今5歳。再来年には学園の初等部に入学すること。

私は急な高熱により倒れ、1週間も目が覚めなかったという事。

ここはエレメージェ王国。父が王を務める国だ。

美しく、サファイアのように青い海、いつも

1年に1度、綺麗な珍しい宝石の花が咲く。その花は枯れるまで摘んではならない。

摘んだ者は精霊の怒りを買い、怪人へと変化されられ、皆に忌み嫌われ、そのものが死なない限り、国は災害級の雷雨になる。

このことから、センテュリオは、宝石の国、や悪魔の花がある国と言われている。


魔法は精霊の加護があればもっと強力になる。もっと凄い人なら、神の加護が与えられる。

精霊や神の加護にはレベルがあり、

ワンIIツースリーIVフォーV ファイブと、Ⅰが最低、Vが最高。

因みに加護を受けれるか受けれないか、どのような精霊が加護を与えてくれるかが決まるのは、学園入学の時らしい。因みに父は炎の精霊の加護V、母は風の精霊の加護レベルIVと、だいぶ凄い両親だ。


話に戻ろう。

次に重要キャラ。


悪役王女

フィファナテ・ディア・センテュリオ

悪役王女。レイゼルアにパーティーで恋をし、無理矢理婚約。

学園でヒロインと仲良くしている所を見、嫉妬し、ヒロインをいじめにいじめまくった。その結果王子達の手先に暗殺される。

先端がくるりと巻かれた深い赤の髪に、濃い桃色の瞳。

私が今見た感じ綺麗だが、ゲーム内では化粧ケバケバで香水ドバドバガッツリ縦ロールだったから、ある意味印象に残っていた。


メイン攻略対象キャラ。

レイゼルア・ベニトアイト

センテュリオの次に大きい国、ベニトアイト王国の王子で、

活発な性格。あまり社交界が好きではない。私と同い年で、ゲームの中では長い金髪を結い、1つにしている。瞳の色は青色。

整った顔立ちに、このような性格なので、メイン攻略対象キャラになったのも頷ける。

ヒロインをいじめにいじめまくったフィファナテに婚約破棄、フィファナテが寝ている内に暗殺するくらいだ。


ヒロイン

シーナ・ドライド

私の国……つまりセンテュリオに住む平民。愛の女神に祝福を受け、特待生として学園へと入学。生徒会に入り、攻略対象キャラと仲を深める。

それが気に食わなかったフィファナテに、犯罪紛いの嫌がらせを受ける。

太もも位まである長い金の髪に、深緑の瞳。


「ーって、何してんのよフィファナテ!こんな可愛い子をいじめて……。これでも一国の王女様でしょ!?!?」

「あら、どうしたの?フィファナテちゃん。」

「ヒッ、お母様……。えっと、お勉強をしていたのです!それと提案なのですが……学園に入学するまで、あと2年あります。私に、家庭教師をつけて欲しいのです!まだまだ知らないことばかりだし……。」

「あら。あらあら。あらあらまぁまぁ!フィファナテちゃん……偉いわ!偉いわねぇ!流石私達の子供だわ!早速つけて貰えるようギルに頼むわね!……あ、そうそう。ご飯の時間よ。さ、行きましょ?」

「あ、はいっ!」



+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+


「うう、今日は一段と豪華だったなぁ……。お腹がはち切れそう……」

今日はお母様とお父様の結婚記念日だった。本当はパーティーを開く予定だったらしいのだが、お母様とお父様が2人だけで過ごしたいと、パーティーを開催しなかったのだ。


「あ、何もプレゼントしてない!!」



ーこの後、2人の絵をプレゼントしてあげたら涙ぐみながらこれに合う額縁を今すぐ用意しろ、と言っていた。


…愛娘から貰ったものはそんなに嬉しいのだろうか……。

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