第9話「桃太郎鬼と鬼退治(3)」
「あっ、かーちゃん!」
チビはその鬼を見るなにそう言った。
オレ達は讃岐の国から小舟に乗り換え
「桃太郎、鬼退治だ!」
イヤちょっと待て!
「チビ、あの鬼の事かーちゃんって呼んだか?」
チビの言葉に桃太郎は戸惑った、
そしてその鬼達を後ろに
「そうだあの前にいるのがかーちゃん、うしろのは寅ちゃんとそのとーちゃんとかーちゃん、あと辰子と辰子のねーちゃん、あと近所の知らんおっちゃんとおばちゃんだ」
そう言うとチビは剣を構える。
「よーし鬼退治だーーーー!」
「!」
「!」
「!」
「!」
「!!!!」
「ちょっと
「おいチビちょっと待て、お母さんと知り合いだろ」
「そうだけど何?」
「オマエ何とも思わないのか?」
「ちび、桃太郎の言うことたまに分かんない」
(分からんのはこっちだ)
桃太郎は鬼の思考はまだまだ理解を
(こいつら
「やってみるか?」
桃太郎は
「我こそは
鬼達はその言葉の
「そなたらは海で人を襲ったか?」
チビの母が答える
「その様な事しておらん!」
桃太郎は更に続ける。
「そなたらはこの島で家畜を襲ったか?」
ちびの母が答える。
「我々は家畜を襲った!」
桃太郎は少し考えて続ける。
「よく聞け鬼共!そなたらが我に従い我と供に生きるならばこの吉備津彦命が日々の糧をそなたらにくれてやる、従わぬと言うならば
そして温羅の女房、つまりチビの母は桃太郎に従った、バトル展開は無しだ、誰の血も流れ無い。
この物語はフィクションです実在の桃太郎、鬼達とは一切関係ありません。
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