第8話「桃太郎鬼と鬼退治(2)」

 「桃太郎、マクラ投げ!!」


チビはかなりのハシャギップリだった。

「ペンギン、機嫌きげん直せよ」

わたしきじ…)

「いぬ、また語尾忘れたけど気にすんな!」

「ボク気にして無いワン」

少しは気にしろ。


桃太郎達は鬼の情報を讃岐さぬきの国まで海を渡り来ていた。


「行くぞ、いぬーーー!」


「べぶっ!!」

「何をするんですかおチビさん!!」

マクラはペンギンの後頭部を直撃した。


「うらーーー!」

「べぶっふ!!」

犬がペンギンの腹に頭突きをブチ込んだ!

「犬くん、君まで何をやつているのか…なっ!!」

ペンギンはマクラの上から犬のオシリを蹴り上げ言う。

「犬くん、貴方あなたマクラ投げのルールを知らないのですか?」

ペンギンの解約かいしゃくは明らかに間違って居たが、楽しかったのでのまま続けた。


「桃太郎さん、あれいでごザルか?」


桃太郎は刀の手入れをしながら猿を毅然きぜんとスルーした。

猿も最早もはやれが自分のキャラクター性だとばかりに満足げだ。


「ところでその刀は?」


ペンギンがほぼプロレスの様相ようそうと成って来たマクラ投げを抜け出し、桃太郎に声をかける。


「鬼達のつるぎを打ち直したものだ」


「大陸の技術ペン?」

「ああ、鉄、鋼のつるぎだ」

そう言うと、チビの方を見つめ桃太郎は続けた。

「数が少なければオレらでもやれるが、大陸のからこの武器を持った鬼達に来られた日には…」

四道将軍よんどうしょうぐんとして西道せいどうに派遣された身としてはペン?」

桃太郎はハシャギっぱなしのチビに声をかける。

「明日は島へ渡る、チビもけんを磨いておきなさい」

キョトンとするチビと犬、でも。

「わかった桃太郎」

「了解です桃太郎さん」

そしてチビは革のおびを巻いて運んで来た3メートルはあろうかと言う大剣たいけんを引っ張り出した。


チビの父、温羅うらの大剣である。


そして物語は佳境に入る、そうバトル展開間近なのだ。



この物語はフィクションです実在の桃太郎、鬼、読み方が合ってるかも解らないとは一切関係ありません。

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