第6話「桃太郎鬼とイワトビペンギン」
「桃太郎、なんか話せ」
「布団ちっちゃくないか?」
チビは布団から足が出るらしくその中で猫のように丸くなり顔だけ布団から出していた。
「いいからなんか話せ桃太郎」
(はあ)これ習慣になっちゃったな。
「昔々在るところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました」
「むかしって、いつ?」
「ちょっと前だ、口を
(…………)
「チビ、息はしろ」
「解った」
「お爺さんは山へ芝刈り…、小さな枝を集めに、お婆さんは川へ洗濯…、洗濯機は無い設定だから川へ洗濯に行きました」
「すると
「ねえ、おじーさんとおばーさんは、きじのおじーさんとおばーさん?」
「そうだ、オレが雉から聞いた話だ、まあカワイイ雛だったかたは疑問だけどな」
カワイイかどうかは問題ではない、もっと疑問に思うべき事が有るはずだ、雉の雛はそんなじゃ無い、頭の真ん中に
桃太郎はその現実を軽やかに無視しつつ話をつづける。
「そして雉はオレと出合い鬼退治をするのでした、めでたし、めでたし」
雉のお爺さんとお婆さんがどう
「スゲー、チビも鬼退治する!」
世界はどんどん拗れていく、
この話「めでたし、めでたし」で終われるのか?
この物語はフィクションです実在の桃太郎、鬼、イワトビペンギンとは一切関係ありません。
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