第4話「桃太郎鬼とボストンテリア」
「いぬーー!取って来ーーーい!」
ねえ、ボストンテリアって知ってる?
アメリカ原産のワンちゃん、とっても陽気なワンちゃんだよ。
「そ、ボクの事さ」
「いぬー!何してるー!ボール、ボール取って来てーー!」
「分かってる分かってるって!、ボクに任せれば大丈夫だよ、チビちゃん!」
何してるのかって?、決まってるでしょ
「ちくしょう!ボールがちょっと
そんな風に見えないって?
(それはそれ相手を油断させて、あ、ボール鼻で押すとチョー楽しいコレヤバい!!)
「はあ楽しかった…あ、イヤこれ準備運動だから」
「いぬー、ボール」
「あ、ハイハイ、今持っていくよ」
でもボクは思ってしまう、この子は何を考えてるのだろう。
「ねえチビちゃん、君はどうして桃太郎と一緒に居るの?親の
チビちゃんはボクの目を見つめ首を
「桃太郎食べ物くれる、とーちゃんはくれない、ちび勝手に食べるだけ」
どうやら鬼と言う生き物はあまり子育てをしないらしい。
桃太郎さん
「つまり人間にとっての普通の子育ては、チビちゃんにとって天国みたいなもんか」
「ちび天国!」
これは鬼としてはもう生きれないかもね…
(もしかして桃太郎さんは)
「チビちゃんは今、幸せかい?」
チビちゃんは少し難しい顔をして言った。
「お腹減った
そう言ったチビちゃんにボクは言う
「お願いもう一回ボール投げて!!」
チビちゃんは少し嫌そうな顔をしたけど、ボクの為にボールを投げてくれた。
(きっとチビちゃんは大丈夫だ)
この物語はフィクションです実在の鬼、ボストンテリアとは一切関係ありません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます