第3話「桃太郎鬼と犬猿雉」

 ここは鬼ノ城きのじょう、鬼達が籠城戦ろうじようせんをして山城やまじろである。

「本気ですか桃太郎さん、その鬼の仔ですキー」

猿はそう言うとオレの手を引き、止める

「このチビはオレせいで親無しだ、だからこのはオレが育てる」

「でも桃太郎さんその仔の親、温羅うらは沢山の人を殺した悪い鬼だワン」

犬はそう言い陣羽織を咥え、引いた

「この子が人殺しの鬼の子ならオレは鬼殺しの悪い人間だ」

「もうめるペン、桃太郎さんは言い出すと聞かない御方だペン」

きじはそう言って犬猿いぬさるをなだめた。

「しかしどうしますペン」

「その、持って来た食料さっきから食い散らかしてるワン」

桃太郎は刀を抜いた

「取り合えず悪い鬼は倒さんとな…」

「さすが桃太郎さん正義のブレ工合ぐあいが理不尽すぎるキー」


そして時は流れて、第3話目…


「自分思うに桃太郎さんは正義が着て歩いてるみたいキー」

「ボクもそう思うワン」

「しかし桃太郎さんも曲げない所は一切曲げませんからね、わたくしそこは気に入ってるんですペン」

「あっ、お帰りイヌ、サル、

ここまでのスルーが全て台無しの一言と共に温羅のむすめチビの御登場だ

みやこまでつかいいに出ていたと言う作者に都合のい設定と共に犬猿雉いぬさるきじが吉備津彦神社に帰ってきた。

「おいチビ、何度言えば分かるそのの鳥はキジだ!」

(全く物を知らん娘だ)

桃太郎は本気だ

(物を知らんのはお前だ!桃太郎以外の全員が突っ込みをいれた)

「全くですよ、わたくしの事をペンギンなどとわたくしこそ誇り高き国鳥、キックの鬼事、きじ!!!!」

も、もう一羽イタアアアアアアア!!!!!

「でも桃太郎、絵本に載ってたよ!」

チビが食い下がる

(ハア…)

「いいかチビ、絵本はフィクションだ、何処かに書いて有るはずだぞ」


この物語はフィクションです実在の人物団体とは一切関係ありません。


「てな」

桃太郎は本気だ

「そうですペン、絵本は嘘ばかり載っているんですペン」

ペンギンはさらに酷い

「そっかー」

チビも信じた

「な、桃太郎の正義は理不尽だキー」

「ボク、あれもうペンギンでいワン」

あきらめるな猿犬、絵本はとっても勉強になるんだ。


この物語はフィクションです実在の桃太郎、鬼、絵本とは一切関係ありません。

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