第52話 陽和のそれから。
「ママ、ごめんね。私の為に仕事辞め ていた んだね。毎日何してたの?」
「う・・・ハロワ通い。公園で弁当食べ て面接して、まあブラブラ?」
退職金も奮発してもらったし、仕事
しなくても良かったんだけど・・・
ママには専業主婦は無理。
大変だもん。」
「だね。料理不味、洗濯下手 掃除余計 ちら かす。幼稚園レベル?のママは 働いいてた方が
生き生きしてるもんね。」
「ヘヘッ娘に言われたら、その通り。」
「ママ陽菜にも言ってよ、ママそっく りなんだから、パパみたいな人
あんまし居ないよ。
どこで見つけたの?」
「道でみつけた‼ ママさ、ヤンキーだ った じゃん
喧嘩してた時パパがたすけてくれ
て、まあ、そんなとこよ。
縁があれば道でも彼氏ゲットできる の よ。陽菜も彼氏居るし、心配ナ
イナイ‼ 」
それから1週間後ママは、
元のポストには戻れず、
第二秘書になった。
元々、慶一道の事をマネージメント
していたし、
ほぼ第一秘書の山岡の手伝いを
していたし、
第一秘書の山岡も定時に帰れるようになり、彼に彼女も出来たらしい。
そして五月の終わり、30日大安吉日、
慶一道と陽和は入籍した。
婚約して1週間の超スピード婚だった。
慶一道が陽和に繰り返し頼み込み
勝ち得た婚姻だった。
浮気の定義をおしえてあげた
馬鹿なイケメンには
理解出来ないだろうから
これに従ってもらう。
先ず、離婚届けにサイン、捺印
親権はこちら側。
財産分与
慰謝料の提示
養育費一括払い。
(子供が出来た場合のみ)にサイン。
これは3年毎、更新。
1. 手をつなぐのは好意そのもの。浮気 認定。
2. 二人っきりには、ならない。
3. キスは完璧な浮気
4. 如何なる理由があれど
飲み会は5人で行動の中に、
山岡秘書を〃必ず〃同行させる事。
御曹司グループとの付き合いは各自の家、配偶者付きとする。
5. 出張、海外の時は妻同伴とする。
6. 国内出張の場合、秘書、第二秘書
義父のいずれかを同伴させる事。
秘書は必ず陽和が電話した時写メを 指定した時 送る 事
以上
これを受け入れた場合婚姻届に
慶一道は、サインするべし。
また受け入れない場合は婚約、
婚姻に関わる行事は無効。
こんなガチガチな証書をに、
サインする理由が無いと
鼻で笑った陽和だったが慶一道は、
何の躊躇いも無く、
スラスラスラと書いて
隣にあった婚姻届もスラスラスラ
まさか書くとは思わず陽和の
捺印もサインも書いてあった。
ただの脅かしのつもりだった。
そのまま、出かけてくると言い残し
第一秘書を連れて出ていった。
呆気に取られ
ポカーンとしていた陽和は
手元にあった婚姻届が消えているのに気付いた。
あ━━━━━━━っ無い
無━━い無━━━━い無━━━━い‼
急いで追いかけたが第一秘書の運転するセル〇〇に追いつく訳も無くて、
めでたくゴールイン。
まさかまさかな出来事で 雅楽代陽和
が出来上がった。
慶一道をなめていた。
それから少し項垂れた陽和と、
意気揚々とした慶一道が
書面で結婚を発表した。
メディアも御曹司、雅楽代グループ
オーキッド化粧品副社長 雅楽代慶一道結婚の文字が、週刊誌を賑わした。
騒ぎが収まるまで時間はかかったが
陽和は普通に仕事した。
人生、妥協も必要‼
雅楽代慶一道28歳、五月30日の誕生日の出来事だった。
結婚式は、今年12月21日
クリスマスを前にした陽和の誕生日
・・・のはずが
陽和は婚姻届ベイビーを授かった。
予定日は3月
12月21日には無理がある。
陽和の体を1番に考え出産後の来年12月21日に決定した。
会社には嫁家の姑が睨みを利かし
副社長室には男ばかりになった。
かっての部長は姑となった。
会社では、浮気をしないか
見張られて いるようで、
帰れば、デカいお腹の陽和が
待っている。
ソファに座りしみじみと
陽和をながめ、溜息がでる。
デカい腹を眺めながら性欲もわかない。
ついつい金、土、日、
遊び歩き、飲み歩き、ヤリ歩き
していた独身時代が、
と━━━━━━い、過去に思える
まだ1年も過ぎてい無いとゆうのに。
そんな俺の視線に気づいたのか
「何 ?つまらない?
離婚してあげよっか?
飲み歩きしたいんでしょ。
顔に書いてあるなぁ〜
いいよ、そんな旦那要らないか
ら。」
と見透かしたように言って来る。
「ななななんでそんな話になる?」
ダランと、くたびれていた慶一道が
ピシッと体を起こした。
「ふううん。顔が遊びに行きたい。
御曹司グループとの合コン時代が
なっかしいなー!って、
言っているよ。
いいよ。わ、た、し、は。」
「ちょちょちょまってよ〜
妄想だろ‼ 俺は陽和だけ‼ま、じ、で っ。そんな大昔の話ぶりかえすな
よ。」
アチツ
慶一道は陽和入れたての珈琲で
舌をやいた。
ベロベロベロと冷している。
その後生まれくる3人嫁の三人
の息子達は、おジジ様の嫁取り
教育を受ける事となり
三人嫁は・・頭の痛い、楽しい育児ライフを過ごす事になり、いやはや
てんやわんや、見事に、オ爺のDNAは
次世代へとバトンタッチ‼
されたのでした。
まあその話を聞いて欲しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます