第34話 陽菜はのんベイ!
陽和は断られるのを覚悟して
ラインを送る
季節は冬、街にはクリスマスを祝う
ツリーが行くとこ行くとこ飾られている。
朝から小雨が降っていた。
9月の21日から始まったお試し期間
11月は彼の仕事が繁忙期も重なったのか?
付き合いは、すっぽ抜けて、
殆ど会っていない。
プチ
「ねえ、21日はどうなった?」
中々返事が返って来ないので陽和は
痺れを切らしてLINEした。
以外と、直ぐに返事キタ━ !!!!
「パーアニーHOTELのスウィート予約
した よ。夜景も綺麗だし、君も満足
すると おもうよ。AM11:00おく
れないで ね。」
「・・・あ、あのさ、リ、ジオンは?ど
うなっ・・・たの?」
「ああ、社長に交代したよ。大丈夫
陽和が心配する事無いから。」
「わかった、慶一道ありがとう。
素直にうれしいよ。」
「当たり前だよ。
陽和が一番だからな‼」
陽和は単純に嬉しかった。
前の日からとは言わないけど
慶一道はジオンより陽和を選んだ事が
何より嬉しかった。
慶一道がパーティに出ないのだから
ジオンは日本には来ない、
つまり前の日のスウイートの
お泊まりも無いと言う事になる。
弾んだ陽和の声を聞きながら慶一道は
〃忘れられない誕生日にしてやるよ
俺を騙した報いは、受けてくれよな。
いい物見せてやるから遅れるなよ。〃
「あ、陽菜、陽菜、」
「どーしたのお姉ちゃん。」
「あんたさあ、大人っぽい服えらぶの
上手いじゃん。
付き合ってよ、買い物‼」
「えー今日?」
「うん、土曜日友達に会うんだ
ホテルのランチ。」
「え、ランチでそんな、
めかしていく?」
「え・・・・・・うん。
たったた誕生日だから」
「あ〜まあ・・・だいたい、予想は着くね。
いいよ。晩御飯おごりね。
パパとママにはちゃんといいなよ。」
「・・・・・・。」
「分かりやすー、中坊かよ。」
木曜日、そんな訳で陽菜と
買い物にでた。
駅前広場で待ち合わせして、
陽菜御用達のブティックへとむかう。
私は、モールとか
その辺の手頃な場所で
買い物してたからブティックなんて
初めてだった。
ちょっと高かったけど
オカマちっくな、
体格のいい店長さんのアドバイスで
可愛い大人っぽい系の
ハーフドレスを購入した。
「あら〜あ、可愛ーわぁ!
彼氏もよろこぶわよ。陽菜陽菜ー。」
雑誌を読んでいた陽菜を店長さんが
呼ぶ、陽菜は飛んできて
「うん、似合う。
これにしなよ 。さすが圭吾」
「うふ〜ん。
じゃあ陽菜今度飲みにいきましょつ」
「無理っ、オッサン好みじゃねーよ。」
「キーツ‼オッサンじゃないわよー
もうただ酒飲ませないからねっ‼キッ‼
あれ?」
陽菜が読んだまま開いた、
ファッション誌には、
リ、ジオン来日と見出しに載っていた。
「は?、ジオン来るなら来るって
電話しなさい よ。」
ジオンは店長の知り合いらしい。
彼と陽菜は、何処で知り合ったのか
分からないけど
指輪もネックレスも、金の品の
良いのを付けていて、
シャッもブルーの絹みたい。
何気なく履いてるジーンズもそれなり
中々イケメンなスキンヘッド
顔はゴリラみたいだけど中々いい人っぽい。
陽菜は男勝りなサッパリ系、背も私より
高いけど、可愛いい系
なのに何処で知り合うんだろう。
ママ似だからかな。
パパ似の私には彼のような
異次元タイプと接点 がない。
陽菜と2人で飲み会と両親に電話した。
その日は父と母は久しぶりの、
ふたりっきりのデートを
楽しんだようだった。
陽菜と私は居酒屋で盛り上がり
驚いたことに陽菜は酒が強かった、
これも母似か?陽和の前に
カルピ〇ソーダや、コー〇、
お子様系の炭酸が並ぶ中、
陽菜は一通り酎ハイを堪能し、
最後は冷酒に飛び付いた。
家ではビールしか飲まないのに、
こんな飲兵衛とは、久々のΘДΘ;オドロキ。
あんなに飲んだのに、真っ直ぐ歩くし
ちゃんと話もできる。
凄い、しかし家に着いたら玄関で
立ったまま寝てた。
「陽菜、入ろう?なにしてる・・・ええっ」
ドサリと乗っかって来る陽菜を、
よういしょっ、と抱えリビング迄
連れていきソファに寝かし
毛布を掛けて朝まで放置、
朝起きると陽菜は自室に寝ていた。
しかも居酒屋で焼き鳥を食べた以降の
記憶が無いらしい。
恐ろしくなる反面心配になる。
あんなにまともだったのに??
陽菜が飲み会の日は必ず迎えに行くと
決心した陽和だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます