第30話 終わったワ。

穂花と飲めないビールを

三杯飲んだせいか調子ずいて

慶一道に電話した。


「お、陽和珍しいな、俺に会いたくな ったの か?でもごめーん仕事中」


「ああ、分かってるって、

CM決まりそうなんでしょ、武蔵野

先生 から聞いたんだー。

忙しくなるから会えなくなるっ

て‼」


「ああ、うんゴメン。」


「いいよ、あ‼ そうだ

同窓会、行っておいでよー

大変なんだってーねぇー

頑張れ━━━━━ぇウップ」


「どーした、陽和ご機嫌だな飲んでる の?」


「うん、穂花のマンションで、宅飲み だよー色々やって、頑張れー。」


「ああ、ありがと、今忙しいから

ゴメンな。」


「うん、バイバ━━━━━━イ。」


ブチッ


ふっ、小さな笑いを浮かべた陽和は

「お試しか、」と一言呟いた。


ソファに横になる穂花はグーグー

思いが吹っ切れた陽和は穂花も辛い

事あったのに頑張ったんだなー

と思った。


一週間が過ぎたが慶一道からの

連絡はない。

そんな中、武蔵野蒼太とすれ違う

事があった。

ふっとすれ違い座間に、

LIN〇交換を言われ、

仕方なく電話番号で登録した。


「ありがと」と弾みよく携帯を、

握り白衣に筒込み去っていった。


蒼太の企みの一つとも知らず、

陽和は簡単に教えてしまった。



もう、11月になった。

慶一道からの連絡は未だない。

それだけの付き合いなのだと

諦めていた。


しかし

蒼太からLIN〇が来た。

そこには、女の子を両脇に抱えた

慶一道の楽しそうなニヤケた姿が

写った写メが送られてきた。


キャバクラにて‼

盛り上がった写メは5枚程

お試し期間を待つことなく終了する

事を決心した。


佳代さんの言う通り、チャラくて

遊び人の男とは結婚するものじやない。


浮気癖の治らないチャラ男で、モテ男は 尚更‼

いっちょ前の家庭を持つのは、

辞めて置いたがいい。

不幸な家庭が増えるだけだ。




「どうしたんです。」

大仏部長が本社のビルから

外を眺めていた時声をかけて来た。


「海外出張のつかれですか?

さすがに3ヶ国はお疲れでしょう。」


「いや、忙しさにかまけて今きずいた んだけど・・・、いや、いい。」

慶一道は言いかけた言葉を飲み込んだ

部長は何の事かわからずにいた。


慌てて携帯を開き陽和に

ライ〇してみた、陽和とライ〇や

電話は、していたが会えていない。


陽和、久しぶり元気してる?

今度日曜日合わない。

久しぶりに会いたい・・・


既読

お久しぶりです!

お元気でしたか?

日曜日は出かけますので急に言

われても無理ですよ。


あ、ゴメンそうだな!

じゃあいっ会う?

時間つくるから、


既読

あーー忙しいって聞いてるから

おかまいなく、キャバクラにも

行かないと行けないんでしょ。

私に構う暇ない程遊んでますよ

ね。




え、何意味わからないんだけど



既読

いえいえ、私にお構いなく

お試し期間もまだ有りますが

終了しまーーす。

ブロックするので貴方も

お元気でバイバイ。



キャバクラの写メを日付付きで送信

5枚。


慶一道の右手から携帯がボロンと落ちた。

これは先々週、誘われて断りきれず

行ったキャバクラ‼


でも確か、途中抜けして帰った。

仕事が繁忙期に入るから大仏部長が

迎えに来てくれてマンション迄

送ってくれた。


誰が送ったんだ?

あそこには会社関係しかいなかったはず。

慶一道は、ショックで副社長の

椅子にドカッと腰をおろした。


写真が有る以上、言い訳は通用しない


終わったー。


俺は携帯を投げた。



「あらあらあら副社長どうしまし

た?」

大仏部長はほうりなげられた

携帯を拾い思わず、戻る、

のボタンをポチッ


やり取りと貼り付けされた動画

と写真!


「あれ?これはこの間のですね、

あーーあ‼彼女に送っちゃいまし

た?」

部長は、副社長が落ち込む気持ちが分かった❗

「ち﹏が-﹏う﹏‼ ハメられたぁー誰

かが彼女に送ったんだよ、

俺、終わったワ。」


「わたくし、お迎えにまいりましたよ 彼女さんに言い訳してさしあげま

す。」



「信じないよ、同じ会社の部長の話な んて信じてくれないよ、グルと思うだ ろ普通。」


「あ、確かに💦」


ショックを受け、動けなくなった副社長を、マンション迄送り、会食を

社長に変わって貰い、

段取りをつけ、退社した。


社長には体調不良だと伝えた。

















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