第27話 愛をとる。

マンションに着くと2人で

キッチンへと進む

材料を、冷蔵庫にしまって片付ける。


2人でお茶して、まったりと過ごす。

陽和は疲れたのかソファでウトウト

10月に入ったばかりだけどやはり暑い


クーラを掛けて陽和に薄手の

毛布をかけていると、

マナーモードの携帯がポケットで

震えた。


ハッ、とした俺はトイレへと、

駆け込む表画面には蒼太がうつる。


Ah----------------蒼太かよ。


やっと信用取り戻せそうなのに

コイツらとつるめば

又陽和とは、疎遠になってしまう。

ブルブルブルゾワン

身震いがする。

寒けが・・・全身に鳥肌がたってくる。

放置、放置


〃何の用だよ〃

陽和と愛を育てるのに邪魔すんなよ!

陽和の機嫌が悪くなったら

どーすんだよっ‼



トイレから出ると、陽和はまだ

寝ていた。

あどけない寝顔は、

癒しを与えてくれて

俺もつられて眠って、しまった。


そう;゚Д゚しまった。

目が覚めるとテーブルに

置きっぱなしの

スマホからレインボーな、

光がピカピカ


「さっきから何回も着信来てるよ

かけ直したら?」


いつから起きていたのか分からない

陽和が携帯をチラっと見て

慶一道にピタリと目を止めて、

動かない。

ヒィィィィ


「かけ直しなよ。」


「アッ、ⓞДⓞエッ!?ええっ、嫌、いいよ。」


ヴヴヴ、ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

「ほら、大事な話だったら困るじゃん。」

ポチッ

陽和が指でスライドした。

ついでにスピーカーも・・・ポン


ウワッヒョ陽和、

仕方なく会話する。

「もし、もし、な、な、なにかょぅ」



「ね、寝て・・・たんだよ、チラッ」

陽和もチラッ


《オーそかそか、》


陽和はテーブルに顎を乗せて

じーーっと俺を見て


「私、帰ろっか!」



「ヌ、ハハハ 😰💦

大丈夫、大丈夫 ს な、何言ってんの

は、は、は?は。」


「この間、同窓会のハガキ出したろー、何 無視してんだよ。」


「あ、:;;:アアアアワアワあブアフア

あ、アレね。忘れてたー、

欠席‼」






「は?同窓会だろ?いっだっけ?」


「12月21日、土曜日PM16:00

パーアニーホテル‼💢忘れんな‼」



「欠席」


ハッキリ、陽和の耳に届く要にもう一回


「欠席‼ 」キッパリ


《何いってんだー友樹の新しいホテル だぞ、オープン祝いも兼ねてやるんだよ、来なくてどうすんだ‼》


「え、あの、そ・・・の」

陽和を見ると少し不機嫌な様子を

見せている。

携帯を胸に当て陽和に、お伺いをたてる。


「行っていいかな?友達のホテルなん だ‼ オープン行事も兼ねてるみた

いでさ これ一回だからさ。

頼むよ。陽和」



「うん。行っていいよー

ってか、私に了解いる?

行ってあげたら?

別に付き合ってる訳じゃない し

お試しなんだし・・・・・・。」


蒼太と知っただけで不機嫌になる。

どーせいっものパターンなんだろ﹏


「行ったら俺とはおしまいか?」


「さあ、そろそろ3ヶ月だしぃ。」

慶一道は暫く考えていたが


「ゴメン蒼太、俺、御祝い包むけど

欠席するよ。うん、うん、悪い。」


電話を切ったあと慶一道はスッカリ元気がなくなった。



陽和が悪いのは、分かっている、しかしあの悪友の勢揃いした中に慶一道を放流するのは、又元の慶一道に戻りそうで陽和も怖かった。


晩御飯も昼間の食いっぷりはどこへやら

「美味しくない?」


「いや、すっごく美味いよ。」

と言いながらビールばかり飲んでいる。


「なんか慶一道元気無い、

せっかくお泊まり来たんだからー



ゲームする?」

「いや、いいよ。」

「じやあ、散歩行く?」

「いや、いいよ」




「行きたいの、同窓会?」



「なんで?俺が行くと嫌でしょ。


せっかく、仲良くなり始めたんだ

陽和の信頼、捨てたくないし

御祝いはするし、大丈夫だよ、心配しない で。」


「いいの?」


「勿論。」



月曜日、昼休みに食堂で佳代さんに聞いた。

「鷹斗さん同窓会行くんですか?」

あれ以来本当に別居を決めた佳代さんは・・・


「行くでしょ、うちらはもう離婚だか らどーでもいい事だけどね。」


「はぁ、そうですよね。」


「ああ、そっか、そうだったね。

絶対いかせないがいいよ。

あんな、中に戻したら・・・分かるよ

ね。」


佳代さんは絶対、慶一道が元に戻る自信があると言い切った。

だからやめておけと言いたそうだった。

陽和は元気無く頷いた。

「ですよね〜。」




「 でも彼、元気がなくなっちゃっ

て、チョット可哀想になったんで

す。」


「馬鹿ね陽和、可哀想と思って

放流してご覧 今度は陽和が

可哀想になるんだからねっ 💢

分かってる?」




「ですよね〜。」


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