第20話 プリンセスHOTEL、K
ヴヴヴ、ヴヴヴヴヴヴ、ヴヴヴ
ポケットの携帯が鳴る。
会議が終わりホッとして副社長室の
椅子に腰掛けグルグル、グルグル
椅子を回す。
「もしもーし、疲れてんだよ。」
「やっと出たか?今度又合コン、
今日、プリンセスHOTEL、Kに6時
欠席不可。」
今度は優希の当番か、金曜日か、
土曜日の恒例行事。
「いやいやいや、おマイラいい加減に シロ‼
おれ、狙ってる彼女いるんだよ。
頼むよ!
ただの食事会にしょうぜ‼
おマイラと合コンの後ろくな事、
無 いんだ から、一回目はアル中
二回目、ラブホで一悶着
流石に三回目はム━━━━━━リ‼
何があるか分かんねーし
怖い怖い。
「ナニイッ‼ 女子大生20ー23だぞ
勿体ないとおもわんのか?
この間の20代後半じゃねーぞ
ピチピチピチピチ、俺らも若子
と付き合ったら、若返るかも
よ。」
「女子大生って?
まじ?
うーん?・・・・・・じゃ・・・
行くワ」
行かないと損な気がして来た。
俺も男だ、興味ある。
「陽和ちゃん、診断書とか書いた?
終わった?」
「はい、事務に持って行けば
終わりですよ。」
「先生が食事、連れて行くって
プリンセスHOTEL、K の
食亭だってぇー
お肉もお寿司も最高なんだよね!
シャブシャブ、リクエストしと
いたよー
お寿司もねー。」
「やったぁー
最高じゃないですかぁー
シッカリ終わらせまーす。」
「脳神経外科だけですか?」
「うん、そうだけど、」
「あ、ヤバイ今日秘書課の穂花と約束してたんで す、アチャ忘れてた」
「あー連れていこ一人くらい大丈夫よ、 先生に了解とっとくから」
佳代さんはニコニコしながら言った。
「え、いいんですか?」
「よい、よい。大病院の先生だよ。
小さいことはナシナシいっも、
何人か、混じってるしハハハハハ
あんた誰?って事もしょっちゅう
だし!」
ケラケラと笑う佳代さんの携帯がなった。
どうやら旦那さんらしい。
膨れつ面の佳代さんの顔は、旦那さんの飲みの連絡だと分かる。
「えー、今日も?
まぁいいわよ。私も先生の奢りで
脳外科の食事会だからー。
ちゃんと帰って来てよ💢」ブチッ
陽和は、久しぶりのってか、初めての和食亭、高級で有名、
上品な女将さんが部屋へ案内してくれる。
テーブルいっぱいにお刺身の
お作りに、佳代さんのリクエスト
和牛もどーーん。
キャッキャキャッキャテンション
があがる。
先生も何だか楽しそうに見える。
20人ばかりに膨らんだ食事会は、
楽しく終わった。
先生はこれから奥様と合流の
予定だからとエレベーターへと、
歩きだした。
「君たちも来る?」
先生を見送るつもりで店の外にでたら、気さくに微笑んで誘って貰えた。
皆テンション上げて付いて
行く事になった。
先生の奥様に、ご馳走になった
お礼とご挨拶に伺うことにした。
デートの邪魔かな?
と思ったが
以外に先生が嬉しそうなので、
佳代さん、陽和、穂花で
付いて行く事にした。
そこで、問題の男と又出会い
腐れ縁が繋がる事を知っていたなら
行かない選択もあったものを・・・
いやいや腐れ縁なのだから、
こうやって繋がって行くのだろう
それが腐れ縁なのだから。
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