第21話 プリンセスホテルK、修羅場スタート
さすが会員登録のBARは、
雰囲気からしてゴージャス。
金色の扉を開けると
静かなジャズがながれていた。
真紅の薔薇が入口を飾り
絵画のように見える沢山並んだ
ボトルは、カフェでも何回か
飾りだけの為に
彩乃さんが買ってきたン、十萬の
ボトルが当たり前のように
沢山並んでいる。
ほぼ、はじめましてのBARは、
オシャレ過ぎて、
窓は、一面ガラス張りで、
夜景が、本当に飛行機から
陸地を見るような美しさだった。
ゴロゴロとした宝石が
ばらまかれ光を放ち又
小さな宝石がキラキラと咲いて
いるような
不思議な感覚を覚えた。
そんな雰囲気をぶち壊すように
向こうから若い男女の声がする。
「えー、さっきの人オーキッドの
副社長さん?すごーぃ。」
その一言に陽和は、
せっかくバーテンさんが作ってくれたブルーハワイを
・∵ブフッ!!、;'.・ ゲホゴホ
あらあらと佳代さんがお手拭きで
拭いてくれた。
「ああ〜何でも買って貰えばいい
よ。」
「キャーーーッ♡私エルメ〇、わたしぃ、
ビト〇欲しいー‼」
「ああ、それ?
不動産屋に買ってもらいなよ。」
・∵ブハッ'.・ ゲホゴホ
今度は佳代さんカシスオレンジを
噴き出した。
佳代さんが何か確信したらしく鬼の
形相になってみんな、ブルッ
ちょっと席を外し、陽和が
「覗きにいく。」
と言って席を立った。
観葉植物の背丈ほどある、
シェフレラとユッカの木の間から
顔を覗かせ見てみると
カフェに来た集団御曹司の
メンバーが揃っていた。
なる程彼達なら会員になれると
納得する。しかし、慶一道の姿を
発見出来なかった
女の子を人差し指をさしながら数える。
「123456789ん、も、一回
123456789・・・9
あ、ああ9人9人かぁー。
だったら数が合う、慶一道は欠席か
ぁ。」
内心ホッとした自分がいた。
ふと見るとユッカの木が小刻みに
ガタガタガタ 震えている。
“ん?地震か?“
後ろから生暖かい息がかかる。
カシスオレンジの香り バツッと
振り向くと佳代さんがワナワナワナとユッカの木を掴み震えている。
「ダメッ、佳代さん落ち着こ、深呼吸、すってー、はいてーすってー
はいて 〜」
しかし鼻息の音しかしない。
ふんーっ、ふんーつふーンッ遂には
`Д´クッソォォォォォ!!と歯をギリギリギリ
“佳代さんの怒りは幾ばくか、“
あ、こんな時にトイレに・・・ヤバイ
ジュース飲み過ぎたよ。
フンッフンッ鼻息荒く如何にも
飛びかかりそうな、
メスライオンをなだめるように・・・
「佳代さん突撃は待って下さい。
トイレ行ってきますから、直ぐ帰り ますから、」
うんうんうん
とうなずく佳代さん。しかし
野生化した佳代さんの目はサバンナでシマウマに狙いを定めたライオン‼
暗闇で目をギラつかせ飛びかからん
ばかりの勢い。
ノホホンとしてるシマウマちゃんは
若い娘を味見中。
高級BARに似合わぬリップ音。
プチュッチュッチュッチュ😚
シマウマの逃げ切る姿は想像できない、恐らくズタボロにやられるハズ。
恐らく今日とゆう今日は・・・
お気の毒に、としかおもえない。
こぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼
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