第14話 穂花ドンマイ
って事は?
上手く行った場合
上司の癖に部下が、姑になるワケだ‼
ややこしいなー
“やめておいたが、良くなくない?“
と忠告したいが言い出せない。
このウルウル攻撃をみたら・・・
“陽和はチャラい男を嫌うんですよ!
君に教えてあげたい。
アンタ無理だよ“と教えてアゲタイ
彩乃は、しなくていい心配事が
アッチコッチから
頭を持ち上げる。
どう対処したらいいのだろう。
「あんまり期待しないでね。」
彼はパアアアァと明るい表情になり
名刺の裏に
直通の番号を書いて手渡し た。
彩乃は、番号見て、メモ見て、慶一道の後ろ姿を見て
また番号メモ、後姿を何度も繰り返し交合に見てふぅぅうっ
と長ーい、溜息をついた。
「悪い人には見えないけど・・・
どーする?﹏」
とりあえず、聞くしかないわね。
彩乃は一人言を繰り返し、首を傾け
仕事に戻った。
ドタバタドタバタ
救急外来はいっも、忙しい。
陽和は先生から患者さんの家族に説明の
記録を取り、説明が終わると、長い
今日の仕事がおわる。
新人の頃、
「お願いします、バーさんを一回
連れて帰りたいんです。」
「このまま連れて帰っているうちに
お亡くなりになりますよ。」
「そんな、そんな、先生‼ー‼」
傍で聞いていた日和は、号泣してし
まった。」
「大仏、ちょっと・・・」
先生は陽和を睨みつけ、
「医者が一番辛いんだ、甘えるな‼
お前‼邪魔‼」
と、叱られ又号泣した事がある。
今でも救急外来は、苦手だ
命の取引が秒で行われる。
1歩違いで変わる運命、苦手だ!
更衣室で着替え、明日着る制服を
クリーニング室に取りにいく。
ズラーッと並んだ制服は、
仕事によっても違うし、
科によっても異なる。
放射線科
内科
外科
脳外科
泌尿器科
心臓内科
医療事務の制服も、医療秘書の制服も
全く違う。
クリーニングがタダって
言うのがありがたい。
明日の制服を、
ロッカーに収納すると更衣室をでる。
病院内で、
何もかも済んでしまうのは
ありがたい。
業者が入る事で何もかも済んでしまう。
コンビニもあるし、
焼きたてパン屋さんもある。
レストランもあるし、
花屋さんもある。
お弁当屋さんも入るし
美容室から床屋さんもある。
フードコートスペースも広く
あるから仕事終わりには
仲間とコーヒを飲んでダベル事は
毎日だ。
穂花(ほのか)は、バツイチ
旦那さんの浮気でソッコーで離婚。
穂花の元夫さんは、結構なイケメンだった。
穂花は元気がよくて、カワイイ系
しかし今はガリガリやせている。
離婚で疲れて太れない。
ほんとうは、ポッテリとした頬に
丸くて可愛らしい目、
今は伊達メガネが離せない。
元の穂花は、痩せてもなく太っても
いない。
早く元の姿に戻らないかなーって
思ってしまう。
「ねぇ陽和、彼氏出来たら教えてよ。」
「いない〜よ。何言っちゃってんの?」
ははははは
「私はあんなん、なったから陽和には幸せになってもらいたいからー‼
彼氏出来たら遠慮しないで教えてよ!」
「ハイハイ了解。
つてか、穂花こそ、再婚考えてない
の? 1人で終わる気??」
穂花はウンウンうなずき
イチゴミルクの
紙パックをズズズズーっと
吸い上げた。オトコは懲り懲り。
陽和も一日分の野菜が取れる
野菜ジュースを
ズズズズズーと吸い上げる。
「穂花、イケメンでも、
真面目な人いるよー
穂花はイケメンが好きなんだから
そこは曲げなくてもいいんじやない。
真面目な人は真面目で
ブサメンでもチャラい奴はチャラい
よ。」
「確かにイケメンの方が遊ぶのは
確率高いよね。
女の子の方が言い寄ったり、さそっ たりよっぽどの事が無い限り
断らないかもね。穂花、ドンマ
イ!」
「だよね。」
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