第7話 御曹司の合コン
お昼休みを抜ける4時、
ポッポッと空いていたテーブルが
一気に埋まっていく。
茶色いセーラ服にフリフリの
ミニスカ、
ショートエプロンもフリフリ
で可愛い。
カフェユニホームじゃなければ
ぜーっ対、着れないレベル。
ポッリ
「もう25だょ。」
「だーぁいじょうぶ
大丈夫だって‼良く似合うし
可愛いよ。
高校生に見えちゃうよ。」
彩乃さんがデケエ声で笑い飛ばす。
皆ウンウンとうなずいている。
童顔だとは思うけど・・・
ちょっ、歳を考えたら恥ずかしい。
ムリがあるし・・・
「どうぞ知り合いに会いませんように‼」
陽和は真剣に願った。
PM18:00
どやどやと賑やかな声がしたとき、
外からのカフェベルがガランガランと出迎える。
「いらっしゃいませ。
何名様お越しでしょうか?」
「えっと♡予約した者です。」
君カワーイイね
目のクルリとした陽和に合コン男達
がグルりと取り囲む。
「あ、あのぉ〜、困ります。
お席にご案内します。」
チャラ男集団だ‼
早く逃げ出したい。
最も苦手な部類
うわあ、最悪‼
と彼等を見て(ಠ_ಠ)ヤナ感じと
思うがニッコリ!
小さくしょぼくなった陽和は
大人しく席へと御案内してる時だった。
あっ‼
ある人物をハケーンした。
“佳代さんの旦那さん?“
旦那さんは陽和に気づかない。
ホッと胸を撫で下ろす。
「よっ‼
皆はえーな!女の子と会うの
すっきだもんなーお前ら。」
陽和のよく知る人物が、やあやあと
入って来た。
顔を背け知らない振りをする。
武蔵野蒼太
(お前がいるとゆうこと は、)
ロレック〇の時計、
アクセのピカピカ揃えたような
EXI〇〇スタイル。
陽和は、ジロジロと1人ずつ怪しい顔
で値踏みする様に、眺めまわす。
イケメン、そうでも無いやつ、
イケメン、それなりのカオの奴、
でも皆金持ちオーラ丸出し‼
💰💰💰持ちの匂いがプンプン
“ 噂の、御曹司、軍団かーW“
一流ホテル行けやー
何故このカフエに来る?帰れ〃
と心の声を押さえつけニッコリ。
陽和は小さな声で嘆きながら呟く。
武蔵野蒼太は武蔵野病院の跡取り、
1度、病院内であったことがある。
病院内の女には手を出さない!
と言うポリシーを持っている
ってか、母親に
厳しく言われてると聞いた、何かの
ペナルティがあるのか?、
病院では、どんな美人にも手を出さない。
滅多に見られぬ御曹司軍団
つまり日本の未来が集まってるって
事やん。
(ブンブン仕事、仕事、
誰だろうが関 係な い‼
私は身分で人を見ない‼)
「お席へどうぞ!ご案内します。」
愛想良く笑う。
その後、色気タップリの、
おねーさん系の美女達が、
またもドヤドヤとやって来た。
「えっと、一人仕事で遅れるけど
始めよっか‼」
どうやらチャラ男が1匹居ないらしい。
武蔵野蒼太が司会?
アレレ、佳代さんの旦那さん
何してんの!Σ(ㅎωㅎ;)エッ!見た
“ 携帯の電源切った?見た、切った‼“
“うわぁー、ヤバいやっやん。今日は
佳代さん当直だよ。
マサカのお持ち帰り浮気計画?“
「あ、あの〜君は、」
「エッ‼」
陽和は突然現れた青年に振り返った。
彼はビジネスカットの涼しい目、
鼻が高くて引き締まった顔
背は183(推定)声が低くてイケメン‼
“合コン来なくてもモテるやろ﹏w“
そんな事思いながらも営業スマイル。
「あの、何か不手際でも御座いましたか?」
「いや、あの、その⸝⸝⸝•_•⸝⸝⸝ ♡︎君は
あのときの・・・。」
“えっと〃あああ‼ニッコリ
「ご無沙汰しております。」
(誰だっけ?ややこしいから合わせ
ト コ )
・・・・・・・・・ニッコリ
「おう、慶一道、コッチコッチ
皆さんお待ちかねだゾ‼」
武蔵野蒼太が手をあげて大声で彼を
呼んだ。
「あ、あああ、分かった‼
後で話そう。
いいね、約束だよ。」
彼は陽和にそう言って、
合コン仲間の所へと進んだ。
仕事終わりで駆けつけたのだろうか?お高かそうな上下の背広。
凄くカッコイイ。
しかし新手のナンパか?
合コンに来てナンパ?
陽和は呆れて物が言えない‼
首をカクカクさせながらキッチンへと๑後がえる。
“あんなイケメンなら覚えてるはず
だけドー?あーあー ん?分からん?
慶一道ってたか?名前ながー‼
長い名前って言.え.バー‼
一回あったな〜?そんな事
えらい名前長い人いたな・・・ ・・
何処であったっけ?か?
慶一道?慶一・・・ 道
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙Σ ⊙ω⊙
アッ‼アル中の、飲んだくれ?
ゲロパ ーの 彼?
おーもいだしたァ。“
そうそう、免許証見て・・・
名前長いと思ったんだった。
「さぁ、揃った所でっとお、
自己紹介と行くか?
男から始めるぞー‼」
そんな威勢のいい声がする。
彼らが一人一人自己紹介している時、スタッフである陽和は、お酒を用意した。
カシスオレンジ、
山葡萄ハイ、
ウーロンハイ、
ビールetcが並ぶ。
カンパーイの音頭でアレコレ始まり出す。
カフェメン達がコース料理を運ぶ。
“ウワッ、
モリモリのパイ剥き出し女?
ウワツ‼ スリットの入った
ス、スカ ート、足丸出しやんけースゴッ“
と思いつつ陽和は、平常心。
「メインの子牛の赤ワイン蒸しで
御座います。」
一皿一皿何人かでテーブルに並べる。
“ん〜ンやりにくい、慶一道の視線が
全開でコッチ向いてっしー
ニッコリ
愛想笑いで乗り切る。
チラッ、ニッコリ‼
“あー‼ヤバイって見すぎだって
やりにくーい〃“
日和は平常心で仕事をこなす。
ん、ンンっ‼「席替えしょーぜ‼」
直大が俺の顔をゴチンぶっ叩き
イテ‼
“おい、いい加減にシロ、
馬鹿か! 彼女達に悪いだろー、お前
がメイン の子 もいるんだぞ‼“
『オバチャンだけどクスクス』
「お、おお、すまん?
メインって・・・身元ワレてるの?。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます