第3話男3人
俺達は、行き慣れた居酒屋目指し
歩いていた。
気さくな親父さんが経営と料理長
を務める店に入った。
学生時代からの行きつけ。
気さくな大将は、昔から彼女を取っ
かえ引っ変えしてた。
然しある時からパッタリと、浮気を
止めた。毎回毎回女が違っていたのに
ここ数年はずっと同じ女将さん。
どうやら大将は、本当の嫁を見つけたらしい。
女将さんは四十代、身のこなしが
綺麗で着物が似合う、日本美人で、
連れ子が2人、中高生。
親父さんは背が小さく丸くとてもモテタイプとは程遠い。
然し話上手で聞き上手な大将、
何時も美人しか相手にしない。
なんでこんな美人が、大将にひっかかる?とも思うが彼の人柄なんだろうか?
俺達も気づけば12年も通っている。
満席に近い状態だが、
親父さんがココ、ココ
と俺らに気づき手招きする。
「ヨッシャャャャ。」
大将ありがとう。
ドスンドスンドスンと腰を下ろし
胡座をかく。
しかし、俺は酒は飲まない!
と宣言。
酒は懲り懲りだ。
ヴヴヴ ヴヴヴ ヴヴヴ
"ウギャアか、佳代(((;꒪ꈊ꒪;)))"
鷹斗の携帯が震えた。
その音に鷹斗は怯える。
「(((( ど、どーした?か、佳代))))」
鷹斗がビブラートの効いた声で
電話にでる。ブルブル
「も﹏もっし、
もし・・・佳代?」
鷹斗は平然を装い電話に出てる
つもりが震えて携帯を持っ手が
ガタガタガ
あーあ‼色男の成れの果てかよ!
俺も蒼太も嫁にビビる鷹斗を嘆かわしく感じる。
「何してんの?鷹斗、震えてない?
女の子いるでしょ。」
キッめの佳代の声が携帯から響い
て来る。鷹斗の新妻佳代は
1週間前から鷹斗に不信感を
感じていた。
携帯にロックをかけるカードの明細にブランド品購入の復歴がある。
「なんでバレたんだ?女の勘か?
かなり・・・w﹏ まず﹏い﹏。
まずいっしょ﹏w」
「おちっけ‼ おちっけ‼
女なんて今は此処には、
いねーっての〃」
小さな声で蒼太が声を掛ける。
ウンウンと頷き、蒼太と慶一道を
キョロキョロ、
冷汗を垂らしながら見つめ
目を離さないまま応答する。
「アハハハ、まっ﹏まさかだろ﹏!
男3人﹏居酒屋だよ↗。」
「嘘つけ‼
昨日携帯見たんだからね。
ああ・・・慶一道つれてくよ。
何人くるの!
だっけ?」
「え、えーっロック解除したの﹏
いやいやいや、あれは慶一道の
フアンだってば‼
俺目当てじゃ無いからさー、マジで
安心してよ、 でも慶一道から怒られてさ行かないよ
あの子、慶一道に会わせろって うる
さくて 仕方無かったんだよ。」
「嘘つけ‼ 携帯見た✧"✧からな‼」
佳代はビシッと言い返した。
「嘘つけじゃないよ
ホントつけ‼なんだよ。佳代﹏
ちゃんと断ったって‼」
「じゃあ時間と一緒に3人で写メ‼」
パシャパシャパシャ
どおやら、鷹斗の潔白は証明された が写真を撮った大将は
「浮気、しにくい時代になったな〜
お前ら、大変だな‼
携帯も良し悪しだな!
使いようで、どうにでもなる‼
あ〜こわい、こわい。」
と一言呟き携帯を鷹斗に返し
調理場へ、引っ込んでいった。
しかし慶一道があの時、行くと言ってたら恐ろしい未来が待っていた事だろう。
なぜなら鷹斗の嫁は夜勤と偽り鷹斗をつけていたからだ。
「佳代さん、
気にしすぎじゃないです か?
旦那さん、本当に男ばかりと
飲んでましたよ。」
「うーん、おかしいな?
ラインには間違いなく合コン
だったのに?
前科があるから、信用出来ない
の よ、
じゃ家でご飯食べよう。」
ヤッターお寿司
お寿司
お寿司
佳代は付き合わせたお詫びにと後輩に今日は寿司三昧を用意していた。
つまり、寿司食わせるから付き合え
みたいなノリ。
顔バレしていない、口の固い後輩を
連れていた。
「今どき指指紋?
そっちの方が簡単解除、アホウか‼
寝ちゃえ ばコッチのもの‼
グワハハハ
直ぐに解除出来るのをしらんのか?
人差し指ですぐ開くぞっ‼
お前のロック番号なんかお見通し
だって忘れたってあったじゃん
設定したのはアハハハアハハハアハハハ
私じゃん。
馬鹿か!
カードの明細にブランド品、
レストランの支払い。
コレでバレないと思う鷹斗は本物
のァホ━━ウじゃなかろうか‼」
浮気を繰り返す英雄にはそれなりの
敗北者と罰、反省の日々が待っていると言うのに・・・
その時任せ、出会い?、ヤり 放題‼
合言葉は、〃その時はその時〃。
その時が来たらどうするんだろう。
しかし鷹斗はこれで反省はせず
暗い闇へと落ちて行く事になる。
パシリとアッシーつまりは旦那と言う便利な小間使いになる運命・・・
遊ぶ金も没収され、ただの家庭の
クソ夫となりはてる。
男共、3人は、コレまた懲りもせず
ビールと烏龍茶を酌み交わしながら
明日土曜日の合コンの打ち合わせを始めた
「俺はパス、」
慶一道は好きな子が出来て、その子を探す事を決意、だから土日は
その子探しに没頭したいと言った。
「えええ、マジか‼
超ヤリ男の、お前がか?」
「おう‼俺は真面目になる。
彼女一筋になる〃」
「お前らなー‼
鷹斗に続いて慶一道まで、
じっちゃんの言いつけ守らねーの?」
そう、蒼太のジーちゃん
鷹斗のジーちゃん
俺の ジーちゃん
は、俺達と同様に仲良しで、俺らと
同じで女好き。
「えーか!若い女は金使いが荒い‼
金、金、金
30迄に女たるものを学べ‼
特にお前ら長子の子らは跡取りじゃ
早まって見ろ!
破滅するぞ!嫁は宝じゃ
いいか、30迄は遊びに遊べ、
30になったら祖先が嫁を決め
連れてくる。
女遊びも出来ないような
い〜い嫁が来る。」
って、寝言のように言い聞かされた。
「後3年しか遊べないのにお前らは
年数を縮めるのか?
馬鹿か?」蒼太が呟く。
「馬鹿でも何でも俺はあの子を
探す。ジジイは何年生まれだ‼
古いんだよ!
マジで信じてるの?
俺はあの子に決めた。
めちゃくちゃ可愛くて、思いやりが
あって 、 プルリンとしてて
今までの女って、なんだった?
って思える位の子。」
と慶一道が熱弁を振るう。
「ホーォ
へーェ」
「まあ、兎に角、明日は付き合え‼
皆来るんだ、楽しみにしてんだ
よ。」
鷹斗が強制的に来いと言う。
「知ってるからな‼」
慶一道は怪しい顔を2人に向けた。
ニャニャ
「な、何を?知ってるんだ?」
2人がキョドりだしたから確信した。
「お前ら酒飲ませて
俺がデキるかデキねーか
試しただろ‼
主犯は直大«ナオト»」
ビクンゞゞゞ
「ビンゴ━━━━」
「じやあ、直大に仕返しするから
協力しろ‼ なら行く。」
と2人をニンマリと見つめ
薄ら笑いをうかべた。
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