「日傘」
学園に日傘を買いに来た。これでも私、肌が弱く長く日に当たると肌が真っ赤になってしまうからだ。
カラフルな日傘が並び、吟味していると。彼女に肩を叩かれた。
「はい?」
「これが良いぞ。妾の加護もつけてやったわ」
「何してるんですか」
まだ買ってもいないのに、思わず突っ込めば。少したじろいだ彼女は手に持っていた黒レースの日傘を私に押し付けた。
「暗黒神の加護ぞ、ありがたく思え」
彼女なりに私を心配してくれたらしい。
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