「冴返る」
「ひゃー、今日は寒いですね。もう春なのに」
暖かいスーパーから出てきて、冬を振り返してしまったような寒さに空を仰ぐ。うっすら青空が見えるが、太陽光が届かないせいで寒いのだ。
「……家畜、貴様妾にかぁとを片させておいて何をしてるか」
ついついスーパーの入り口で売っていた温かい一口カステラを買っていた私に。彼女が呆れたようにため息をついた。
そんな可愛い口に苺みるくクリームのカステラを入れると、次を促された。
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