「初邂逅」

「エルゥさんとはどこで出会ったんですか?」


 昼間、煎餅をかじっている彼女は口にくわえたまま話した。行儀。


「いつだったか……武闘神の求婚を断ってやった所腹立たしく思ったようでなぁ。人間の中で一番武術に長けておったエルゥに妾を殺すよう命じたのよ」

「へ……へぇ?」

「三日三晩続いた争いもエルゥが倒れて。その時に、その……褒められてな。友人となったのだ」

「やだ、私の彼女ちょろすぎ!?」


 彼女から拳が飛んできた。

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