「苺フェア」

「明日、私出かけてきます」

「どうした、決戦に臨む豚のような顔をしおって」

「何ですかそれ。じゃなくて! 明日学園で苺フェアが開催されるんです!」


 私の熱意に押され気味の彼女が首を傾げて問う。


「ふぇあ?」

「つまり、苺を使ったお菓子がたくさんあって。中でもお目当てはこれ! 苺と桜の数量限定パフェです!」


 事前にもらっておいたパンフをテーブルの上に広げてこれこれと指差すと、彼女は。


「妾も行くぞ!」


 と宣言してきた。

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