「声かけ」
「ちゃんと実って下さいねー」
「植物に声をかけるのか?」
「わっ!? びっくりさせないで下さい」
「ふん、この程度で騒ぐでないわ。で、何故声をかける?」
「えーっと、なんとなくその方が美味しくなってくれそう、だから?」
「ふむ」
1つ頷いた彼女は、何故か私に。
「美味しくなれよ」
と言って頭をなでてきた。私、植物じゃないんですけど。
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