「果実狩り」

 学園での果実狩りに参加するよう命じられた私はズィークと彼女を連れて出掛けた。


「待て夏蜜柑こらっ!」

桜桃さくらんぼ! 逃げるな!」

「隠れるな果物ー!」


 怒号飛び交うその光景を見て彼女は口をぱっかり開けていたので、狩った桜桃を入れてみたら目を輝かせた。

 そう狩りなのである、学園の果実狩りとは。

 本当に食べられたくないわけではなく、狩りができない子のところには自分で房を使い

 果実と乙女心は奇なりということか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る