「猫」

「あ、可愛い。猫ちゃんですよ」

「ひっ、妾にその獣物けだものを向けるでないわ、たわけ!」

「えー……もしかして、猫苦手ですか?」

「妾は暗黒神ぞ。闇を見分けるものなど……やめぬかうつけが!!」


 買い物の帰り道、すり寄ってきた猫が可愛かったので、抱き上げ彼女に見せたところ苦手だったらしい。猫、夜目きくからか。

 つい悪戯で猫を持ったまま近づけば「うつけ」と罵られたあげく距離を取られた。地味にショックだ。自業自得だけど。

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