第23話 その二十三



 一ヶ月ほどして。




 林ををかき分けて道なき道を行く者たちがいた。

「ああ腹が減ってきたなあ」

「かしらあ、今日はどうしましょうか」

「おんやぁ、あんな所にちょうどよく家があるなあ」

 五人ほどの男共がじろ吉の住まいに目をつけた。山賊だった。

「よしいくぞお」

人一倍でかい毛むくじゃらの男が野太い声でそう言った。

 一人の男が戸を蹴破る。

「おじゃましやあす」

 じろ吉は藁をねじり合わせて縄をなっていた。

「なんじゃあ!お前ら!」

 抵抗むなしく男共はじろ吉を縛り付けて、動けないようにする。

綾子が入り口に立っていた。

 山菜の入ったカゴを手から落として、菜っ葉が散らばる。

「おじじ」

 綾子は訳もわからずそれを見ている。

カゴの落ちた音で、男の一人が振り向いた。

「へっへっへっかわいい子がいるじゃねえか」

 一人の男が近づいてきた。

 綾子はただ眺める。

 男は下を脱いでいた。

 なんで脱いでいるんだろう。

 いぶかしむ。

 男の股の間にある何か黒い棒のような物がこちらを向いている。

棒の先端からたらりと液体が糸をひいて落ちた。

 男は綾子を押し倒すと、頬に黒い棒を押しつけてきた。

 悪臭が鼻につく。

 無理矢理服を脱がされそうになった。

 抵抗をする。

 だが男の力の前では為すすべなかった。

 綾子の着物がひん剥かれる。

 白くてでかい乳があらわになる。

ブルンッ

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