第13話 その十三
崖の下に降りると、総一が見るも無惨になっている光景が目に飛び込んだ。
自分の目に涙がたまっていくのを感じながら、急いで駆け寄って総一を抱きすくめる。
「死んじゃいやよ……」
泣いているのか、懇願しているのか、氣持ちが喉からもれでた。
着ていた白い服が血の色に染まっていく。
お願い治って。
光に二人は包まれる。
総一の傷がみるみると治っていった。
目を開ける総一。
良かった。
口を開く。
「君は誰だい」
私は時間が止まったかのように身動きをとれなくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます