♂♀みかんパンツで五人会議

プピー、プピー、プピピピ・・・


ん、もう朝か。

一希は変な生き物の鳴き声で目が覚めた。

一体なんの鳴き声だろう・・・・・・


体を起こし両手を上に伸びをする。

ふと、横のベッドに目をやると、やはりミューの姿はない。

いつもより早くの様に下を見る。

そこには布団にくるまったミューがいた。

ったく、なんで毎回毎回こうなんだ?

一希はミューをほっといて顔を洗いに行った。

顔を洗い歯をみがく。

着替えを手に部屋へ戻る。


ミューはまだ床で転がっている。

見る角度の問題だろう。

布団にくるまってるように見えたのだが後ろ側まで布団が届いてない。

正面からでは分からなかったが、上半身はパジャマらしきものを来ているのに下半身はパンツ1枚だ。

それもみかん模様が入ったパンツ・・・そこはいちごであって欲しかった。

本当に無防備だな・・・。


服を着替え荷物の整理をしていたら、ようやくミューが起きた。

「イタタタ・・・腰が痛いですぅ・・・」

「ベッドから落ちた時に打ったんじゃないのか?」

ミューはそう言いながら腰をさすった。


!!!


「な、ない!」

「ん?何がないんだ?」


「ズ、スボンがないんです!」

「ズボン?履いてたのか?さっき顔洗って戻った時にはパンツだけだったぞ」

!!!

「み、見たんですか?」

「見たんじゃねー見えたんだ。どうせなら、みかんよりいちごの方が嬉しいぞ」

「べ、別に見せる為にはいてるわけじゃないですから!それにみかん履こうと私の勝手ですぅ!」

「まぁ確かにそうだな」

「この変態!パンツ見たさに脱がしたんでしょ!?」

ミューは一希が脱がしたと勘違いしてプンプンしている。

「そんな怒られても俺が見た時にはもう履いてなかったぞ・・・」

「寝る時は確かに履きました!」

「とにかく俺はしらん。それより女の子のズボンを脱がす変態呼ばわりしたことは謝ってくれるか?」

「まだシラを切りますか?」

「落ち着け、それ以上濡れ衣を着せるなら名誉毀損だぞ」

「むむむむ・・・・・・」

ミューは証拠がないだけに返す言葉がない。


「それに、ミューの事だから"どうしてもパンツ見たいから見せて"って懇願したら見せてくれるだろ・・・」

ミューは冷ややかな目をしている。

「私を一体なんだと思ってるんですかっ・・・」

そう言いながらプリプリしている。


「とにかく目のやり場に困るから早く着替えろ。それともそんなに見て欲しいのか?見てほしいならもっと近くで見てやるぞ」


ぷちんっ

一希が犯人だと決めてかかっていたミューは、その開き直りに堪忍袋の緒が切れた。


「そんなに見たいなら見せてあげますよ!」

逆ギレしてそう言うと一希顔におしりを押し付ける。


「お、おい、ちょっと待て!人の顔にパンツ姿で尻を押し付けるなんて、若い女の子のする事じゃないだろ!」

「でも見たいんでしょ!さぁ、気の済むまで見なさいよ、ほらほら!」

朝から一体なんのプレイなんだ・・・・・・


コンコン・・・

女将さんがドアを開け顔をのぞかせた。

「朝ごはんが出来・・・・・・」

その場の時間が止まった。

「失礼しました・・・」

そう言って部屋を後にした。


「ほらみろ!絶対勘違いされたぞ!」

「一希は変態なんだから勘違いじゃないわよ!事実よ!」

はぁ~・・・

尻を押し付けといてどっちが変態だよ・・・


「もういい・・・。とりあえず着替えて朝食頂くぞ」

なんか流されたようで納得してないが、お腹が減ってるので渋々言う通りにし、着替えて朝食を食べに向かう。


ププッ・・・

「あ、お待ちしておりました」

ププってあれは笑いを我慢してるやつだ・・・

女将さんは平静を装ってはいるが、あの顔は絶対勘違いしている顔だ。

誤解をといておくか

「さっきははしたないところ見せてしまってすいません。起きたばっかりで寝ぼけてたようで」

「誰が寝ぼけてるのよ!」

一希はミューに目配せした。

「ムムム・・・・・・」

ミューはグッと我慢した。


「そうでしたか、てっきり朝からお戯れなんだと」

と、返事をしていたものの、あれは絶対に誤解がとけてない目だ・・・


2人は異様な空気の中朝食を食べた。

朝食はお粥のような物で、見た目薄味であっさりしてそうだが、口に入れるとしっかりした味付けがされており何杯でも行けそうな感じだった。


朝食を食べ終え、部屋に戻ろうとした時、誰かが主人のガラハドと話していた。

「・・・・・・という訳なんです。何とかあと4日間だけこのお金で止めていただけませんか?」

お客さんだろうか?

何やら訳アリの様子だ。

「うーん・・・」

ガラハドは困っているようだ。

「食事などはいりません。夜寝泊まりだけさせて頂ければ・・・」

食事なしで泊まるだけなんてだいぶひっ迫してるんだろう。

旅は道連れと言うし声かけてみるか。


「あのぉ、お困りのようですが・・・」

後ろからそっと声をかける。


「ひぁっ!」

いきなり後ろから声を掛けたもんだからびっくりしたようだ。


!!!!

!!!!

「「あーーー!!!」」


「リョウマ!?」

「みゆ!?いや、レーティア!」

お互い指さしながら驚いている。


「ありゃりゃ、こんな所で・・・。おひとりですか?」

2人が驚きのあまりフリーズしているのでミューがはなしかけた。


「1人で悪いですか?」

ミューに対しては少し警戒心があるようだ。


「なんか困ってるみたいだけど大丈夫?」

「実は友達が怪我をしてしまって、退院するのにあと4日かかるんですが、その間行くところごなくて・・・」

「なるほど。あのもう1人の人は?」

「もう1人?あ!クラリアスですね」

一希は頷いた。


「元々クラリアスを探しにこっちに来たんですが・・・」

と話し始めたところでミューが割ってはいる。

「あのぉ、ガラハドさんも困ってますし、立ち話もなんなんで場所変えませんか?」

「「あっ・・・」」

2人は思わず声を漏らした。

ガラハドは人差し指で頭をボリボリしながらたすねた。

「兄ちゃんたちの知り合いなのか?」

「あ、はい!とても大切な人なんです!」

レーティアは"とても大切な人"と言われて顔が真っ赤になった。

「なら、代金はいいから一緒の部屋で泊まるといい」


レーティアはその言葉に嬉しさを隠せず笑顔でその場をぴょんぴょん飛び跳ねている。

「ありがとうございます!」

レーティアは深々と頭を下げる。


嫉妬とは言わないまでも、面白くないと感じたミューが口元でボソボソ呟いていた。

(なんで、私たちと同じ部屋なんですか・・・)

ブツブツ・・・


「ミューなんか言ったか?」

「いいえ、なんにも言ってません!」

ミューはなんだかプリプリモードになっていた。

「まだ、朝のこと根に持ってるのか?」

「朝の事?」

何があったのか分からないレーティアは疑問を投げかける。

一希はミューの勘違いだと、ミューは一希が変態だと言いたい所なんだが上手く話せないでいると、女将さんがヒョイと顔を覗かせ一言いった。

「おしりプレイの事ですね?」と・・・


「お、おしりプレイ!?」

その言葉に反応したのはミューではなくレーティアの方だった。

予想外だ。

「興味あるのか?」

思わず尋ねた。


「・・・確かに少し気になりますね・・・」

気になるのか・・・予想に反する答えだった。

ミューがやや怒り口調で言った。

「さぁ行きますよ!」

「そ、そうだな、立ち話も・・・だな」

一希はたじろいた。


レーティアはガラハドに再度頭を下げ2人と一緒に宿を出た。

そして近くの公園に向かった。

その公園は2つに別れており、遊具がある大広場ゾーンと噴水を中心としたお店やベンチ、屋根付きのイベントスペースなどがあるエンターテイメントゾーンだ。

ミューは噴水を指さした。

「とりあえずあそこに向かいましょう」

2人は頷き、とりあえず噴水の方へ向かった。

噴水につき3人は縁に横並びに腰をかける。


・・・・・・。


何を何から話していいのか分からず数分沈黙が続いた。

最初に口を開いたのは一希だった。

「そういえばレーティア4日間泊めて欲しいみたいな事言ってたけど」

レーティアは両手ポンと叩いた。

「そうなんです。友達が怪我をして治療院に入ってて、4日後に退院するんですよ」

「なるほど。それまで行くところがないわけか」

レーティアはコクコク首振た。


「その友達というのも魔界の人なんですか?」

ミューが尋ねる。

「いえ、ドワーフ村の人です。色々あってこちらで友達になったのです。リョウマこそ何故ここに?」

「リョウマ・・・そうか、レーティアは俺の本当の名前知らないのか」

「本当の名前?」

「俺、本当の名前がわかったんだ。一希って言う名前だ」

レーティアは目を大きく開けていた。

きっと驚いたんだろう。

「そ、そうなのか・・・。なら今から一希と呼ぶようにする」

「ああ、改めてよろしくな!」

そう言いながら一希は手を出した。

レーティアはその手を握った。


・・・・・・。

「・・・2人で手を繋ぐのは人間界以来だな」

「そうなのか?異世界では私たち手を繋いでいたのか?」

「ああ、いっぱい、いっぱい繋いでいたぞ」

「そ、そうか・・・」

レーティア恥ずかしいのか少し赤くなっていた。


「と、そう言えば"何故ここに"だったな。俺たちは、ただ、良い剣が欲しくて鍛冶屋の聖地であるドワーフ村に来ただけだよ」

「そうなのか」

一希は無意識に複雑な顔をしていたようでレーティアがそれ気づいた。

「何か困ってるのか?」

「なんで?」

「リョウ・・・一希はそんな顔している」


・・・・・・。

はぁー・・・

大きなため息とともに鞄から取り出した。


「このエルヴァニウムが色々と問題のきっかけで、今日は伝説の鍛治職人のモルドフさんとクラリアスさんとで話し合いが・・・」

と言ってる最中にレーティアが"クラリアス"の名前に反応した。

『クラリアス!?クラリアスってあのクラリアスか!?』

一希とミューはその声のでかさにびっくりした。

レーティアは一希を揺さぶる。

「落ち着け落ち着け、そうだよ、お前の・・・あれだ、一緒にいたクラリアスだよ」

「そうか、そうか!」

レーティアはうれしそうにピョンピョンはねて喜んでいる。


「もしかして、クラリアスを探しにわざわざ人間界に来たのか?」

「そうなんだ。なんか、何とかの泉の事を調べるとかなんとかで人間界に行ったきり連絡もなくて心配になって・・・」

「今日、クラリアスとモルドフさんと話し合いをする事になっているんだ。レーティアも一緒にくるか?」

「願ってもない!是非頼む」

今度はレーティアの方から手を差し出してきた。

一希はそれに答えるようにしっかり手を握った。

レーティアは余程嬉しいのかとてもいい笑顔をしている。

「あっ・・・」

レーティアが何かを思い出したか、いきなり固まった

「レーティア?」

一希に呼ばれるも反応がない。

「レーティア??どうかしたのか?」

ハッと我に返る

「そういえば私も村長さんの所に行かないと行けないのを思い出して・・・」

レーティアの顔が曇った。

一希はその表情の険しさから、なにか厄介事に巻き込まれたんだと悟った。

「これも何かの縁だ俺たちに出来ることなら手をかそうか?」

レーティアは何も言ってないのに、気持ちを察してくれた事が嬉しく、とても暖かい優しさに少し目元が潤んでいた。


レーティアが口を開いた。

「実は少し厄介事に巻き込まれて・・・」

「どんな厄介事だ?」

「実は・・・」


レーティアは裏イルクリプス、デケムファングのテレボ・ロア、ウラクムモロス、そしてレイナスの事を詳しく話した。

それを聞いて真っ先に口を開いたのはミューだった。

「ウラクムモロスとはまたとんでもない物の名前が出てきましたね・・・。それに加えてテレボ・ロアとは・・・厄介事祭りじゃないですか!?」

ミューは目を閉じため息をついた。

「テレボ・ロアってそんなに厄介な奴なのか?」

「厄介なんてもんじゃないですよ・・・。時間を飛び超える奇跡的な能力の持ち主で、どんな攻撃も時間を飛び越えて来るので、彼を攻撃する事が出来ないんですよ。なので、彼と戦って生きてるものはいないくらいです。なのでやりたい放題の超問題人物です。でも、彼から逃げれるなんて本当にレーティアさんは運がいいですよ」


レーティアは苦笑いしながら言った。

「実は逃げたんじゃなく、倒しちゃったんです・・・」


『ウソだ!!』

ミューはでっかい声で叫んだ。

「う、ウソじゃないです!」


一希はその声の大きさに驚いたが、冷静に聞き返した。

「そんなに驚くことか??」

一希はミューの大袈裟な反応にやや疑問を持っている。

「一希はアホですか?時間を飛び越えてくる相手とどうやって戦うんですか?」

「あ、え、えっと・・・それは・・・」

「そうですよ!その反応!まともに戦えるわけないんですよ」


あっ!

ミューの中で全てが繋がった。

レーティアがテレボ・ロアを倒したと言う事から、ウラクムモロスの討伐依頼が来たんだと。

倒したかどうかはともかく、戦ってこうして無事でいる事こそがその強さの証だ。


「って、ウラクムモロスなんて倒せるわけあるかーい!」

ミューは1人で謎のツッコミをしていた。


「その、ウラクムなんちゃらはそんなに強いのか?」

「強いとか弱いとかの話じゃないですよ・・・。誰もどうしようもなく手が付けられないから何百年も放置状態で今に至ってる訳ですから」


「そんなに強いんですか・・・」

なんにも知らないレーティアは、それを聞き顔が引きつっていた。


「そもそも、人の手に負えるような相手じゃないですし、神獣とか霊獣とかのように人の手に余る存在ですよ。あの火山の主ですから。と言ってもテレボ・ロアも負けず劣らずですが・・・」

「そんな化け物なのに、世界が滅ぶような大惨事になってないんだな」

「そこらの魔物とは違って野心や悪意がないですからね。人が殺され食われると言っても、奴にとっては生きるための食事をしていると言うだけなので・・・」


「なるほど弱肉強食自然の摂理という訳か。ならウラクムモロスが殺されてもそれは自然の摂理という訳だ」


「ハア~??一希アホなの?いや、アホよ!超アホよ!生態系の頂点よ頂点!それより上がない所の存在なのよ!わかる?喰うことはあっても食われることは無いの!」

急にミューのテンションが上がった。

「人間がどう足掻いたって、無理なものは無理なのよ!」

ミューがヒートアップしている。

ウラクムモロスとはそれほどの存在なんだろうというのが伺える。


「いや、確かに俺は人間だから無理だとしても、ミューはエルフ、それもハイエルフだし、レーティアに関しては魔王の娘な訳だし、何とかなるんじゃないのか?」


はぁ~・・・

ミューは大きなため息をつく。

「その考えは0の可能性が1になっただけの話!無理よ無理!絶対無理なのよ!」

・・・・・・。

そこまで強く言われたら返す言葉がない。


そんな事を話しているとモルドフが通りがかった。

「モルドフさーん!」

ミューは元気な声で手を振りながら呼びかけた

聞き覚えの声にモルドフは振り返えった。

「おーこれはミューステア殿、今日の話し合い楽しみにしておりますぞ!と、そちらの女子はどなたかな?」

レーティアはピクっと反応した。

「初めまして。私はレーティアと申しまして、一希さんの・・・・・・」

と言いかけとき、一希は私のなんなのかよく分からず言葉に詰まっていた。


すかさず一希がフォローに入る。

「レーティアは、おさ・・・」

と言いかけた瞬間、モルドフに異世界から来た話をしたのを思い出し、幼なじみだと言ってしまうとレーティアが転生した魔族だとバレてしまうと頭をよぎった。


「おさ?」

モルドフが聞き返す

「お酒飲仲間なんですよ!」

一希は笑って誤魔化している。


「ほっほっほー。酒飲み仲間とはこれまた話があいそうですな!ワシはモルドフ、ドワーフ族随一の伝説の鍛治職人じゃ!」

モルドフは手をのばした。

「レーティアは酒飲み仲間と言うのに抵抗があったが笑って誤魔化し、出された手を握り返した」


「ささ、ギルドへ向かうぞい」

そう言うと、半ば強引にみんなを引き連れてギルドへ向かった。

「あ、あのぅ・・・今からですか?」

「はっはっは!善は急げですぞ!」


あははは・・・

レーティアは苦笑いしていた。

村長さんの所へ行くのは、この後にするか。


そうして3人は半ば強引に連れられてギルドへむかった。

ギルドに着くと入口にはクラリアスの後ろ姿があった。

早く着いたのか、待っているようだ。


!!!!

「クラリアス!」

レーティアは思わず大きな声で呼んだ。


クラリアスは聞き覚えのあるその声に振り返り、見て驚いた。

「ひ、姫!?」

思わず素で呼びかけてしまった。


「姫?」

モルドフがそれに反応した。


「あーー・・・」

一希は誤魔化そうと頭をフル回転させている。


「レーティアは富豪のお嬢様なんだ!執事のクラリアスさんはお嬢様の事をいつも姫って呼ぶんですよ」

「誰がしつ・・・」

一希はクラリアスに目配せした。

・・・・・・。

「モルドフ殿そういう訳ですのでお気になさらず」

そういうと軽く頭を下げた。

クラリアスさん、こういう所は機転が聞いて助かるな。


「その、レーティアとか言う娘さんは変わっておるの!実に面白い娘じゃ!」

よく分からないけど、何とかごまかせたようだ。


早速中に入り、奥の部屋へむかった。

モルドフが何やら合図をするとギルド関係者と思わしき女性が飲み物とお菓子のようなものを持ってきてテーブルに置いた。

「何やら大事なお話があると聞いております。部屋には近づかぬようにとのご指示ですので、なにか御用がありましたらこのボタンを押してお呼びください。ギルドの受付に繋がっておりますので」

そう言って何やら、うっすら光るボタンがついた物を置いていった。

女性は一礼し部屋をあとにした。



「さてさて、始めますかな?」

「よろしくお願いいたします」

クラリアスが冷静に答えるも、レーティアがなぜここにいるのかなんのためにここに来たのかが気になって仕方がないようだ。

なぜならレーティアの方をチラチラ見ているからだ。


ミューが席を立った。

「えー、私は特にお伺おする事柄もないので、話の進行役として取りまとめさせて頂きますね」

「うむ、問題ない」

「よろしくお願いします」

クラリアスさんはともかくモルドフさんの我の強さを考えたら、まとめ役がいないと話が暴走しそうだしな。

「俺も問題ないです。ミュー頼むよ」

ミューは頷いた。


「では始めたいと思います!」

こうしてレーティアを含めた五人会議が始まった。

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