♂リッチな船旅

一希とミューは一旦宿に戻った。


部屋に着くと一希はベットに飛び込むように寝転んだ。

「もう!一希さんお行儀が悪いですよ!」

お行儀が悪いなんて叱られたのは何年ぶりだろうか・・・・・・。


「で、思うところってのは何?」

「あの2人あれだけ騒ぎを起こしたにもかかわらず、誰1人、人間を殺してないんですよね・・・・・・」

「確かに。でも、それは俺たちが割って入ったからじゃないのか?」


ミューは"よく分からない"と言わんばかりの複雑な表情だ。


「それと、意図は分かりませんが魔族が人間界にちょっかいかけてきている事は間違いありません」


確かにレーティアと出会った時は復讐に燃えていた感じはあったが、今はそんな風でもない気がする。

特にあの"クラリアス"は魔族と言うよりかレーティアを慕っている感じだし、どうにかこうにか良い関係が築けるんじゃないだろうかと思ったりもする。

ただ、あくまで"俺に対して"と言うだけで人間全てに対してそういう訳ではないのだろう。

なにか"共通の目的"みたいな物があれば友好関係が築ける気がするんだけどな・・・・・・。


「ミュー、なにか魔族と協力して事を成し得る感じで友好関係は築けたりしないもんかな?」

「こちら側はともかく、あちらがどうかですよね。なにか話のきっかけが欲しいところですね」

「きっかけと言えば、レーティア達はなぜ勇者の剣を取りに来たのかな?」


「うーん・・・普通に考えたら"自分達にとって脅威となるものを人間から取り上げた"と言うところだと思うのですが、不可解なことが多すぎてよく分からないですね・・・」

「あれこれ考えても結局推論でしかないわけだし、今日はゆっくりして明日ドワーフ村に向かって出発しよう。今日はなんだかとても疲れたよ」

「そうですね」


2人はため息をつきながら出発に備えて再度準備を見直していた。

その後食事をし、風呂に入り床についた。


朝が来た。

「ミューおはよう・・・!?」

ミューは相変わらず寝相が悪い。

ベッドから落ちて、寒かったのか布団にくるまってミノムシのようになっていた。

「おはようございます!」

ミューは何事も無かったかのように起きて顔を洗いに洗面所に歩いていった。

床で寝ていたことを疑問に思わないのだろうか・・・・・・。


天気の良い心地良い朝なのに、一希はなんだか冴えない顔をしている。

「一希さんどうしたんですか?なんだか冴えない様子ですけど・・・」

「ああ、また船に乗るのかと思うと憂鬱で・・・」

「その事ですか・・・。魔法で酔わないようにするので大丈夫ですよぉ」

はぁ~

一希は大きなため息をついた。

「酔う酔わないもあるんだけど、退屈なんだよ!た・い・く・つ!」


はぁ~

今度はミューが大きなため息を着く。

「一希さんは子供ですか・・・」


一希はとても憂鬱な表情で言った。

「気は進まないけど港に向かいますか・・・」

そう言うと出発の準備をし、荷物を背負い宿を後にした。


港には以前乗った船とは少し雰囲気の違う、とても大きな船が泊まっていた。


あれか・・・?

「おぉーーー!」

ミューは突然大きな声を上げた。


「いきなり大きな声を出してどうしたんだ!?」

「一希さん知らないんですか!?この船ドワーフ族の鍛治の技術の粋を凝縮し応用して作られた最新の船"スカーレット・ラグーン号"ですよ!」

「最新・・・スカーレット・・・ねぇ・・・」


「一希さん!これ!これに乗りましょう!」

「あぁ、任せるよ。船は船、どれでも同じだよ・・・」


ミューはとても嬉しそうにスキップしながら船長を探していた。

「すいませーん!」

「おう!なにかようかい?」

「ドワーフ村に向かいたいんですけど、この船乗せて頂いてもいいですか?」


「あー、乗船料さえ払ってくれたら構わねーが、エルフ地方も経由するから少し日にちはかかるが問題ないかい?」

「どのくらいの日数ですか?」

「恐らく12、3日にはなるだろう」

「分かりました!乗ります!」

「おう!よろしくな」


という事で、スカーレット・ラグーン号に乗ることになった。

乗船料を支払うと、船員らしき人が現れ、客室まで案内してくれることになった。

一希は部屋に向かう途中、なにか違和感を感じた。

「この船全然揺れないな。陸にいるみたいだ」

「それはですね・・・」

と、ミューが言いかけると案内人が振り返り話しかけてきた。


「この船の客室にはオートバランサーと言う特殊な技術が使われており、船が波で揺られても客室は平行を保つように動き、揺れを感じさせないんですよ!」

嬉々と説明を入れてきた。

「へぇーそれはすごい!これで船酔いしなくなるな」


「あとは船底には海の中の様子が見れるように、特殊ガラスで出来た展望室があったりもします」

なんか凄いな。こないだの船とは大違いだ


「食事も一流レストランのコックが作りますし、演奏家、芸人なとの娯楽も用意してあります。ですので、この乗船料にもご納得いただけるものと思います!」

「・・・ミュー!?」

あは、あはははは・・・・・・

ミューはひたすら笑って誤魔化している。


「そのお金でエリクサー買えたとかそんなオチじゃないよな・・・」

「さ、さすがにそれはありませんよ!」

ミューはオドオドしていた。

「ホントかねぇ・・・まぁ、もう乗ったことだし良しとするか」

ミューはホッと息を着いていた。


船は出発し最新の豪華客船での船旅は始まった。


船は揺れないし、食事も美味い。

エンターテインメントも充実しており暇を感じさせない。

風呂も豪勢だし何一つストレスを感じない。

一希は、こんなん船旅ならありかなと思ったりしていた。

途中二、三、港を経由したようだが、全く気にもならず、なんのストレスもない船旅を過ごしていた。


気がつけば、ドワーフの村についたようだ。


「うわ、なんか凄い田舎な雰囲気だな」

「田舎?」

ミューは聞きなれない言葉に興味を持った。

田舎って言葉がないのか・・・。


「そうだな、文明の最新を行くのと逆・・・かな?ほのぼのとした自然に近い雰囲気の村や町の事だよ」

「なるほど、それが田舎ですか。ではその逆はなんと言うのですか?」

「"都会"だよ」

「都会ですか。変わった言葉ですね」

「俺たちの世界ではごく普通な言葉だけどな」


と、他愛ない会話をしていると、何やら気難しそうなドワーフが1人向かってきた。

「エルフ・・・この村に何か用かな?」


なんだ?

エルフとドワーフ、仲が悪いのか?


「用がなければ、わざわざ来たりしませんよ」


"ミュー、ドワーフとエルフは仲が悪いのか?"

"悪くは無いですけどお互い気に入らないもの同士と言った感じですね"

一希はドワーフに聞こえないようヒソヒソ話していた。


「私はハイエルフのミューステアともうします。ぶしつけですが、この村で1番の鍛治職人を紹介して頂けませんか?」

ドワーフは、目の前のエルフがハイエルフだと知って少し雰囲気が変わった感じがしたが敵意、悪意そう言ったものは全くなかった。


「ハッハッハ、お前ら運が良いな。目の前にいるドワーフがその鍛治職人じゃ」


!!!


「本当ですか?」

「ハイエルフの前で嘘かますほど世間知らずでわないぞい」

「恐縮です」


ハイエルフってだけでこうも態度がかわるものなのか・・・恐るべしハイエルフ。


「で、なぜ鍛治職人を探しておるのか?」

一希はカバンからエルヴァニウムを取り出した。


!!!!


「そ、それはエルヴァニウムじゃないか!?」

「ご存知なのですか?」

「当たり前じゃ!ワシを誰だと思っとるんじゃ!あの勇者が使っていた剣"フェストリア"を打った男じゃぞ!」

「「フェストリア??」」

「なんじゃお前さん方、超一流の鍛治職人を探しとる割にはそんな事も知らんのか・・・。情けないのぉ」


と話しているとミューの耳がピンッと立った。

!!!


「クラリアスさんですか?」

建物の影からクラリアスが現れた。


クラリアスに気づかなかったドワーフは、その隠形の凄さに警戒心マックス状態だ。


それを見たミューはそそくさと2人の間に立ち

「この人はクラリアスさんと言いまして私たちのお知り合いの方です。そんなに警戒しなくても大丈夫ですよぉ」

とフォローを入れた。


「驚かせてしまい申し訳ない。いきなりで申し訳ないが1つ確認したいことがあるのですが・・・」


ドワーフは敵意がないこ事が分かり肩の力を抜いた。

「なんですかな?」


「先程、勇者の剣は"フェストリア"と言いましたか?」

「ああそうじゃ」

「"ミモザブレイバー"の間違いではありませんか?」


!!!!


「おぬし、その武器の名をどこで?」


・・・・・・。


「とある、森の中で出会った、恋人同士の2人組から聞きました」


「ふむ・・・・・・」

ドワーフは目をつむり、何かを少し考えてるようだ。


しばらく考え込んでいると、ふと目を開けた。

「ミモザブレイバーは恐らく現時点においても間違いなく最強を超える伝説級の剣じゃろ・・・。だが勇者はその剣を使わなんだ。しかもその剣が今どこにあるのかもわからん」


クラリアスは面白くないと言わんばかりに不愉快な顔をしていた。

「全く話が見えませんね・・・」


ドワーフは髭をサワサワしながら困った顔をしていた。

「どこから話せば良いのやら・・・・・・」


一希は割って入った。

「あ、あのぉ立ち話もあれなんで、どこかでお茶でもしながらはなしませんか?」


「「「お茶?」」」

ミュー、クラリアス、ドワーフ3人口を揃えて言った。


(お茶もないのか・・・・・・)


「えーっと、なにか飲みながらゆっくり話せる場所とかないんでしょうか?」

「酒場ならあるぞい」


まぁ、とりあえずそこでいいか。

「そこ行きましょう!」


クラリアスはやや不満のようだ。

あからさまに顔に出ている。


それに気づいた一希は声をかけた。

「クラリアスさん人混みが嫌いと言ったところですか?」


「なぜそう思う?」

「顔に書いてます」

「・・・・・・」

クラリアスは黙り込んだ。


「すこしのあいだだけです、我慢していただけませんか?」

「構わん」

納得していない感全開だが折れてくれた。


そうして4人は酒場に向かった。

ドワーフのおじさんが先頭にたち道案内をしてくれた。

「そう言えばお名前は何とおっしゃるんですか?」


はーはっは

「そういえば名乗るの忘れておったわい!ワシはモルドフじゃ」


あー!

ミューが急に大きな声を上げた。

「なんだよいきなり・・・びっくりするじゃないか」

「モルドフって伝説の鍛治職人ですよ!伝説の金属アダマニウムを生成したと言われる唯一のドワーフです!」


はっはっは!

「さすがハイエルフ詳しいのぉ。ただ正確にはアダマニウムかどうかはわからん。ミスリルをベースに様々な金属を特殊な技法で融合させミスリルを超える強度を持った金属、恐らく現時点で最高の硬度を持つ金属を作り出したのじゃ。もちろんワシにしか作れん。故にアダマニウムとした訳じゃ。まぁエルヴァニウムには届かんじゃろうが、あれは色々と訳ありな代物なんでの・・・」


「お、ここじゃここ。ここの樽酒が格別なんじゃ!」


雰囲気で酒場だとは分かるが、これまたドワーフ文字が読めない。

中に入り、店員らしき人にできるだけ奥の隅の席をお願いした。

案内された席に座り、とりあえずメニューを開いた。

親切にエルフ文字と人間文字までかかれていた。


クラリアスはメニューに目もくれずモルドフに問いかけた。

「さっきの話の続きを話して欲しい」


モルドフは困った顔をした。

「全くせっかちな奴じゃのぉ・・・」

モルドフはメニューを開き一希に向かい、何個か指をさし、代わりに注文するように指図した。


「ワシが勇者の為に作った武器は"フェストリア"アダマニウムで作った剣じゃ。勇者が魔族と戦うのに使っていた代物じゃ」

「ではミモザブレイバーは?」


少し話さねばならんかの・・・


昔、1人の人間がワシの元にやってきた。魔族と戦うため、勇者に最強の剣を作りたくドワーフの鍛治技術を教えて欲しいと。ワシは奴の話を聞き弟子にしてやることにした。

2年じゃったかの?奴は懸命に修行に励んだが結局アダマニウムの生成はなしえなかった。

魔族と戦うという話は聞いておったので、奴のプライドを壊すことになるとは思ったがアダマニウム製の剣を一振奴に託した。

奴は泣いていたの・・・・・・。

その後、どこから知り得たのかは知らんが、奴は"エルヴァニウム"の存在を知った。

そこからエルヴァニウムの研究に没頭し、1人のハイエルフを犠牲にし、ついにエルヴァニウムの生成に成功した。そしてエルヴァニウム製の剣は完成した。

早速勇者に献上したようじゃが、勇者はその剣を手に取った瞬間その剣が持つ深い悲しみを感じとり受け取らなかったと言う。

奴の鍛治職人としての魂は粉々に砕け散った。

そう、奴は最強という言葉の呪縛に囚われておった。

そして深みにハマるあまり、それが魔剣と呼ばれるものじゃと気づかなかった・・・いや、気づけなかったのじゃ。

ただ、人間を魔族から救うという気持ちから勇者に真実を話し、わしの打ったフェストリアを献上した訳じゃ。


後に知ったんじゃが、奴はある女性と夫婦の契りを交わす約束をしており、何やら神の誓とやらをら立てておったらしい。

それを破ってしまったようで、愛する女性とは二度と会えなくなり夫婦の契りは泡沫(うたかた)のものとなったそうじゃ。

その女性の名が"ミモザ"やつの奴の名前は"ブレイバー"

愛するミモザへの想いの果からその剣をミモザブレイバーと名付けたそうじゃ。


奴は口を開かんが、ミモザブレイバーは恐らく今も奴が持っておるんじゃないかと、ワシは思っとる。


「と、なぜお主らがエルヴァニウムを持っとるんじゃ??」


!!!

クラリアスがテーブルを叩きながら突然立ち上がった。

「勇者!貴様がエルヴァニウムを所持しているのか!?」


大きな声音に周りは驚き静まり返った。

「あ・・・皆さんすいません。ちょっと意見が噛み合わなくてヒートアップしてしまいました・・・」


驚かすんじゃねぇ!

全く人間ってやつは・・・


ヤジの集中砲火を受けた。


「ス、スマン・・・」

珍しくクラリアスが素直に謝った。


「エルヴァニウム・・・なんとも世間を騒がせる代物ですね」

ミューが呟いた。


「なぜお前たちがそれを持っているのだ?」

「ある村のおっさんが勇者から託されたんだと。ドワーフの村に武器を打ってもらいに行くと、言う話になって、これを俺たちに委ねてくれたんだ」

一希はそう答えると、ふと違和感にきづく。

「そういえば、クラリアスさんなんでエルヴァニウムの事を?」


・・・・・・


"エルフ、このドワーフに私が魔族だと言う話を出したらややこしい事になるか?"


クラリアスは伝心術のようなものでミューに話しかけた。


"そうですね。今このタイミングで話に出すのは良くないと・・・・・・"

"そうか・・・わかった"


「昔戦った魔族から聞いたことがある。魔族には魔力を結晶化する術があると。そしてその技でエルフの上質な魔力から作り上た物質エルヴァニウムという物が存在するという事も聞いた。見るのは初めてだ」


一希はクラリアスが魔族だと言うことを伏せて話していることに気づき口裏を合わせた。


「そ、そうなんですね」


モルドフは指でこめかみを掻きながら言った。

「お主ら、まさかこのワシにそれを使って剣を作れなどと言うんじゃなかろうな!?」


一希即答した。

「あ、いやそうではなく、ただ単に自分の使っていた剣は市販のなまくらで、オーク達と戦っただけでこの有様です」

そう言って剣を見せた。

「なので、とりあえずモンスターから人間を守るために剣が必要だと言うことになり、勇者の剣を拝領しようとしたんですが、勇者の墓に行ったら既に剣はなくなっていたんです」


「お主ら勇者の剣を使おうとは、また大それた事を考えるもんじゃの・・・。それにあれは異世界からきた勇者にしか使いこなせん代物じゃ」


一希はポリポリ頭を掻きながら答えた。

「話せば長くなるんですが、実は俺、異世界からきた者なんです」


「なんじゃと!!!」

モルドフはテーブルを叩きながら立ち上がった。


おい、お前らうるせーぞ!

騒ぐんなら外でやってくれ!


一希とミューはペコペコ頭を下げて回った。


「ちょっと、頼みますよ・・・・・・」

「いゃぁスマンスマン。まさか勇者だとは思わなんでつい驚いてしもうた」

「正確には勇者ではないんです。異世界から来たことは間違いないんですが呼ばれてきた訳ではなく、ついてきたと言うかなんと言うか・・・・・・」


ミューは大きなため息をついた。

「ちょっとみんながバラバラに話をすると、話が方々に広がって何の話をしてるのか分からなくなってます。1度仕切り直して話し合いませんか?」


「そうじゃのぉ・・・」

「たしかに話に話を被せて聞きたいことが聞けてないしな」

モルドフもクラリアスも頷いた。


「では、今日は一旦お開きにして、各々聞きたい事をまとめ、明日順番に話を聞くという形にしましょう」


「異論はない」

「わかったわい」


「会合の場所はワシの鍛治工房を使うと良い」

「分かりましたありがとうございます!」


話がまとまったところで、4人は代金を支払い酒場を後にした。


「時にお前さん方宿の目星はつけとるのか?」

「私は大丈夫」

クラリアスはそう言うと頭を下げ歩いていった。


「なんかぶっきらぼうな奴じゃの」

「悪気はないんですが、コミュニケーションが苦手な方なんですよ」

ミューはフォローした。


「俺たちは着いたところでこうなったので、宿はおろか右も左も分からず今から探すところです」


「ならワシの知り合いの宿があるので紹介させてくれ!」

「それは助かります!」


そういう事で2人はモルドフの知り合いの宿に泊めてもらうことになり向かうのであった。

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