止まない雨が無いより先に
「来い!『霊剣カグヤ』!」
「僕たちも負けてられない!ツクヤ、行くよ!」
「ああ!」
ヨウは俺に掛け声をかけ、2人同時に武器を振るった。
「効かないねぇ!!!」
コブラニューマンは片腕と尻尾を使い俺たち2人の攻撃を止めた、俺たち2人では反撃されて終わっていただろう…だが。
「俺らを忘れんじゃねぇぜ!」
デオキシことおじさんがサーバルの能力を活かした大ジャンプでキックをくらわせた。
「私たちが必ず元に戻す!」
そしてエンシェントこと父さんは刀を呼び出した、だがそれを抜刀せず鞘に収めたまま殴るように振るってコブラの体制を崩させる。
「っ!今だな、ヨウ…!」
「そうだね…えいっ!!」
父さんによって生まれた隙に俺が短剣と銃で攻撃、その終わりにヨウが大剣を振り下ろした。
「がああああっ!!…クソが、生意気な…!!」
コブラは激しくイライラした様子で尻尾を乱暴に振った。
父さんはその中にいるかつての親友に対話を試みた。
「コウダ!夢に真っ直ぐだった君はどこに行ったんだ!?
担任の先生も言っていただろう、止まない雨はないんだって!」
「黙れ黙れ黙れ!!オレの嫌いな言葉を吐くな!!
止まない雨がどうとかの前にその瞬間に降ってる雨が耐えきれなかったってモンだよ!!」
「ぐあっ!?」
「そういうセリフはな?傘持ってて雨に濡れたことのないやつが言うセリフなんだよ。」
だがその対話は逆に彼を刺激したようでコブラはそのまま父さんを殴り飛ばした。
「ダメだよ!!こんな事はやめて!!」
「あぁ?なんなんだコイツは!!
どいつもこいつもオレが幸せになる邪魔をしやがって!!!これでも食らってろ!!」
ヨウはその様子を見て一刻も早く止めようと感じたのかコブラへ向かっていった。
そして激昂したコブラはあたり一面に紫色の霧を吐き散らした。
するとさっき感じていた不快な匂いをまた感じるようになった。
あの匂いの正体はこれか…!
「なっ、キングコブラのミラクルか…!?
ちっ…つまんねぇ事にフレンズの力使いやがって…」
「えっ…うわっ!?」
「ヨウ!!?」
コブラを止めようと必死に向かっていったヨウがその霧をまともに食らってしまった…するとヨウは力無くその場に膝をついた。
「げほっ…気持ち悪い…
なに……これ…」
元の"生者"に戻る代償として死を越えた耐性を失ったヨウにとっても、当然毒は生命に関わるものだ。
「げほっ…つく…や…」
ヨウは苦しそうな顔をして目を閉じた、そしてそのまま気を失ってしまった。
「コウダ…君は…」
父さんは二言だけ言葉を発し、その後コブラの方を静かににらんだ。
「ハハハ!いい気味だ、そのままくたばってしまえば良い!!」
コブラはケタケタと笑い、縮こまっているヨウを嘲笑った。俺たちの事などそっちのけで愉快そうに笑っている。
そして父さんは…
「…ケイ、敵を引きつけてくれ…私はこの子を診なければならない。」
「だけどナオ、俺はともかくツクヤも毒でやられちまうかもしれないぞ?」
「…分かっている、だが…おそらく私にしか…」
おじさんは変身ができない俺を心配して、別の方法がないかと話していた。
この頃の父さんはまだ「医者を目指す若者」…たとえ見習いでも医学に精通している者は自分しかいない、父さんはそう思っているだろう。
だが…!
「その役割、俺に任せてくれ。」
「なっ…?!」
おじさんは思わぬ発言に驚いたという顔をしていた、それは父さんも同じである。
「つ、ツクヤ君…そう言えるということはもしや…」
「ツクヤ、でいい。
いや…そう呼んでほしい。」
「うむ…ツクヤ、その発言から察するに君も医学の知識があるということだな?」
「ああ…。」
流石父さん…いや、こんな発言をする時点で察しはつくものかもしれないな…。
「…分かった。君を信じよう。」
「…!ありがとう…。」
「私のバイクの積荷に本部から送られてきた解毒剤とそのデータが入ったパソコンが入っている。だが急ぎ足の開発故に知識のある人物が使うようにと言われていたんだ。」
父さんは夢中で笑っているコブラを尻目に、変身したまま腕につけている腕時計を使ってバイクを呼び出した。
「特例なんで私が使う分の許可は降りているが君でも大丈夫だろう…
任せたよ、ツクヤ…」
「ああ、親友は必ず助ける…。」
アタッシュケースのようなカバンの中にはいくつかの試験管と粉末と液体が入っている。
「うわぁ、俺にゃ専門外。無理すんなよツクヤ?」
「大丈夫だ、これなら…!」
後の時代からきた俺ならこの調合もひと昔前レベルだ、必ず成功させる…!
俺が薬品の調合を始めると、父さんとおじさんはコブラの前に立ちはだかった。
「いつまで笑ってんだこいつ、まあおかげでこっちの準備は完璧だがな?」
「ハハ…キシャァッ!!関係あるか!今の間にまとめて始末してやらぁ!」
コブラはようやく2人に気がついて、天井の鉄骨の上から落ちてきた。
そんなコブラにおじさんは、余裕綽々といった物言いをしている。
そして父さんはコブラを真っ直ぐ見つめ、刀を構えていた。
「命とは尊いもの…たとえかつての友でも、そんな命を笑って傷つける者は絶対に許してはおけない…お前は…」
重く響くような声のトーンでコブラに語りかけつつ、今まで抜かずに使っていた刀をゆっくりと抜刀し…覚悟と怒りを込めて言い放った。
「俺が斬り伏せる!!」
興奮した時、悲しい時、そして怒った時に父さんが無意識のうちに使っている『俺』という一人称を言った。命に仇なす者への怒りを込めて。
〜〜〜〜三人称視点〜〜〜〜
ツクヤがヨウの毒を治すため奮闘する。
デオキシことケイスケはパークの自由と平和のために立ち上がる。
エンシェントことナオトは命に仇なすかつての友と対峙する覚悟を決める。
そしてコブラニューマンことコウダ、彼は“幸せ”をもたらしてくれなかったこの世の中への憎しみを糧に暴れ回る…。
「キシャハハハ!!偉そうな事言ってんじゃねぇ!お前もドクらせてやる!」
「おっ…とぉ!そうはさせるかよ!オラァ!」
コブラがエンシェントに襲い掛かろうとすると、デオキシがサーバルの脚力を活かしたキックを浴びせて後退させる。
「すう…はっ!!」
エンシェントはデオキシが作った隙を見逃さず、ふらついたコブラの脚に一閃の斬撃をくらわせる。
「くはっ…!」
コブラはよろよろと体制を崩して膝をつく、だがすぐに立ち上がってエンシェントの首根っこを掴んで床に叩きつけた。
「オレだってなぁ!?夢を叶えるために必死になってたんだよ!だけどっ…だけど!!」
「おいコラ!ナオを離しやがれ!!!」
コブラはそのまま馬乗りになりエンシェントをボコボコに殴りつけた、するとデオキシが怒り心頭な声色でコブラを蹴飛ばした。
「あがっっ…いいさ…
神楽、お前だってすぐに現実を見る!!夢なんて持ったって裏切られるだけだってな!」
「それは違う!諦めなければ夢は叶うんだ!」
「いや、お前のいうことも少しは合っているのかもしれないな。」
デオキシの思わぬ同意にコブラもエンシェントも一瞬戦いの手を止めた。
「全ての人間が夢を叶えて大人になれているわけじゃねぇ夢破れて悲しくなったり自分が惨めになったり、いろんなことを思う奴がたくさんいるはずだ。」
「だったらオレの邪魔をするな!」
コブラは訳もわからないままデオキシに突進した。しかしその突進はストレートなパンチによって弾き返された。
「だが!!」
「ぐあぁっ!!」
「夢破れて『裏切られた』と自暴自棄になって『未来』を見てねぇのは違うだろ!
ナオと同い年だっていうのならお前はまだやれることがたくさんある!大事なのはこれからどうするかだろうが!!!!」
デオキシは強く強く説きながら、一撃一撃と強いパンチやキックを浴びせた。
立ち上がったエンシェントも後ろから斬撃をくらわせた。
「うるさいんだよ!!お前にオレの何がわかるんだよ!!!」
「お前の…自分じゃないヤツのことなんか誰も完璧にゃわかんねぇよ、だから…お前が切り拓くんだろうが!!」
壮絶な殴り合いが始まり、最後にはデオキシが強烈なキックでコブラを吹っ飛ばした。
「クソォォ…!ハハ…ハハハハ!!
今の説得はなかなかだった!だがオレの狙いはあそこの黒髪のガキさ!さっきよりウン10倍も強力な毒霧で苦しみな!!シャアァァァ!!」
「なっ!?」
「畜生、引き離されてたのかよ!!」
コブラはこの一瞬守りが手薄になったツクヤに狙いを定め、さっきよりも濃い毒霧を放った。
「ヨウ!!ツクヤ!!!」
「逃げろ!!!」
ヨウに薬を飲ませて背中をさすっていたツクヤは、2人の声に気がつくと縮こまるように体制を低くした。
「しまっ…!?」
そのまま直撃する、誰もがそう思った時…
『シュウウウウ…!!』
横から割り込むように紫色の霧が毒霧にかかると、互いに相殺し合うように空気の中に消えていった。
「な…なんだと!?誰だ!!」
コブラは動揺しあたりをキョロキョロと見回した。
すると背後から何者かが這い寄った。
「そこまでだ。」
その一言がこの場に響いた瞬間、コブラはその場に叩き伏せられた。
「おお!お前は!」
「君は…そうか…」
ヒーローの2人がコブラを叩き伏せた者の顔を見ると、知り合いであるという反応をした。
「よく来てくれたな、キングコブラ!」
「探検隊から頼まれたんだ、めいれ…頼りにされたら応えない訳にはいかないからな…それに…私の力を使って民を苦しめる者を許すわけにはいかない。」
キングコブラ、コブラニューマンが所持するカプセルの元となったフレンズだ。
探検隊からの要請を受けこのオデッセイにやってきたようだ。
「さすがはキングだ、ありがてぇ!」
「ありがとう、あの子たちを守ってくれて…しかしどうやって相殺したんだ…?」
「元は私の力だからか…私のけものミラクルをぶつければ打ち消せるようだ…。」
同じ数に同じ数を引き算するようなものかもしれない、エンシェントことナオトはそう思った。
「さて、喋っている暇はないだろう?
毒攻撃は全て私が引き受ける、思い切りやるといい。」
「ああ、ありがとうな?」
キングコブラとデオキシ、そしてエンシェントが体制を整えた時、コブラニューマンが起き上がろうとしていた。
「奴らの特性上、とどめは2人に任せることになる…」
「だな、サポート頼むぜ。」
「最後のトドメは俺にやらせてくれ、俺の手で彼を正しい道に戻したいんだ。」
「「ああ。」」
コブラニューマンは言葉にもならない声をブツブツとあげながらユラユラと立ち上がると、そこから一気に激昂した。
「なんッッッで!!なんでだよ!!
どいつもこいつもオレが幸せになる邪魔をしやがって!!
オレは…幸せになりたいだけなのに!!
お前ら€$▼€\$\$▼€\^⬛︎$\&●2/¥!!!」
もはや聞き取れないくらいガンガンとした声で怒り狂い、毒を纏いながら3人に突進してきた。
「そうはいかない…!」
それをキングコブラの毒霧が迎え撃った。
毒霧は相殺され、コブラは視界を奪われてフラフラとした。
「隙ありってな!」
そうして隙が生まれたところにデオキシがヒーローな飛び蹴りを喰らわせ、一気に追い込む。
「逃しはせん!!」
そしてエンシェントが己が刀で一閃する。
そうして人を超えた怪物を完全に無力化させる。
「決めるぜ、準備はいいか?」
「当然!」
デオキシはベルトをガチャガチャと操作し、エンシェントは灰色の石に祈りを込めた。
「ヤマタノオロチ様、お力をお借りします。」
シャーン…
『ヤマタノオロチ…!』
「いくぜ、エボリューション!」
「頼みます、カミオロシチェンジ!」
『Awaken genes, evolve and fighting spirit!!』
『カミオロシチェンジ・ヤマタノオロチ!』
デオキシのサーバルの力を纏った装甲がより鋭くシャープな姿に変わっていく、その横でエンシェントは守護獣へと捧ぐ祈りの舞を舞っている。
その舞が終わるとエンシェントの鎧からは蛇の首を象ったマフラーが生え、頭や腕や脚にも蛇の顔の衣装が現れた。
「俺の進化を見せてやる!」
「
2人はチェンジを終え、隣同士に並び立った。
コブラニューマンは必死に足掻いている。
「こんなものは認めない…!進化するのはオレなんだ…!」
悪足掻きをするように尻尾をブンブンと振り回すコブラ、その目線の先ではデオキシが飛び上がり、エンシェントが静かに納刀する様子が見えた。
『エヴォリューション・サーバル・フィニッシュ!!』
『必殺成敗!!』
「大蛇・草薙斬…!」
「はああああああああ!!!」
エンシェントが抜刀すると同時にデオキシのキックが炸裂、コブラニューマンはサンドスターを散らしながら爆発した。
『ドカァァァァァァン!!!!!』
~~~~~~~~~ツクヤ視点~~~~~~~~~~
ヒーローの戦いが終わった。
それとほぼ同時にヨウは手をぴくりと動かした。
「ヨウ…ヨウ?」
「ん…つく…や…?」
俺が呼びかけるとヨウは目を開けた、そしてゆっくりと起き上がった。
「へへ、ヒーローの戦い見れなかったよ…」
「もう…そんなこと言ってる場合かー?体は大丈夫なのか?」
「体?…うん!すっかり気持ち悪いの治ったみたい!」
ヨウは元気に飛び起きた。
いつものニコニコ顔に戻り、くるっとその場で一回転した。
「念の為に体を診るぞ?」
ひたいや頬、喉やお腹などを確認して、そこでやっと異常がないと確認した。
「さて…」
俺は病みあがりとは思えないくらい元気なヨウを連れて爆発が起こった地点に行った。
2人は俺たちの姿を見ると、変身を解除して歩み寄ってきた。
「おお、元気になったか〜?」
「うん!ツクヤが頑張ってくれたおかげだよ!」
おじさんはそれを聞いて、ニカッと笑いながら頭をわしゃわしゃと撫でた。
その姿はまさに親子だった…。
「ん…あれは…」
爆発のあった中心地を見ると、人が倒れていた。
間違いなくコウダ氏だ。
「コウダ…おい、聞こえるか?」
父さんがトントンと肩を叩いた。
すると…
「あ"ぐ……あ…ここ…は…?」
「気がついたか?お前は…」
「カグラ…なのか?なんでここに…?
久しぶりだな…」
どうやらコウダ氏は怪人となっていた時のことは覚えていないようだった。
「オレは…?カウンセリングを受けて…何だった…?」
「覚えていないのか?」
「ええ…何があったんだ…?
…だが一つわかることは…なんだか憑き物が取れたような清々しさを感じる…ってことかな…。」
コウダ氏はゆっくり立ち上がると、腕につけているプロトゲノムブレスを不思議そうに見てカプセルを外した。
「…これは君たちに返す。」
「『渡す』ではなく?」
「ああ、『返す』って言い方が正しい気がする…」
キングコブラのゲノムカプセルとプロトゲノムブレスを父さんとおじさんに手渡すと、またふらっと倒れてしまった。
「キングコブラ、コウダを医療班に引き渡してくれ。」
「それは命令か?命令だな…!?
…ん、んんっ…任せておけ。」
キングコブラは父さんの『お願い』にがっついた様子を見せ、すぐに咳払いをしてコウダ氏をおぶった。
「…さて、私たちも外に出ようか。」
「ちょっ…待て、まだ兄ぃが…」
おじさんはヒイロさんを心配して、外に出ようとする父さんを引き留めた。するとキングコブラが…
「にぃ…という人物かはわからないが…ここに来る時にヒイロと名乗る男からメモを預かっている、ほら。」
キングコブラは父さんにメモを手渡すと、外へ目指して歩いていった。
手紙の内容は…
『ケーくんは今頃心配してるかな?
僕は外で待ってるから安心して出ておいで?』
「兄ぃ…ははっ、よかったよ。」
おじさんは安心した表情に戻り、俺たちを連れてキングコブラの後に続く形で外を目指した。
〜外〜
「うわっ、もう夜じゃねぇか…」
外に出たらすっかりあたりは暗くなっていた。
そして駐車場ではヒイロさんが立って待機している。
「あっ、みんなおかえり?」
「聞いてくれよ兄ぃ、俺ほんとにヒーローやってきたんだぞ!」
「おぉ〜そうかそうか…」
ヒイロさん相手の時のおじさんはまさに弟という感じがして新鮮だ…。
そして父さんもスマホ片手にやってきて、俺たちに本部からの連絡を報告した。
「本部からの連絡で、もう片方の方は目撃情報が途絶えたそうだ…明日、最後の目撃情報があった
「…大変そうだね。」
「そうだ、ナオの同級生はどうなった?」
「無事に病院に運ばれたよ、記憶が曖昧になっているが何事もなく受け答えはできるようだ。」
その言葉に俺とヨウも安心した。
そして父さんはバイクに乗り、俺たちはスタッフカーに乗り込んだ。
車に乗り込むと、車の外からヒイロさんがおじさんに話しかけた。
「ホテルは本部が手配してくれたよ、ラッキービーストにデータは送信済みだから安心して。」
「そうか!…兄ぃ、ありがとな…!」
「なんてことないよ、雇われの仕事なんだし。
…こんなところでケーくんに会えるとは思わなかったけど。」
ヒイロさんは最後にそう告げて車を見送った。
〜その夜〜
「っつうわけで明日は加帕里夜市に調査に出かけるぞ?
…昼もやってるから安心しな!」
「そういう問題ではないと思うんだが…。」
観光ホテルの客室に到着した俺たちはおじさんから明日の概要を説明された。
「目撃情報によると鳥のような姿のイビルズ…いや、もしかしたらニューマンかもしれんな?
とにかくハクトウワシの力を持った化け物だ。」
ハクトウワシは『
「というわけで今この瞬間はしっかりと疲れを癒やして明日に備えること!」
「はーいっ」「うん。」
俺たちは食事を済ませ、広い浴場でくつろいだ後にしっかりと休むために三つのベッドにそれぞれ入った。
「おやすみ、よい子たち。」
「「おやすみなさい」」
〜〜〜三人称視点〜〜〜
ヒトが休み静まり返った深夜、誰もいない空を行く影が一つあった。
「……。」
フレンズ?
いいや、一見するとそうだが全く違っている。
正義の大鷲の皮を被った怪人が空を飛んでいる、その目的は誰もわからない。
怪人はふと下を見下ろした、そこは3人が休むホテルだった。
「……。」
しばらくそれを見つめ、ふと一言呟いた。
「ごめんね。」
その後、怪人はまた目線を戻し夜の空に飛んでいった。
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